ねこのひるね 本と本屋についてのブログ

本の紹介や本屋さんについてのこと

世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ

2015-03-27 00:02:12 | レビュー/感想

こんばんは。
本屋開業準備中のkobaです。

『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』(汐文社)。

2012年、ブラジルのリオデジャネイロ。地球の未来について話し合うための国際会議が開かれました。世界中から集まった各国の代表者が順番に意見を述べました。会議も終わりに近づき、南米の国ウルグアイの番がやってきました。演説の壇上に立ったムヒカ大統領は質素な背広姿。そう、彼は世界でいちばん貧しい大統領なのです。

給料の大半を貧しい人のために寄付し、大統領の公邸には住まず、町からはなれた農場で奥さんとくらしています。花や野菜を作り、運転手つきの立派な車に乗るかわりに古びた愛車を自分で運転して、大統領の仕事に向かいます。

ムヒカ大統領の演説が始まった時、会場の人たちは、小国の話にそれほど関心をいだいてはいないようでした。しかし演説が終わった時、大きな拍手がわきおこったのです……。

テレビなどで話題の一冊。
「社会が発展することが、幸福をそこなうものであってはなりません。発展とは、人間の幸せの味方でなくてはならないのです」。


本当の幸せとは何かを問いかけます。
子どもだけでなく、世界中の大人たちに読んでほしい絵本です。


英語ができない私をせめないで!

2015-03-24 07:43:53 | レビュー/感想

おはようございます。
本屋開業準備中のkobaです。

小栗左多里『英語ができない私をせめないで!』(だいわ文庫)。

 

コミックエッセイ「ダーリンは外国人」でおなじみ、小栗左多里さんの、
英語奮闘記ともいえるエッセイです

「旦那さんが外国人なのだから、英語なんて自然に身につくのでは?」
という疑問がわいてくるのですが、話はそう簡単ではないらしい

旦那さんが語学オタクで日本語ペラペラな上、とにかくまじめ人間なので、中途半端に教えることなどないそう……。
1をきくと10が返ってくる、というか

そんな状況の中、なんとか英語を身につけようとあれこれ奮闘する小栗さんを、時にクスッと笑いながら応援したくなります。

方法は実にさまざま。
英会話スクール、英語の本、インターネット、テレビやラジオ……。

英会話スクールでは衝撃の発音方法に出会い(割りばし!)、
校長先生の暴言に怒り心頭(そりゃ怒るよね……)、
高価な教材を買っても、聞いているあいだに寝てしまい()、
たどり着いた結論は、「地道にやる」ということでした

そうですよね。
画期的な方法なんてあるわけないし、どれがあうかは人それぞれ。
当たり前のようですが、それができなければ上達などありえません。
いかに楽しみながら、「昨日よりは上達してる」と思えるか、
そこがポイントですよね

いろいろな本やサイトも紹介されているので、これから英語を学びたい!という人にとてもおススメです。
英語に対して前のめりになれるかもしれません


赦免された男バラバ

2015-03-23 19:15:53 | レビュー/感想

本屋開業準備中のkobaです。

『バラバ』(岩波文庫)。

 

イエス・キリストが磔刑に処せられた時、身代わりとして死刑を免れた男がいました。
その男の名はバラバ
この物語は、バラバという一人の男の心の動きを通して、
信仰とは何か、ということを問いかけます

赦免されたバラバは、ゴルゴダの丘で、十字架の上のイエスをじっと見守ります。
やがてイエスが息絶えたとき、空が突然暗くなり、闇に包まれます。
尋常でない様を目にしたバラバは、この処刑された男がいったい何者なのか、深い悩み、迷いに入り込みます。

イエスの信者たちの話を聞くうちに、彼が神の子であること、
そして数々の奇跡を起こした人物であることを知りますが、
彼には、すぐにはそれが信じられません。
徐々にバラバは人々との関わりを避け、信仰というものの意味を
問い続けることになるのでした……。

著者はラーゲルクヴィスト。
北欧スウェーデンを代表する作家です。
この作品でノーベル文学賞を受賞しました。

バラバの心の乱れや、イエスは本当に神の子なのか、という問いかけ、キリスト教徒への迫害の様子、など文章のすべてが心に迫ります。

心を揺さぶる、名著中の名著です。


続・京都本屋めぐり

2015-03-23 12:22:17 | 日記

本屋開業準備中のkobaです。

今回の京都めぐりのハイライト、恵文社一乗寺店
いろいろな媒体で目にして、ずっと行きたかった本屋さんです。

京都の街なかから、叡山電鉄に揺られます。
車内は恵文社詣で?の女子率が高い(笑)

一乗寺の駅を降りて、3~4分歩くと左側に見えてきました



書店を真ん中にして、向かって右が生活館、左側が雑貨や文具、ギャラリーです。
やや緊張して中央の扉を開けると、そこはまさに本のワンダーランド。
予想以上に広い店内には、これまた予想以上の本の数。
様々なジャンルの本が、整然と収まっています。
そして素敵な照明に照らされて、素晴らしい空間が出来上がっていました


これだけの数の本が並んでいるのに、どの本もしっかり熱く訴えかえてくる!

ここにしかない本たち、というわけではないのに、他の書店で見るのとは
明らかにパワーが違う、と感じるのです。
周りにどんな本が置かれているか、隣に何の本が並んでいるのか、
といったことで本の表情はこんなにも変わるのだ、ということですね。
ついつい手に取ってしまいます。


生活館は、衣食住の本に特化して、雑貨や食品も。
女子ポイント高いです

ギャラりーでは布川愛子さんの個展を開催中。
あまりの可愛さ、そして動物たちの微妙なダサさ加減に、ニヤニヤしてしまいます。


文化の発信地、恵文社一乗寺店。
本のある生活を豊かにしてくれる、本当に素晴らしい本屋さんでした


京都本屋めぐり

2015-03-20 22:00:00 | 日記
本屋開業中のkobaです。

今日から京都で本をめぐる旅です。

まずはnowakiさんからスタート。ミロコマチコさんの原画を見る。
すごい迫力とすばらしい色。

ブックカフェUNITEでは、ヨーロッパの鍋の展示を見て、
三月書房では品揃えと雰囲気に唸る……。

ビブリオテックハローでは本を読みながらまったりと。
雰囲気がとても素敵。

レティシア書房はZINEが豊富。作家さんの展示もいい感じでした。


また明日以降も勉強勉強です。
いろいろと楽しみ。