フォルクスワーゲン シロッコ
先日デビューしたばかりのシロッコに乗ってきました。
試乗車はTSIで1.4Lの排気量にフォルクスワーゲンお得意のスーパーチャージャー&ターボのツインチャージャーです。
組み合わされるミッションはこちらもおなじみの2ペダルミッションのDSGで、1.4Lモデルは7速のDSGが組み合わされています。
ちなみに2.0TSIは直噴2.0Lのターボモデルで6速DSGが組み合わされています。
えーっと、結論から書いて良いですか?
シロッコ最高です。
具体的には下に書きますが、まずそのグレード構成からして好印象。
シロッコTSIとシロッコ2.0TSIの2種類のみ。
違いは、もちろんエンジンが違いますが、
あとはレザーインテリア(2.0TSI。TSIはファブリックシート)と
ホイールのサイズ(TSIは235/45の17インチ。2.0TSIは235/40の18インチで幅は同じ)&デザインのみ。
細かい点ではエキゾーストフィニッシャーがクロームメッキされているようですが(2.0TSI)・・・
上級グレードを買うからには下と違ったものが欲しいと言う人には向かないかもしれませんが、
グレードによって装備に制限があり、一つの装備のためにグレードを上げないといけなかったりする、抱き合わせ商法が常の車達に見習わせたい。
ナビ・ETCもTSIでも標準装備です。
走行性能
エンジンはフォルクスワーゲンではすっかりおなじみの1.4L ツインチャージャーエンジンで、
小排気量ながら必要十分を大きく上回るパワーをもたらしてくれます。
ミッションもおなじみのDSGでTSIでは7速となります。
登場初期の7速DSGは6速と比較して、かなり燃費方向にセッティングがされており、
低速では、特に下のギア(1⇔2⇔3)辺りで、つながりが思うほどスムーズではなく、思うような加速を得られず、もたつくような印象がありました。
で、この車はどうかというと、
発進して1速から2速になるまではやはりもたつきを感じます。
燃費を良くしようとして1速での回転上昇を抑え気味にすぐに2速に入ります。
少しでも回転が上がっていれば、かなり下の方から過給による力を感じられるのですが
この抑え気味の回転では過給は立ち上がってこず、力のないところで走ってしまいがちでした。
一度動き出してしまえば、力もあり変速も素早い上に小気味いいので、そこだけが残念でした。
実際に踏み込んでやると、言い古された感もありますが、とても1.4Lとは思えない、
力強い加速を自然と行ってくれます。
それはもう2.0TSIの存在価値を理解できなくなるほどに。
足回りは、TSIでも17インチで結構な幅広いタイヤを履くので、さすがに手放しで快適とは言えない部類だと思います。
固さは許容範囲内だと思いますが、ロードノイズは結構拾います。
ゴルフがⅤからⅥにモデルチェンジしたときに、走りの痛快さと言う面で、
「静か過ぎて、らしさが薄まった。」という意見をよく聞きます。
シロッコではゴルフの代わりにその走りの痛快さを演出しているのではと思いました。
まあゴルフもそのうち、らしさを演出したGTIが発売になると思いますが。
ブレーキは、個人的にはもう少し初期タッチに対する反応が欲しいところですが、
踏力に対しての制動感に不満はありませんでした。
マニュアルモードでのシフトダウン時のブリッピングによるエンジン音が小気味良いです。
一人での試乗ではなく営業マン、さらには嫁と子供も乗っていたので、
ちょっと加速を試したくらいの他は、普通に運転していただけですが、
交差点でのUターン時は、ハンドルにかなりの重さの手応えを感じました。
スポーツタイプを好む私のような人からすれば、しっかりとした手応えは好ましいものですが、
そうでない人は車庫入れや駐車なんかで、つらい思いをするかも知れませんね。
エクステリア
なぜこの車に興味を持ったのか?
それはエクステリアに惹かれたからです。
一応スポーツクーペと称されていますが、実際には3ドアハッチバックのようなもので、
以前シビック(EG:スポーツシビックと呼ばれたモデル)に乗っていたのですが、
このシロッコ、シビックが現代に蘇ったのかと思うくらい、初見での印象が懐かしかったんです。
(さらに言うなら同時代のミラージュの方がより似ているような気もしますが・・・)
実際に現車を見ると、その迫力は当時の車では比べ物になりませんでしたが・・・。
その車幅1810mmと、堂々たる3ナンバーサイズ。
全長は4mを軽く超える4255mm。
国内コンパクトの主流と比較すると、明らかに大柄なボディサイズです。
サイドからリアにかけてフェンダー部分は大きく膨らみ、
車体の割に非常に大きいと思われる235タイヤを悠々履きこなす反面、
キャビンは後方に向って絞り込んでいくラインを描いています。
この影響もあって後部座席は広いとは言えない空間しかありませんが、
スポーツクーペと称される車としては、十分な空間と適度な包まれ感があり不満はありません。
このリアのデザインにより、タイヤが車体の四隅でしっかりと踏ん張っている印象を見た目からも感じられます。
ホイールデザインも個人的にはTSIの方が好みです。
インテリア
前述の通りTSIと2.0TSIでの違いはレザーとなるパワーシートくらいしか違いはなく、
全体的な質感は非常に満足のいくものです。
もちろんステアリングも革張りで違いはなく、チルト・テレスコピック機能を有しています。
個人的にですが、最近シートポジションを合わせると極端にステアリングが遠いと感じたり、
ステアリングに合わせると足元が異常に窮屈だったりする車が多く、腕が痛い思いをすることが多いのですが、
シロッコはシートポジションを合わせた上で、しっかりと体近くまでステアリング位置を調節できたのが好印象でした。
インパネにあるインフォメーションディスプレイには、瞬間燃費や平均燃費、
平均走行速度、エンジン始動時からの走行距離などなどが表示できるようになっていました。
試乗程度では何を表示しているのかが分かりにくかったのですが、慣れれば問題ないことです。
前部座席については現在の車から比較しても、空間的・運転のしやすさ共に乗りやすい、
個人的な好みではバケットタイプのシートがいいのですが、それなりのスポーツシートで、
ハイトアジャスターが備わったりもするので、そういった意味ではドライバーを選ばない間口の広い車だと思います。
後部座席もデザイン上ゆったり広いとは言えませんが、エクステリアで述べたように
必要十分な空間と適度な包まれ感がこの車の性格にマッチしていると思います。
チャイルドシートを装着しても、隣の居住性を損なうことはありません。
ナビは標準装備のHDDですが海外メーカーにありがちなミュージックコンテナ無しで、
音楽はipodなどをつなぐことを前提に配線が用意されています。
あと細かい話になりますが、バックミラーが異様に小さかったです。
ただでさえリアハッチのガラス面が大きくないので、後方視界は少なく、社外品ミラーが必須だと思いました。
総評
ど頭に「最高」と書いた、それがすべてです。
ちょくちょく試乗を行い、こうして試乗記を書いてますが、
そのほとんどの場合、「ふーん、なるほどね」といった感じで、
これはこういう車でこうこうこうなんだ、と素人なりに解釈して感想を記しているわけです。
しかしこの車はやばい。試乗を終えてここまで欲しくなった車は今までなかったです。
冷静になって考えるとドアも2枚で、今の車のほうが便利だし、
マニュアル至上主義の私にとっては、DSGとはいえオートマなわけで、
スペック(トルクはシロッコが上です)やパッケージングを考えれば今の車のほうが断然上なのに・・・。
試乗を終えて幾日か経った今でこそ、冷静に考えられますが、
乗っている間や、降りた直後の沸き起こった衝動は一体何なのだろう。
カタログを見るだけではそれほど気持ちが高揚するわけでもない。
デザイン・走行フィーリングなど、あの実車に数字で表せない、なんらかの魅力があるのだと思います。
よくよく考えてみれば、私の車選びは数字に表れない部分を重視しているのかなぁと思います。
今の車も4ドアでマニュアルのスポーツモデルといったパッケージングや、
NA 2Lのハイスペックエンジンなどに惹かれたという事実もありますが、
走行フィーリングやデザインに惹かれた部分が大きいです。
この辺りは個人的な好みによるところが大きく、私が好むデザインをダサいと思う人も多くいると思います。
それでもその車を選んだのは、やはり数字以外の魅力が大きかったからです。
シロッコも私の感性に強く訴えるものがありました。
少なくとも現在の車は、まもなく迎える次の車検を受けることは確定していますし、
さらに2年後シロッコを受け入れられる家庭環境にあるとも思えないですが、
それでも乗りたいという衝動を強く私の中に刻み付けられました。
いくつかネガティブな部分もありますが、そのほとんどがこの車を選ぶ人にとっては、許容範囲であったり、むしろそれが良いとなる内容だと思います。
昔、スポーツコンパクトに乗っていて、それを懐かしく感じるが、
今の車(ミドルクラスセダン以上や、ミニバンなど)から乗り換えるとあまりにも狭いし、安っぽくなってしまう、
と、思ってしまう人にはピッタリなのではと思います。
イメージとして外国車はモデルサイクルが長く、いつまでも見た目に進化がない車を延々販売しているような感じがありますが、
特にドイツ車は、進化を伴ったマイナーチェンジを繰り返し行ってきます。
フォルクスワーゲンも例外ではなく、
先代のゴルフⅤもフルモデルチェンジでもないのに新型エンジン、DSGを搭載し、一躍注目を集めました。
良い物はすぐにでも市場に出そうという理念がうかがい知れます。
これに対して国産車のマイナーチェンジは新色の追加とか、装備の標準化とか、
若干のデザイン変更とか最近多いのがテールランプのLED化ですね。
フルモデルチェンジ前はLEDだったのにモデルチェンジでハロゲンになったら、
「ああマイチェンでLEDになるんだな」と思わざるをえません。
車の本質に関わる部分で販売拡大を望むのではなく、
見た目や雰囲気の変更による販売促進といった感じです。
シロッコは完成されているような感じがしますし、進化していける伸び幅があるのかどうかあやしいものですが、
このような魅力の大きい車が長く存在することを切に望みます。
先日デビューしたばかりのシロッコに乗ってきました。
試乗車はTSIで1.4Lの排気量にフォルクスワーゲンお得意のスーパーチャージャー&ターボのツインチャージャーです。
組み合わされるミッションはこちらもおなじみの2ペダルミッションのDSGで、1.4Lモデルは7速のDSGが組み合わされています。
ちなみに2.0TSIは直噴2.0Lのターボモデルで6速DSGが組み合わされています。
えーっと、結論から書いて良いですか?
シロッコ最高です。
具体的には下に書きますが、まずそのグレード構成からして好印象。
シロッコTSIとシロッコ2.0TSIの2種類のみ。
違いは、もちろんエンジンが違いますが、
あとはレザーインテリア(2.0TSI。TSIはファブリックシート)と
ホイールのサイズ(TSIは235/45の17インチ。2.0TSIは235/40の18インチで幅は同じ)&デザインのみ。
細かい点ではエキゾーストフィニッシャーがクロームメッキされているようですが(2.0TSI)・・・
上級グレードを買うからには下と違ったものが欲しいと言う人には向かないかもしれませんが、
グレードによって装備に制限があり、一つの装備のためにグレードを上げないといけなかったりする、抱き合わせ商法が常の車達に見習わせたい。
ナビ・ETCもTSIでも標準装備です。
走行性能
エンジンはフォルクスワーゲンではすっかりおなじみの1.4L ツインチャージャーエンジンで、
小排気量ながら必要十分を大きく上回るパワーをもたらしてくれます。
ミッションもおなじみのDSGでTSIでは7速となります。
登場初期の7速DSGは6速と比較して、かなり燃費方向にセッティングがされており、
低速では、特に下のギア(1⇔2⇔3)辺りで、つながりが思うほどスムーズではなく、思うような加速を得られず、もたつくような印象がありました。
で、この車はどうかというと、
発進して1速から2速になるまではやはりもたつきを感じます。
燃費を良くしようとして1速での回転上昇を抑え気味にすぐに2速に入ります。
少しでも回転が上がっていれば、かなり下の方から過給による力を感じられるのですが
この抑え気味の回転では過給は立ち上がってこず、力のないところで走ってしまいがちでした。
一度動き出してしまえば、力もあり変速も素早い上に小気味いいので、そこだけが残念でした。
実際に踏み込んでやると、言い古された感もありますが、とても1.4Lとは思えない、
力強い加速を自然と行ってくれます。
それはもう2.0TSIの存在価値を理解できなくなるほどに。
足回りは、TSIでも17インチで結構な幅広いタイヤを履くので、さすがに手放しで快適とは言えない部類だと思います。
固さは許容範囲内だと思いますが、ロードノイズは結構拾います。
ゴルフがⅤからⅥにモデルチェンジしたときに、走りの痛快さと言う面で、
「静か過ぎて、らしさが薄まった。」という意見をよく聞きます。
シロッコではゴルフの代わりにその走りの痛快さを演出しているのではと思いました。
まあゴルフもそのうち、らしさを演出したGTIが発売になると思いますが。
ブレーキは、個人的にはもう少し初期タッチに対する反応が欲しいところですが、
踏力に対しての制動感に不満はありませんでした。
マニュアルモードでのシフトダウン時のブリッピングによるエンジン音が小気味良いです。
一人での試乗ではなく営業マン、さらには嫁と子供も乗っていたので、
ちょっと加速を試したくらいの他は、普通に運転していただけですが、
交差点でのUターン時は、ハンドルにかなりの重さの手応えを感じました。
スポーツタイプを好む私のような人からすれば、しっかりとした手応えは好ましいものですが、
そうでない人は車庫入れや駐車なんかで、つらい思いをするかも知れませんね。
エクステリア
なぜこの車に興味を持ったのか?
それはエクステリアに惹かれたからです。
一応スポーツクーペと称されていますが、実際には3ドアハッチバックのようなもので、
以前シビック(EG:スポーツシビックと呼ばれたモデル)に乗っていたのですが、
このシロッコ、シビックが現代に蘇ったのかと思うくらい、初見での印象が懐かしかったんです。
(さらに言うなら同時代のミラージュの方がより似ているような気もしますが・・・)
実際に現車を見ると、その迫力は当時の車では比べ物になりませんでしたが・・・。
その車幅1810mmと、堂々たる3ナンバーサイズ。
全長は4mを軽く超える4255mm。
国内コンパクトの主流と比較すると、明らかに大柄なボディサイズです。
サイドからリアにかけてフェンダー部分は大きく膨らみ、
車体の割に非常に大きいと思われる235タイヤを悠々履きこなす反面、
キャビンは後方に向って絞り込んでいくラインを描いています。
この影響もあって後部座席は広いとは言えない空間しかありませんが、
スポーツクーペと称される車としては、十分な空間と適度な包まれ感があり不満はありません。
このリアのデザインにより、タイヤが車体の四隅でしっかりと踏ん張っている印象を見た目からも感じられます。
ホイールデザインも個人的にはTSIの方が好みです。
インテリア
前述の通りTSIと2.0TSIでの違いはレザーとなるパワーシートくらいしか違いはなく、
全体的な質感は非常に満足のいくものです。
もちろんステアリングも革張りで違いはなく、チルト・テレスコピック機能を有しています。
個人的にですが、最近シートポジションを合わせると極端にステアリングが遠いと感じたり、
ステアリングに合わせると足元が異常に窮屈だったりする車が多く、腕が痛い思いをすることが多いのですが、
シロッコはシートポジションを合わせた上で、しっかりと体近くまでステアリング位置を調節できたのが好印象でした。
インパネにあるインフォメーションディスプレイには、瞬間燃費や平均燃費、
平均走行速度、エンジン始動時からの走行距離などなどが表示できるようになっていました。
試乗程度では何を表示しているのかが分かりにくかったのですが、慣れれば問題ないことです。
前部座席については現在の車から比較しても、空間的・運転のしやすさ共に乗りやすい、
個人的な好みではバケットタイプのシートがいいのですが、それなりのスポーツシートで、
ハイトアジャスターが備わったりもするので、そういった意味ではドライバーを選ばない間口の広い車だと思います。
後部座席もデザイン上ゆったり広いとは言えませんが、エクステリアで述べたように
必要十分な空間と適度な包まれ感がこの車の性格にマッチしていると思います。
チャイルドシートを装着しても、隣の居住性を損なうことはありません。
ナビは標準装備のHDDですが海外メーカーにありがちなミュージックコンテナ無しで、
音楽はipodなどをつなぐことを前提に配線が用意されています。
あと細かい話になりますが、バックミラーが異様に小さかったです。
ただでさえリアハッチのガラス面が大きくないので、後方視界は少なく、社外品ミラーが必須だと思いました。
総評
ど頭に「最高」と書いた、それがすべてです。
ちょくちょく試乗を行い、こうして試乗記を書いてますが、
そのほとんどの場合、「ふーん、なるほどね」といった感じで、
これはこういう車でこうこうこうなんだ、と素人なりに解釈して感想を記しているわけです。
しかしこの車はやばい。試乗を終えてここまで欲しくなった車は今までなかったです。
冷静になって考えるとドアも2枚で、今の車のほうが便利だし、
マニュアル至上主義の私にとっては、DSGとはいえオートマなわけで、
スペック(トルクはシロッコが上です)やパッケージングを考えれば今の車のほうが断然上なのに・・・。
試乗を終えて幾日か経った今でこそ、冷静に考えられますが、
乗っている間や、降りた直後の沸き起こった衝動は一体何なのだろう。
カタログを見るだけではそれほど気持ちが高揚するわけでもない。
デザイン・走行フィーリングなど、あの実車に数字で表せない、なんらかの魅力があるのだと思います。
よくよく考えてみれば、私の車選びは数字に表れない部分を重視しているのかなぁと思います。
今の車も4ドアでマニュアルのスポーツモデルといったパッケージングや、
NA 2Lのハイスペックエンジンなどに惹かれたという事実もありますが、
走行フィーリングやデザインに惹かれた部分が大きいです。
この辺りは個人的な好みによるところが大きく、私が好むデザインをダサいと思う人も多くいると思います。
それでもその車を選んだのは、やはり数字以外の魅力が大きかったからです。
シロッコも私の感性に強く訴えるものがありました。
少なくとも現在の車は、まもなく迎える次の車検を受けることは確定していますし、
さらに2年後シロッコを受け入れられる家庭環境にあるとも思えないですが、
それでも乗りたいという衝動を強く私の中に刻み付けられました。
いくつかネガティブな部分もありますが、そのほとんどがこの車を選ぶ人にとっては、許容範囲であったり、むしろそれが良いとなる内容だと思います。
昔、スポーツコンパクトに乗っていて、それを懐かしく感じるが、
今の車(ミドルクラスセダン以上や、ミニバンなど)から乗り換えるとあまりにも狭いし、安っぽくなってしまう、
と、思ってしまう人にはピッタリなのではと思います。
イメージとして外国車はモデルサイクルが長く、いつまでも見た目に進化がない車を延々販売しているような感じがありますが、
特にドイツ車は、進化を伴ったマイナーチェンジを繰り返し行ってきます。
フォルクスワーゲンも例外ではなく、
先代のゴルフⅤもフルモデルチェンジでもないのに新型エンジン、DSGを搭載し、一躍注目を集めました。
良い物はすぐにでも市場に出そうという理念がうかがい知れます。
これに対して国産車のマイナーチェンジは新色の追加とか、装備の標準化とか、
若干のデザイン変更とか最近多いのがテールランプのLED化ですね。
フルモデルチェンジ前はLEDだったのにモデルチェンジでハロゲンになったら、
「ああマイチェンでLEDになるんだな」と思わざるをえません。
車の本質に関わる部分で販売拡大を望むのではなく、
見た目や雰囲気の変更による販売促進といった感じです。
シロッコは完成されているような感じがしますし、進化していける伸び幅があるのかどうかあやしいものですが、
このような魅力の大きい車が長く存在することを切に望みます。