猫山さんの日記

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第二種電気工事士技能試験

2022-12-24 | 日記

試験会場には長テーブルが数列並んでいて、
前のテーブルから順に2人掛け、1人掛け、2人掛け・・・と席が指定されている。
猫山は試験会場入り口の目の前に見える1人掛けだった。
すぐ横を人が出入りするのは落ち着かないけれど、広々使えるのは嬉しい。
2人掛けでも90cmくらい幅があるから問題はないけれど、もう少し奥行きが欲しい。

会場内を見渡すと、20代から30代半ばまでの男性が多い。
女性と白髪のおじさんはわずかだ。
筆記試験のときより平均年齢が下がったような気がする。
会場の人たちが机の上に置いている道具は大体同じだけど、入れ物が違う。
猫山と同じホーザンの道具入れの人、カゴに入れている人など様々だ。
既に布尺をテープで机に貼り付けている人もいるけれど、
試験開始まで余計なことはやめておこう。

受験上の注意点について説明があった後問題用紙が配布された。
指示されるまで開くなというんだけど、開かなくても透けて見える。
見まい、と目を背けていたが結局は見てしまった。
ブレーカー、引っ掛けシーリング角型、ランプレセプタクル、
パイロットランプ、タンブラスイッチ、コンセント。これらが十字に配置されている。
分からないのはパイロットランプが同時点滅なのか常時点灯なのかだけだ。
材料確認までまだ10分以上あるから、シミュレーションしてみよう。
ブレーカーのLとNはどっちがどっちだっけ?
NはきっとNeutralの略で、接地側だよね?
まずい、緊張してきた。

パイロットランプはどうかな。
同時点滅は負荷と並列で、常時点灯はコンセントと並列だ。
常時点灯はコンセントから2本の渡り線を接続するだけだから簡単だ。
同時点滅はどうするんだっけ?
パイロットランプを負荷と同時に点滅させるんだから、
パイロットランプは負荷の一つと考え、
電源から接地側の白い線を接続し、
非接地側はタンブラスイッチの出力を接続する。
接地側はコンセントから渡り線でつなげば良いね。
非接地側はタンブラスイッチの出力側から斜めに接続かな。
タンブラスイッチから他の負荷へ伸ばす線は、
タンブラスイッチとパイロットランプのどちらから取ろうか。
どっちでも変わらないか。
これで合ってるよね?
ますます不安になってきた。

材料が入った箱が配られた。
大きさはW30、D20、H20くらいかな。
まだ開いてはいけないだって。
合図の後、ケーブルの長さ、その他の品の数と見た目破損がないかをチェックした。
ケーブルは丸めて台紙に止めてある。
その他の品は台紙を切り抜いてひとつひとつ収める場所が作られている。
リングスリーブと差込コネクタは、大きさ別に小袋に入っている。
過剰包装だよ。箱にザラザラッと入れておけばよいのに。
十分に時間をとって確認する時間があるんだし。
また10分くらい待ち時間だ。

開始の合図があった。
まず布尺をマスキングテープでテーブルに貼り付け、
同じく廃材入れのビニール袋もテーブルに貼り付けた。
練習でやっているのと同じ様に、道具入れから圧着工具、ペンチ、プラスドライバー、
マイナスドライバー、VVFストリッパーの順に持ち手をこちらに向けて斜めに並べた。
こんなにのんびりしていて良いのか。
早くもケーブルをカットする音が聞こえてきた。
噂には聞いていたけれど、気が急く。
問題用紙を広げ、余白に複線図を書く。
パイロットランプは同時点滅だった。
電流の流れを考えて入念に書いた。
ケーブルの長さを切り間違えるとリカバリーが困難だから、これも再確認した。
1.6mm2芯が15㎝も余る。これはおかしい。
おっと、ランプレセプタクルの5cmを足し忘れていた。危ない。
こんなに慎重にやっていて時間は大丈夫だろうか?
候補問題はどれも25分から30分でできるはずなので、多分大丈夫だろう。

ケーブルはいつもどおり、ひとつずつカットしては器具を取り付ける。
2.0mm2芯は25cmにカットしてブレーカー側は外装を5cm剥き、芯線被覆は1cm剥く。
リングスリーブ側は外装を10cm剥いて、芯線被覆は2cm剥く。
ブレーカーの接続部分のネジを緩めて芯線を挿し、ねじを固く締める。
引っ掛けシーリング、ランプレセプタクル、連用枠と順に片付けた。
連用枠の部分は複線図を見ながら慎重に。
おっと、1.6mm3芯の赤の電線を違うところにさした。
マイナスドライバーで電線を外し、付けなおす。

さあ、次は接続だ。
扱いやすい差し込みコネクタを真っ先に挿しちゃおう。
後は複線図で入念にチェックしながらリングスリーブを圧着する。
リングスリーブからはみ出している部分をカットして、完成だ。
チェックする前に名札を付けちゃおう。
残り時間が少ないかもしれないからね。
よし、できた。残り時間はどれだけあるかな?
腕時計を見ると、まだ20分余り残っている。
え?余り過ぎだよ、何か忘れている?
こんなに速くできたことはないから、変だ。
周囲の人たちはまだ一生懸命何かやっている。
もう1作品作るとか?
いや、そんなはずはない、落ち着け!

昨日は0時に寝て今朝は8時に起きたから睡眠時間は充分なはずだけど、
顔は目を中心に水がたまっているかのよう腫れている感じがするし、
頭もぼーっとして働きが悪い気がする。

配線の長さをチェックし、接続部分の緩み、差し込みコネクタ、リングスリーブ、
施工条件を何度も確認したけれど誤りは見つからない。
間違い探しを諦めてぼーっとしていたら試験時間が終了した。

周りを見てみると、施工方法が少し違う人たちがいた。
配線用遮断器と接続する部分のケーブル外装を3cmくらいしか剥いてない。
配布されたVVF2.0mm2芯のフラットケーブルは30cmなので、
5cmカットしないと長すぎるんだけど、そのまま使っている人が数人いる。
ケーブルの接続部はホーザンの完成図のように中心から外に向かって放射状に広げる
のがお決まりだと思っていたけれど、垂直に上へ伸ばしてある。
誰もがホーザンの動画を見て練習しているわけではなさそうだ。

帰りの電車内でGarmin Connectを見てみると、
試験の40分間のストレスレベルが97~98だった。
合格発表は1カ月後か。不安だなぁ。