Newhouse 通信 ブログ

「Newhouse通信」の続きです。

【スコットランドの本】

2022-12-29 06:57:21 | 日記

物語 スコットランドの歴史 イギリスのなかにある「誇り高き国」

中公新書 中村隆文 著

本書のタイトルは「スコットランドの歴史」となっていますが、歴史のみならず、スコットランドの文化や社会、政治などについても、それらの全体像を俯瞰的に解説されています。

本書を読めば、現代スコットランド人が持つ気質の元になっている様々なバックグラウンドについて、理解を深めることができます。

独立の機運が高まっているとは言え、スコットランド社会が持つ複雑さゆえに、なかなか一筋縄ではいきそうにないということも、納得できます。


ウィスキー入りのミンスパイ

2011-12-11 11:55:19 | 日記
 クリスマスの時期の英国の代表的な食べ物のひとつに、ミンスパイというお菓子があります。ミンス(mince)はミンチのことで、もともとは挽き肉が使われていたそうですが、現在では挽き肉を使うことはほとんど無く、甘く煮たフルーツが詰められています。お肉が使われなくなったのは、清教徒革命の頃の禁欲主義の結果とも言われています。また、パイと言っても、下の写真にあるように実際はパイ生地でなくて、主にタルト生地が使われています。




 普通、ミンスパイは香りと味付けにブランデーやラム酒のようなお酒が使われているのですが、さすがはスコットランド、ウィスキー入りのミンスパイが売られているのを見つけました。使われているのは、グレンフィディックの12年物のシングルモルトウィスキー。ウィスキーの香りがとても良い、おいしい一品です(結構甘いですが)。

グレンゴイン (Glengoyne)蒸溜所

2011-07-10 22:08:34 | 日記
グラスゴーの北約20 kmほどのところにある、こじんまりとしたウィスキー蒸溜所です。
地理的にはちょうどハイランドとローランドの境界付近に位置しているのですが、スコッチウィスキーの分類としては、ハイランドモルトの一つとされています。なんでも、蒸留設備がある所はハイランドで、道路一本隔てた所にある樽詰めウィスキーの貯蔵庫は、グラスゴーなどと同じローランドに属している、とのことです。


右手の建物には蒸溜所の特徴であるキルンが見えますが、現在は使用されていないとのこと。



所内の見学ツアーでは、ウィスキーの製造過程を順を追って見ることができます。
係の方の説明もユーモアたっぷりで、とても楽しめました。


ここのウィスキーの特徴は、スコットランド南部で栽培された麦を使用していることと、麦芽を乾燥されるのにピート(泥炭)を使っていないこと。そのため、できあがったウィスキーにスモーキーさはありませんが、そのかわりに純粋な麦芽の風味を楽しむことができます。


通用門には麦があしらわれています。



ゴミ箱はウィスキー樽のリサイクル。


この蒸溜所には、グラスゴーから車なら30分ほど、バスでも50分くらいで行くことができます。数あるスコッチウィスキー蒸溜所の中でもアクセスしやすい所の一つですが、自然に囲まれていて、とても静かな落ち着いた場所です。ロッホローモンド・トロサックス国立公園もすぐ近くです。

スコットランド・キルト・コレクション

2011-05-10 21:45:01 | 日記
スコットランド・キルト・コレクション
石井 理恵子/杉本 優 著、新紀元社



スコットランドの民族衣装であるキルトについて、新鮮な切り口で紹介している書籍です。
いろんな種類のキルトが豊富な写真と共に紹介されているだけでなく、キルトの変遷とスコットランドの歴史との関係が、分かりやすく説明されています。

また、特別な行事でもない限りあまり目にすることのないキルトの軍服や、名門学校のキルトの制服なども詳しく紹介されています。

ぱらぱらとページをめくって写真を眺めているだけでも結構楽しめる一冊です。