ちぼりのダイエット大作戦

猫のちぼりのダイエット。
理想体重の3倍ある猫、どこまで減量できるのか!?

ちぼり、大学病院へ行く その1

2006年06月22日 20時02分57秒 | 猫のダイエット(減量)
※あらかじめお断りしておきますが、ここに書いてある内容は
 私が病院で聞いたことを自分の言葉に置き換えて(自分なりに解釈して)
 書いていることですので、勘違いや誤りや、ちぼりの場合にしか
 あてはまらないことも含まれているかもしれません。よろぴこです。


今日はちぼりを大学病院へ連れて行く日。
それなのに、ああそれなのに、朝起きたら
なぜだか胸が痛くてたまらない。
胸のどまんなか、心臓あたり?少し上?
原因不明の腹痛といい、ちぼりより私の方が
大学病院に行ったほうがよさそうなカンジだ(笑)。
そうは言っても、運転手としてダンナにも会社を休んでもらったし
ここはなんとしてもちぼりの病院に行かなくては。

予約は9時半から。病院までは車で30分というところだけれど
朝は渋滞するであろうから、1時間以上前に出発。
・・・んでも甘かった。
途中の幹線道路が激混みで(5・10日でもないのにぃ)、
おまけに病院手前の踏み切りが開かずの踏み切りで
5分ほど遅刻してしまった・・。

問診表に記入した後、30分ほど待って診察室へ。
診察はその筋(内分泌)で有名なS先生ということになっていたが
アナムネを取ってくれたのは若そうな女医さん(学生??)。
診察室の隅には学生が数人ずらっと並んで見学。
大学病院ならではの風景ですな。
S先生、その筋の権威ということで、気難しそうだったり
エラソーだったりしたらイヤだなあと思ってたけど、
かなり気さくなカンジで、女医さんがアナムネ取ってる間
ちぼりをずっとなでたりしてくれていた。
(あのちぼりが大人しくなでられていた!)

とりあえず、副腎皮質機能亢進症(クッシング)であるかどうか
ってことなんだけれども、やはり猫では判定が難しいということだった。
もともと猫では少ない病気(発見されてないだけかも)ということで
データがほとんどないらしい。
診断の決め手である「コルチゾール値の基準値」も「副腎のサイズ」も
確定的なものがないらしい!
「ACTH負荷試験」も猫の場合は判断があいまいになるそうで・・。

そ、それじゃあどうやって判断するっていうんでしょうか??
MRIで下垂体が大きくなっていればわかるらしいが(下垂体性の場合)、
もしもこの病気であった場合、たいていの猫は肥満なわけで、
さらに血糖値も高いわけで(コルチゾールに抗インスリン作用がある為)、
麻酔をかけないといけないMRIはリスクが高い、
おまけにちぼりのように若い猫でははっきりわかるほどに
下垂体が大きくなっているかどうかも怪しいというようなことで。
えーっと、それじゃあ私は何のためにここまで来たのでしょーか?

とにかくACTH負荷試験と副腎の超音波検査をしてもらうことになった。
ACTH負荷試験というのは、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)を注射して
コルチゾール(副腎皮質ホルモン)濃度を測定するもの。
コルチゾールが高ければクッシングということに
なるのだけれども、猫の場合は犬のようにはっきりすっきりと
数値に出なかったり、異常値の判定も難しいらしい。

副腎のエコーは、エコー専門の先生がたまたまその日が診察日
ということで、特別に割り込ませて診て頂けることになった。
んでも基準のサイズがはっきりしないらしいのにやる意味あるのか?
まあ明らかに大きい!ってのだったらわかるんだろうけど。
とりあえずそれらの検査をしてみてから、MRIをするかどうか
考えるということになり、ちぼりを預けて待機。

朝ごはん食べてなかったので、ダンナと近所のイ〇ーヨー〇ドーの
地下でごはん。(←この大学病院に通ってるkotoyoさん情報。Thanks!)
それから病院に戻って延々と待つ、待つ、待つ・・・。
(これは無理矢理エコーの診察にもぐりこませてもらったため)
2時間以上待ってようやく呼ばれた。 (長いので続く)



ちぼりの一日

2006年06月16日 19時00分40秒 | ダイエット以外
ちぼりはただぐぅたら寝ているだけの猫ではない。
それなりにきちんとした生活をしている。

ちぼりにはお家がある。
そしておうち(寝室)から職場(キッチン)へ出勤し、
仕事をし(ごはんを食べる&しっこする)、
またおうちに帰る。
こういうことを1日のうちに何度かくりかえしているわけ。


寝室にあるちぼりのおうち
覗いてみましょう



「あっ!プライバシーの侵害でしゅよ!」
どうも最近手狭のようですな。



出勤後、上司の指示(ごはんの支度)を待ちながら
同僚(?)と会話



仕事が終わって帰路につく
(靴が飛び散ってるのは、こしりが靴にスリスリして
 倒してしまうからデス)



が、時には途中で飲み屋(洗面所)に寄ることも。



「仕事の後の一杯はうまいにゃあ・・」



しかし時には労働条件(ごはんの量)を巡って会社(私)と
労使交渉することもあります。
その場合は泊り込みになります。


「こういう時は新聞紙が暖かくて便利でしゅネ」


こんなふうにちぼりもけっこう忙しい。

病院へ行こう!

2006年06月13日 19時58分40秒 | 猫のダイエット(減量)
大学病院・・・。
ニンゲンでも敷居の高いところだ。
どうしたもんか。

せめてホームドクターにACTH負荷試験をしてもらってから
行ったほうがいいのじゃないか?
(でも今の先生は
 「猫ではなかなかきれいに(数値が)出ないんですよね。
  ストレスに容易に左右されてしまうから」
 と、やってもあんまり意味がないかも的発言で
 検査をそこでやることには消極的だった)

も少し頑張ってダイエットしてみてからのほうがいいのではないか?
ちぼりはもともと理想体重が3.5kgなんていわれてたわけだから
180kcal/dayじゃ量が多すぎるのかもしれん。
徐々にごはんを減らしていって140kcalくらいまでは
頑張ってみたほうがいいんじゃないだろうか。
(んでも甲状腺ホルモンが少なめなのだから難しいかもなあ)

大学病院に行ったはいいが、「だたの肥満です。
こんなことで大学病院まで来ないでね」なんて言われたら・・
なんて思ったりもして。

でもクッシングのことをいろいろ調べていたら
発病から平均余命が2年(通常は年寄りワンコ)、
若いコでは4.4年くらいは頑張れるなんて書いてあったりして。
しかもこれはたぶんワンコの場合で、ワンコより合う薬が少ない
猫では・・・。
いや、ちぼりは何の治療もせずに今まできたのだから
もしクッシングだったら既に死んでるか、
もっと重篤な状態になってるはず?だからクッシングじゃないかも・・。

などといろんなことが頭のなかをぐるぐるする。

でもエコーの先生もおっしゃってたけど、
多飲多尿は明らかに異常だし、
何でもなければなんでもないで
もう迷いなくダイエットをすればいいわけだし
(専門の先生の指導を受けられるかもしれないし)、
いろんな方からコメントやらメールやら電話やら頂いて
とにかくエイヤっ!と大学病院で診察してもらうことにした。
皆様、背中を押してくださってありがとうございます。

大学病院に電話してみると、「MRIのみは主治医から直接でないと
予約は受けない、飼い主からの予約であれば最初は診察から」
ということだったのでとりあえず診察の予約。
そして主治医に予約を取ったことを連絡し、紹介状を出してもらった。

この病院にちぼりを連れて行ったのはつい最近。
紹介状とこの病院での検査データは出してもらえるが
それ以前のは自分でそろえなくちゃいけない。
まとめてあるのは一応あるけど、わかりづらいところもあるので
もっときちんと作らなくては。

血液検査結果

2006年06月08日 22時08分39秒 | 猫のダイエット(減量)
甲状腺機能低下症(亢進じゃなくて低下です)と
副腎皮質機能亢進症(クッシング)を疑って
FT4と血中コルチゾールを検査してもらい、その結果が来た。

FT4 ・・・・・・・・・ 0.63(基準値 0.7-1.7)
コルチゾール・・・19.41(基準値 0.9-7.1)

あっはっは・・・どっちも異常値ですな。
甲状腺ホルモンに関しては前から低いと言われていたし。
甲状腺ホルモンが少ないということは、それだけ代謝が悪いということ。
ちぼりが痩せにくいのも無理ないか。

コルチゾールはかなり高い。
副腎皮質機能亢進症の疑いあり?
人間ではコルチゾール値は早朝高く、夜低くなるらしいけど、
猫はどうなんだろう?
採血したのは夜6時半ころだったと思う。
コルチゾールはストレスでも高くなるということなので
この結果でいきなりクッシングとは診断できないけれど。
(ちなみにちぼりは副甲状腺ホルモンも高め。)
クッシングになると付随的に甲状腺機能も低下するらしいので
これはワンセットということかもしれない。

やっぱりACTH負荷試験をするしかないのかにゃ?
と思っていたら、ゴールドフィンガー先生が
「何かあるとすれば下垂体に異常があると思われるので、
 いちいちあれこれ細かい検査をするよりも
 大学病院でMRIで下垂体を診てもらったほうが早いと思う」
とおっしゃった。
確かにここでクッシングと診断されても、結局は大学病院送りだろう。
この先生はご自分の経験のないことはきちんとお話してくださる。
猫のクッシングはもともと症例がほとんどないということで
ここでの治療は難しいということだった。
ちぼりの場合はもしかしたら複数の病気がからんでいるかもしれないので
なおさらだろう。

「紹介状は書くし、大学病院にこちらから直接電話してもいいが
日にちの都合などもあるだろうから、紹介状有りということで
ご自分で直接予約をいれたほうがいいでしょう」とのこと。

今まではまぁダイエットさえできれば・・・なんて思っていたが
肝臓の数値も悪くなり、高TG、高コレステロールも解消せず、
あせる気持ちが・・・。

しばらくミミズのサプリ(ルンブルクスベルス)と食餌療法で
様子を見るか?
それともすぐに大学病院へ行ったほうがいいかなあ・・。

超音波検査(心臓)

2006年06月05日 20時34分48秒 | 猫のダイエット(減量)
ちぼり、体重が8.7~8.6kg台をウロウロ。
まぁ一度に100ml以上の水を飲み、おしっこもそれくらいするので
100gの上下はちぼりの場合誤差の範囲内ってことか?

今通っている病院は週に一度、超音波検査のエキスパートの先生が
いらっしゃるということで、予約を入れて心臓を診て頂くことになった。
今時はどこの動物病院でもエコーの設備はあるようだが、
正確に診られる先生というのは実は少ないらしいっす。
(診る部位にもよるのだろうけど)

予約の時間に病院に行くと、混み混み状態。
こんな狭い病院のどこで診て貰えるのだろう?と思っていたら
診察室の奥に通された。
診察室の奥には入院室しかないと思っていたが、小部屋がひとつ。
(レントゲン室兼手術室と思われる)
学者タイプのちょっと暗そうな先生が、薄暗い部屋で診察台を前にして座り
私を招き入れる。
まるで占いの館みたい・・(笑)。

先生は丁寧に時間をかけてちぼりの心臓を点検。
あちこちで画像をとめてサイズを測る。
エコーの画面に映し出されたちぼりの心臓はものすごい勢いで
ドクドクと動いていた。ちぼり、がんばれ。

・・・いったいいつまでかかるんだろう?
こんなに時間がかかるなんてもしかしてよくない結果なのだろうか?
不安が大きくふくらんだ頃に検査終了。

開口一番先生がおっしゃったこと。
「この子は脂肪がとても多いので画像が不鮮明で
 あまり正確には言えないのですが・・・」
ううっ、すみません(汗)。
「心臓の壁の厚さはたぶん4.8mmくらい。
 5.5mmを超えたら危ないですが、今のところは大丈夫でしょう。
 ただ、これだけ太っていると、心臓には
 かなりの負担がかかっていますので、定期的に検査はしたほうが
 よいでしょう」

ほっ、一応心臓は大丈夫なんだね。よかったね、ちぼり。

エコーの画像診断するためだけに来てる先生なのに、
私の後に予約が入っていなかったこともあって質問攻めにする私。
ちぼりの今までのデータを見せて、どないなもんでしょう?と。
「うーん、うーん・・・・難しいです・・」

前の病院では飲水量は100ml/kgまでは正常範囲内と言われたのだけど
(これは犬・猫とも同じ基準になっているのが私には疑問だったのだけど)、
この先生は犬ならともかく猫では50mlからせいぜい60mlが限度で、
こんなに飲むのは明らかに異常だということだった。
あと、多飲多尿と多食&肥満は別の原因があるような気がすると。
そういえば大阪の病院でも何種類かの異常が重なってこういう
症状になっていると思われると言われたっけ。

小動物の内分泌系はまだまだあまり研究されておらず、
(人気のない分野なのか?)原因究明は難しいかもしれない。
でもとにかく一度大学病院でその道のエキスパートの先生に
診てもらったほうがいいと思いますとのことだった。

今は高脂血症と肝臓の数値が少し高いというだけのちぼりだけど
このまま放っておいたら糖尿病、心筋症への道をまっしぐら。
ダイエットがうまくできればいいけれど、それがホルモンの
バランスが悪いための肥満であれば、過酷なダイエットをしても
成果は少ないのではないか。

前回検査に回してもらったFT4(甲状腺ホルモン)、血中コルチゾール
(副腎皮質ホルモン)の結果はまだ出てなかった。
とりあえずはその結果を待ってから考えよう。

ダイエット用フードについてもいろいろ聞いてみたが
最近は不溶性繊維てんこもりのごはんはあまり体によくないと
言われ始めたので(これは人間界でも)、あまりに高繊維のフードは
避けたほうがいいでしょうということだった。
そして最近ではヒ〇ズより〇ォルサ〇のほうがフードの研究が
進んでいるので、そちらのほうがいいかもしれませんねぇということだった。

そうそう、エコーの先生に今までのデータを見せたとき、
検査結果のコピーに前の動物病院の名前がはいっているのを見て
先生が「あ、ここはI先生(ほとんど診察しない院長)がいらっしゃる
病院ですよね。あの先生はすごいですよね。
あそこに通ってらっしゃったんですか」と言われた。
明らかに「あの病院のほうがいいのに、なぜこんな小さな病院へ
転院したんだろう?」というニュアンスが含まれていた(笑)。
確かに設備はすごいし、先生も皆さん勉強熱心で最先端の治療を
してくれるところだと思うのだけど、いろんな先生がそれぞれ
違う方針を言ってくるっていうのが・・ねぇ。
待ち時間も長いし、検査検査で猫にも私の財布にもすごいストレス
かけてくれたし(笑)。

お薬変更&再検査

2006年06月04日 00時10分05秒 | 猫のダイエット(減量)
前回ウルソを2週間分もらっていたのが昨日で切れたので
本日また病院へ。
前回はローラ先生だったが、今回はいつもおしりが診て頂いている
ゴールドフィンガー先生。
ローラ先生っていうのはもちろん本名じゃなくて、
手がいつも傷だらけだから(たぶん患者さんにやられたと思われ・・)。
(西条秀樹の「傷だらけのローラ」より。
 知らん人もいるだろうから一応説明)
ゴールドフィンガー先生はおしりのブログで書いたけど
おしりの詰まったウンピを魔法のように掘り出してくれるから。

まずは体重・・・8.75kg。また10g増えてるしぃ。
しかも夕食前でお腹空いてるはずなのに。

ウルソで下痢が続いているということを話した。
そして2週間飲んでも体重に変化がないことも。
(並行してカロリー制限しているにもかかわらず)
先生の説明では、ウルソで直接体重が減るものではないということ。
高脂血症を解消することによって代謝をよくすることが目的なのだと。

しかし下痢が続いていること、適量を飲ませるのが難しいということで
お薬をかえることに。
というか今度のはお薬じゃなくてサプリ。
血栓を溶かすといわれているルンブルクスベルス(みみずから作られる)という成分の入ったもの。
さらさら血にするということなのかにゃ。
ペット用に「ルンワン粒」というのがあるのだけれど、
ちぼりに錠剤を飲ませるのが難しいということで、人間用の
ルンブレンゴールドというのを。
こちらはカプセルに粉が入っていて、カプセルを開けて1/4を
1日2回あげる。
(カプセルが牛の骨から作られていてアメリカ製というので
 ちょっとビビったが、ちぼりはカプセルは飲まないからOKかな)

前回の検査で気になった「脱水」について聞いてみた。
あんなに水を飲むのになぜ脱水を示すような検査結果になるのでしょうと。
先生のお話では、やはりドロドロ血のせいでそうなるということで、
とにかくドロドロ血をなんとかしないとダメなのだそうだ。

それからクッシングの疑いはないのか、ということ。
クッシングであればALP値がもっと高いはずだということだった。
ちぼりは仔猫の時からずっとALP値は高かったのだけれど
(仔猫はもともとALPは高めなのだけれど、それにしても高かった)
東京に来てからはどんどん下がってきていた。
仔猫時代は(仔猫としての)正常値14~192のところ287と303、
東京に来てからは(成猫として)正常値38~165のところ178→165→110。
先週の検査では正常値18~72のところ75だったけどこれくらいなら
たいしたことないということなのかな。
  ※正常値は機械によって異なるので、病院によってだいぶ
   違いがでます。

クッシングの判断をするために、副腎をエコーで診ることは可能か
どうかも聞いてみたが、猫の副腎はとても小さく、
よほど肥大していないとわからない、
またかなり高性能な検査装置でないと診断が難しいらしい。
尿中コルチゾールについても、時間によって大きく差が出るので
それをもとに診断するのは難しいとのことだった。

先生はクッシングより代謝の悪さからみて甲状腺機能低下症のほうが
疑わしいと。
それでまた採血して今度はT4を調べることに。
念のため血中コルチゾール値も検査してくれることになった。
それから、これくらい肥満でしかもドロドロ血だと
やはり心臓が心配ということで(CPKも高かったし)
前回同様エコーを勧められ、エコーの専門医(?)が来る月曜に
予約を入れて診てもらうことになった。
ちなみに心拍数は120で正常だった。

今日も採血時には暴れん坊将軍になったちぼりであった。