goo blog サービス終了のお知らせ 

海の家

旅行と映画の感想を載せていきたいと思います。
よろしくお願いします(*^_^*)

バイオハザードⅢ

2007年11月05日 22時00分35秒 | 映画感想
監 督 ラッセル・マルケイ
出演者 ミラ・ジョヴォヴィッチ(アリス)
    オデッド・フェール(カルロス)
    アリ・ラーター(クレア)

 11月4日(日)に観に行きました。この手のシリーズ物は(この前観たファンタスティック4など)近頃あまりよく感じたことがないので、やや期待薄でしたが、予想に反してとても面白く観れました。上映時間も1時間34分と近頃では珍しく短めで、ストーリー展開が速くて退屈しませんでした。かえってもっと長く映画の世界に浸っていたいと思えるほどでした。


さて、ここからネタばれです。


 さて、「面白い」と先ほど書きましたが、万人に受けるかどうか疑問もあります。
世界観は「ゾンビ」と「マッドマックス2」を足して2で割ったようなもので、この時点でそれが鼻につく人もいるのではないでしょうか。いわゆる二番煎じという非難をする人がいてもおかしくありません。その他にも、シーンの端々に他の映画の影響(?)が見られます。特にカラスの大群の来襲は、ヒッチコックの「鳥」を彷彿とさせます。
 この辺りが気になる人には、この映画は鼻持ちならないパクリ映画と写るでしょう。しかしそもそもバイオハザードシリーズは、ゲームの世界観を借りているのだし、そのゲームの世界観は、ゾンビから発想を得ています。ゲームが好きで、ゾンビが好きで、その他のどきどきわくわくする映画が大好きな人々が、このバイオハザード3を作ったのではないでしょうか。だから色々な映画の影響は、それぞれの作品のオマージュと受け取るべきでしょうし、観る側の我々も、様々な映画のテイストを味わいながら、純粋に楽しむ(そして時にはニヤリと笑う)のがこの映画の見方だと思います。
 私自身、ゾンビもマッドマックス2も特に大好きな映画だったので、この映画世界へののめり込みも大きかったように思えます。

 さらに、この映画の魅力をいくつか挙げるとすると、映像の作りの丁寧さ。アクションの派手さ。ホラーの王道。主役ミラ・ジョヴォヴィッチの魅力。などが挙げられます。それらがひとつひとつきちんと影響を与えあって、クオリティの高い映画となっていました。

 ホラー系の映画として出発したこのシリーズですが、ややアクションよりになり、更にSFとしての世界観が加わり、ゲームから独立した「映画」としての立場を確立したように思います。

 まぁ、それにしても、ミラ・ジョヴォヴィッチのバイク姿のかっこいいこと!
BMWのバイクにまたがって足がしっかり地に着いてます。足が長く、身長173cmの彼女だからこそでしょう。

ファンタスティック4 銀河の危機

2007年10月10日 21時30分56秒 | 映画感想
監 督 ティム・ストーリー
出演者 ヨアン・グリフィズ(リード・リチャーズ=Mr.ファンタスティック)
    ジェシカ・アルバ(スーザン・ストーム=インビジブル・ウーマン)
    クリス・エヴァンス(ジョニー・ストーム=ヒューマン・トーチ)
マイケル・チクリス(ベン・グリム=ザ・シング)

 9月29日(土)に観てきましたが、感想が遅くなってしまいました。
この手のヒーローものは結構好きなのですが、今回はちょっとついていけないところもあり、なかなか自分の中で感想がまとまりませんでした。


…以下ネタばれあり…


 このヒーローものの最大の特徴は4人とも「素顔」というところでしょうか。この設定によって、大多数のヒーローものと全く逆の悩みを(有名人としての…)持つことになります。
今回はまずその場面から始まりますが、正直なところ悩んでいるのは女性のスーザンのみ。リーダーのリードは無頓着だし、ジョニーは楽しんでいる。ベンは素敵な女性とラブラブなので気にならない…という具合に、悩みがうまく機能していません。
 まあ、お笑いの要素が強い映画なので、そういうつっこみは不要なのかもしれませんが。

 次に気になるのは、真の敵の巨大さが、やや荒唐無稽だということ。あんな大きなものが、地球に近づきすぎると、それだけで大規模な環境の変化が起こり、人類を含む地球上の生物は全て甚大な被害を受けると思うのですが。
リアリティーを出すために、せめてもう少し離れた状態にして欲しかったと思います。
まあ、設定の壮大さ(事実、様々な国にまたがった冒険をしています)と、人間関係の小ささ甘さがアンバランスで、心に訴えるものとしてまとまりに欠けてしまった映画と言えるのではないでしょうか。

 特撮を含む映像はそれなりに頑張っていますが、例えばシルバー・サーファーはターミネーター2のT-1000の二番煎じという感が否めません。繰り返すようですが、ラスト近くの宇宙のシーンはリアリティに欠けてせっかくの特撮が台無しな印象を受けました。

 と、ここまで苦言ばかりを呈してきましたが、ここにきて、もしかしたら自分の観る態度が間違っていたのかもしれないとの思いにとらわれてきました。
この映画はコメディなんだ。どたばたコメディで、所々にホロッとさせるところや痛快なアクションも盛り込みつつ、最後をハッピーエンドで終わらせるという、結構正統派のコメディなんだ。
そう思ってみると、上記した気になる点も全てネタとして成り立つような気がします。
そう思ってみると、リーダーの顔がひしゃげたり変になるのもうなずけます。
ラストの日本での結婚式も、変な設定は確信犯ですよね。私はにやりとしてしまいました。

 まあ、こういった所が笑えるかどうかは、(日本とアメリカの文化の違いを含め)個人の感性に任せるしかありませんが。

トランスフォーマー

2007年08月15日 16時53分08秒 | 映画感想
※例によって、gooHPの映画欄に載せたものと同じです。

監 督 マイケル・ベイ
出演者 シャイア・ラブーフ(サム・ウィトウィッキー)
    ミーガン・フォックス(ミカエラ・ペインズ)
    ジョシュ・ディアメル(レノックス)
 8月4日、公開日に観に行きました。原作は日米共同で開発したアニメと玩具だそうですが、当時私は1~2回アニメを観て絵の動きになじめず(アメコミ風で荒い印象を受けました)あまり興味を持てませんでした。
ということで、今回の映画も余り期待はしていなかったのですが、予告編での車や飛行機が変形(トランスフォーム)するシーンがけっこうかっこよくて観てしまいました。

 感想ですが、いやぁ良かったですねー。どうしてアメリカのこういう特撮ものはいいんでしょうか…。やはり掛けるお金の問題なんでしょうか。娯楽映画として十分楽しめるものでした。


…以下ネタばれありです…


 物語は主人公の青年の日常と米軍の前線基地との両面から始まります。自分の平穏な日常が、しだいに異常な世界(冒険の世界)に変貌する過程がテンポ良く描かれていて、観客を物語り世界に引き込んでいきます。アメリカの大学生ということもあり、日本人にはちょっとなじみのうすい場面もありますが、それでもちょっとさえない等身大の若者という設定は十分に共感できるものでした。

 展開もテンポ良く進んでいって、トランスフォームする所も余りもったいぶらず見せてくれるので十分に楽しむことが出来ました。(近頃はこのテンポの良さというのが私の映画評価の重要なポイントとなっているようです。)特に米軍基地内でヘリコプター型のロボット(ブラックアウト)が暴れ回るシーンはよかったですね~

 特撮はすばらしいの一言です。よくぞここまでこだわって作ってくれたと喝采を上げたくなるほどですが、あえて苦言を言うなら、あまりにも細かすぎ、また動きが早すぎて、どこが腕だか足だか、頭だか分からなくなる時があるということです。特に二体が絡み合ったまま落ちていくシーンは、金属で出来た鞠が転がっているようにしか見えませんでした。まあ、こちらの反応がもう歳で追いついてないだけかもしれませんが…。子供や若者はあの動きで分かるのでしょうか。
 また、敵側のロボットの親玉のメガトロンとスタースクリームが両方戦闘機に変形してたようですが、観ていてちょっと混同してしまいました(^_^;

 ロボット以外の登場人物達の演技は、ものすごくうまいという印象は受けませんでしたが、アメリカ陸軍大尉レノックス役のジョシュ・ディアメルが気に入りました。生身の体でよく頑張っているな~(^^ゞと…

 ロボットは敵・味方、全てが良かったです。リーダーのプライムは別格として、その他からあえて私のベスト3を上げるとすると、
1 バンブルビー
      主人公のカマロ。人間らしさも出て愛着が湧きます
2 ブラックアウト
      上記しましたが、敵側のヘリコプター型のロボット。
      プロペラが背中にたたまれる所になぜか魅力を感じました。
3 ジャズ
      ポンティアック・ソルティス。
      車のボンネットがほとんどそのまま胸部のデザインになっています。
      車らしさをかなり残した変形が現実感(?)をさそいます。
      今回の戦闘で味方側の戦死者となりました(合掌)

 はやくDVDを買ってスローで観たい映画でした(*^_^*)

ハリーポッターと不死鳥の騎士団

2007年08月07日 18時50分59秒 | 映画感想
※例によってこの感想はgooホームページの映画欄に載せたものをコピーしています。
 同じものを見た人、ごめんなさいm(_ _)m

監 督 ディビッド・イェーツ
出演者 ダニエル・ラドクリフ(ハリー・ポッター)
    エマ・ワトソン(ハーマイオニー・グレンジャー)
    ルバート・グリント(ロン・ウィーズリー)
    エバナ・リンチ(ルーナ・ラブグッド)
 シリーズ5作目。敵のヴォルデモートとその手下達が活動を始めます。いよいよ悪の軍団との直接対決も近づいてきた感じです。
ということで期待して観に行きましたが…。私としてはなんだかちょっと物足りない感じがありました。


以下ネタばれありです。


 今回は監督にイギリステレビで活躍したディビッド・イェーツという人があたりました。また、脚本も今までの人とは別人が担当しているようです。そういうこともあり、ストーリー展開や映像の雰囲気もこれまでとはかなり違っていたように感じました。

 強権を発動する教師に対抗して、密かに防衛術を学ぼうとする生徒達の構図はけっこうわくわくさせました。ロンの双子の兄が痛快な意趣返しをする所も面白かったです。新しくルーナという個性的なキャラも出て彩りを添えました。また、ハリーの父親のことなど、今まで謎になっていたことが明らかにされ、今後の展開が期待されます。
また、ハリーとヴォルデモートとの決定的な違い、という主題の設定は(やや定番ではありますが)感動を覚えました。

 しかし、そういう面白さとは別に、色々な面で物足りなさを感じたのも事実です。
映像的に、例えば魔法省のようすなど、規模の大きさを感じることが出来ず、有り体に言えば「ちゃちい」感じがしました。ラストの対決シーンも不死鳥の騎士団の各メンバーの個性が今一歩出ていなかったようですし、シリウスの死もあっけなさすぎた感じです。テンポとかアングルとかが私の感性に合ってなかったのかもしれません。自分の趣味として、スクリーンに展開される世界にのめり込ませるような疾走感が好きなのでしょう。今回はそういうものを感じることが出来なかったということです。

 あるいは、前作(炎のゴブレット)の派手派手な演出を期待しすぎていたのかもしれません。新しいクリーチャーがいくつか出ましたが、前回のドラゴンのようなリアル感(爪で屋根のレンガをばりばりはがすような…)が感じられませんでした。

ということで、評価の☆は3にしましたが、これはちょっと2に近いかな…

ゾディアック

2007年08月05日 18時38分51秒 | 映画感想
※この記事は、gooのHPに掲載したものと同じ内容です。
 ブログの機能を知るために、実験として投稿してみました
 同じ記事を見た人はごめんなさいm(_ _)m

監督 デヴィッド・フィンチャー
出演 ジェイク・ギレンホール(ロバート・グレイスミス)
   ロバート・ダウニー・Jr(ポール・アヴェリー)
   マーク・ラファロ(デイヴィッド・トスキ捜査官)

 アメリカで1968年から6年間に起こった連続殺人事件をもとにした映画です。事件を史実に忠実に描きつつ、犯人探しに執念を燃やす刑事たち・新聞記者・風刺作家を丹念に描いています。
例によって、映画を観てからずいぶん経ってます(7月16日に観ました)ので、細かい所は飛ばした感想になります。

 経緯を緻密に描きつつ、犯人(とおぼしき人)を追いつめていく主人公達の心理がうまく表されていて面白かったです。単なる謎解きでなく、事件に執着する余り家族の崩壊を招いてしまう人や、途中でリタイアし、アル中になっていく記者、事件を忘れ、日々の生活の安定を求める人など、各人の人生に大きな影響を与えていく「事件」の魔力というか恐ろしさが心に残りました。

 特に風刺漫画家グレイスミスが犯人とおぼしき人に近づいていく時の状況がサスペンスとしてよくできていたと思います。真相を知りたいという知的欲求の他に、このような危険な状況が、麻薬のように彼を事件に引きつけるのではないでしょうか。

 結局犯人は現在も分かってないのですが、映画では(はっきりとではありませんが)ある程度の示唆があります。この事件で人生を振り回された人たちに対して、結論を示唆することで解放してあげたかったのかもしれません。

 以上述べたように、社会派の映画としても秀逸ですが、エンターテイメントとしても良くできた映画で、先程述べたような犯人を追いつめていく時のサスペンスはなかなか良かったです。

 蛇足ですが、主人公達がダーティーハリーを上映している映画館で出会うシーンがありますが、ダーティーハリーに出てくる犯人スコルピオのモデルがこのゾディアックです。
知人に教えてもらって初めて知りました(;^_^A