プチ・ギャラリー CoCo Hyunjae

CoCoとquiltとJo Hyunjaeさんを…
画像で綴る小さな小さなアルバム作り

万葉集の思い出

2018-10-04 21:38:00 | 短歌・俳句
一昨日入江泰吉の「萬葉讃歌」についてお話しましたが

万葉集といえば忘れられない思い出があります。

大学に入って間もない頃「古都愛好会」のメンバーたちと
奈良の明日香村を散策したことがあります。
コースはすっかり記憶から遠ざかってしまいましたが
甘樫丘に登って草むらに腰かけ、遠くに大和三山を眺めていた時


左が耳成山、右が天の香具山

4年生の先輩が突然歌い始めました。
「大和には 群山あれど とりよろふ 天の香具山 登りたち 国見をすれば
国原は 煙立ち立つ 海原は 鷗立ち立つ うまし国ぞ あきづしま 大和の国は」
舒明天皇の国見歌を諳んじているなんて…
それとも、後輩達に披露しようと準備していたのかもしれません。
不思議にもこの1コマだけが頭に焼き付いています。
この情景、どなたか覚えてないですか? 

よほど印象的だったのか、数年後、私自身が読んだ歌

甘樫の 丘に登りて 国見歌 
     歌ひし友は いずこにいかに (quilt)


聞くところによると、この先輩は随分前に他界されたとか(_ _。)

麓に蘇我蝦夷、入鹿親子の大邸宅があったという丘
飛鳥歴史公園として整備され
私達が見た素朴な丘の風景はすっかり変わってしまったようです。

大好きな明日香、斑鳩、室生…
300年ぶりに再建された興福寺の中金堂
悲劇の大津皇子が眠るという二上山あたりも訪ねてみたい
大和はまだまだ魅力がいっぱいですね|´∀`●)