自分の作品には使ってなかった黒朱という色を使ってみました。母のお友達の日本画家の方からいただいていて、今の私の作品にどう使おうかな、と思っていた岩絵の具です。見た目真っ黒の黒朱、作品にあまり黒を使って来てなかった私にとって新鮮な絵の具です。アトリエで、絵の具棚から絵の具を取り出す時に目に入ってくるの黒朱。そろそろかな、と手に取りました。色々描いてきていると、画材を決まった使い方をしたりスタイルが出来てしまったりします。あれやこれや手を出すというのではなく、常に画材をどう生かそうかと考える事は作家冥利ではないかと思います。今BSで放送している若冲も、墨や胡粉など他の人がしなかった使い方を色々試み、きっとワクワクしながら描いてたのでは..と思いをはせてしまいます。
黒朱を引き胡粉を引き...という下地にしたのは、いつもの真っ白背景に違う要素を取り入れてみたいのと、散る前の桜の白に近い花びらの色を引き立たせてみたくもあったからです。使いたい時期と表現したい事とが合わさりました。その作品だけ見れば白くも見える背景ですが、真っ白の作品と並べると違う白に見えます。まだまだ控えめなチャレンジですが、私にとってはドキドキしたひとときでした。
黒朱を引き胡粉を引き...という下地にしたのは、いつもの真っ白背景に違う要素を取り入れてみたいのと、散る前の桜の白に近い花びらの色を引き立たせてみたくもあったからです。使いたい時期と表現したい事とが合わさりました。その作品だけ見れば白くも見える背景ですが、真っ白の作品と並べると違う白に見えます。まだまだ控えめなチャレンジですが、私にとってはドキドキしたひとときでした。