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縄奥 動画&ニュース

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十一話

2021-09-20 14:28:56 | 縄奥小説

【十一話】

 


「うんっ… ぅぅん! ぅあっ! 痛ああぁぁーい! 痛あぁぁぁーーー!!!」

 

 ヌーブラの栄養補給のために夜の街に出かけた麗華(けんご)は、セクシーなサイドッアップに合う深スリットの入った黒系のドレスを纏い高級宝石店の経営者と出会い、軽い酒のあとホテルの部屋へとその身を隠した。

 いつものように五十過ぎの清潔感ある紳士を選んだものの、紳士は薬物患者のように麗華の魅力に酔いしれ麗華の話を全て鵜呑みにし数千万円の小切手をスラスラ書き込むと、それを麗華に手渡した。

 ヌーブラの話しが本当なら、これで処女とおさらば出来ると麗華(けんご)は内心ワクワクして嫌らしさのない紳士からの愛撫に喘ぎ身悶えして処女喪失の証をベットシーツに紅く残した。

 紳士は涙を流す麗華を宝石でも見るかのような視線で見つめ続け、麗華から処女を奪ったことに感動と後悔の混じりあった念に動揺しながらも、自らが散らせてしまった美しい花びらを一枚ずつ拾い上げるように二度、三度と麗華の中に自らの硬い肉棒を入れ痛みに涙を流す麗華に興奮した。

 そして紳士からの愛欲が終った深夜過ぎ、一人でバスルームに行った麗華は大きな鏡の前で美しすぎる自らの身体を見て溜息を付いて汗を洗い流した。

 
 早朝四時過ぎ、身支度を整えた麗華は紳士をそのままにホテルを出ると普段使っているタクシーを呼んだ。 自宅に到着した麗華はドレスを脱ぎ捨てると、ガーターベルトの吊紐から黒いストッキングを外して脱ぎ捨てると、ソファーにドッカリと音とを立てて腰を下ろし床に両脚を投げ出した。

 そしてタバコを銜えて天井を見上げてから紳士から受け取った三千万円の小切手を見て、タバコに火を点けると二度と元に戻らない処女膜に寂しさを感じて涙をポロリと頬に伝えた。

 
「どうだ!? 少しは腹の足しになったか?」


 男に戻った健吾は腰を下ろしているソファーの左側に置いたヌープラに声を掛けると、ヌーブラは立ち上がってピョンピョン跳ねて見せ深々と健吾にお辞儀した。

 健吾は喜ぶヌーブラを見て釣られて笑みを発すると、その声に釣られたヌーブラは再びピョンピョンと跳ねて見せた。


「文字とかじゃなくてお前と普通に会話出来ればいいんだけどな~♪ その方が楽だし聞きたいこと山ほどあるし♪」


 健吾の言葉に跳ねるのをピタリと止めたヌーブラは、普段会話に使っているパソコンへ「ピョォーーン」と、大きく跳ねると健吾に立ち上げるようにジェスチャーした。

 ヌーブラに即された健吾はブラジャーとガーターベルトを外しながらパソコンへ近づくと電源を入れて椅子に座った。


「言葉を使えるようになるまで男性経験を残り三十人ほどして下さい」


 パソコンのモニターに打ち込まれた文字を見た健吾は「なにいぃ!?」と、キーボードの上に立ち尽くすヌーブラを凝視した。

 そんな健吾にヌーブラは再びキーボードを打ち込み「健吾さんに麗華さんを抱かせてあげることも出来るよ♪」と、モニターに麗華の顔を映し出して見せた。

 健吾は両目を見開いて口を開いたまま「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」と、うめき声を発するとヌーブラは健吾に「千人の男性と経験して下さい」と、お辞儀して見せると「マズは二人が会話出来るように頑張りましょう♪」と、キーボードを打ち込んで健吾を喜ばせた。

 そんなヌーブラに健吾は「お前は天使なのか? 悪魔なのか?」と、問うとヌーブラは「人間界で言うところの魔法使いでしょうか♪」と、健吾を再び喜ばせたが、健吾は少し不安げな表情を見せて「俺の命が縮んだりするのか?」と、尋ねるとヌーブラは「装着者を傷つけたり危害を加えたりすることはありません♪ 安心して♪」と、ヌーブラは健吾を安心させた。

 健吾は誰かとチャットしている気分で目の前のヌーブラに「お前は男? それとも女?」と、聞くとヌーブラは「私に性別はありません♪ 強いて言うなら胸や性に恐ろしい程の執念を持った女性の身体に憧れた男性が私を作り出したのだと思いますが、私はその方から支配されている訳ではありませが、私が心を持つ前は私を普通のブラジャーとしてその男性が使っていたようです♪ 実際には私が何故、こんな能力を持って人間と会話が出来るのか私自身が今一わからないのです」と、キーボードを叩いて見せた。

 そして健吾が「一体、キーボードはどうやって叩いているんだ?」と、聞くと「私にも四肢があるのですが健吾さんに見えないだけなんです♪ 私が健吾さんの胸を覆うとき、何千本という細い四肢を出して健吾さんに合体するのですが、その痛みももう慣れたでしょ?」と、健吾を納得させると「今夜は満腹なので先に休ませて頂いても良いですか?」と、健吾は「ハッ!」としてヌーブラを両手で抱きかかえるとヌーブラ専用のベッドに寝かしつけた。

 
「これから行くから朝飯頼むよ♪」


 健吾はパンパンに溜まって腫れた金玉を気遣いながらシャワーで化粧を落とすと男物に着替え、真由美のマンションへとミニバイクを走らせた。

 土曜日の朝日は健吾には眩しかったが、真由美に射精(だ)して貰おうと朝の向かい風に心地よく髪を乾かした。

 真由美の家に来た健吾は味噌汁のいい匂いを大きく吸込むとスリップ姿で台所にたつ真由美の尻と裏モモを見て「ゴクリ」と、喉を鳴らした。 その喉の音を微かに聞いた真由美は胸の奥を「ドキッ!」とさせて、恥ずかしい部分の汚れが気にな始めた。

 そして「彼が御飯を食べてる間にキレイにしてこよう…」と、真由美は心の中で思いながらも、尻に突き刺さる健吾の視線に困惑して恥らったが、そんな真由美を見ている健吾は彼女の微妙な身体の揺れで彼女の心の中が透けて見えていた。

 健吾は真由美の尻と裏モモを見て「風呂なんかに行かせない… 本物の真由美を味わいたいからな…」と、再び喉を「ゴクリ!」と、大きく鳴らして真由美を不安がらせてからかった。

 真由美は再び聞こえた健吾の喉の音に両脚を内側にジリジリ詰めてスリップの裾を揺らし、それを見た健吾は直ぐにでも飛びつきたいのを我慢して「マズは空腹を満たそう」と、真由美から視線を外した。

 そして三十分後、食事の支度を整えた真由美は健吾に給仕すると風呂場の方へ移動しようとして、その手を健吾に掴まれ真由美は戸惑いを見せたが、健吾は「一緒に居て欲しい…」と、声を掠らせて囁くと真由美は無言で頷いて健吾の横に椅子を持ってきて座った。

 健吾は真由美から漂う甘い女の香りをウットリしながら家庭の味に舌包みを打ち続けた。

 そして腹を満たした健吾はお茶の後、洗面台に移動して歯を磨いたが真由美の右手を片時も離さずそのままリビングに戻るとタバコに火を点けた。

 真由美はシャワーを浴びること叶わぬ状況下でドンドン追い詰められ、目を潤ませ始めたが健吾はそんな真由美が可愛くて早く味見したいと、真由美の肩を抱いて煙を真由美とは逆の方に吐き出した。

 
「駄目えぇぇー! やっぱり駄目えぇー!」


 ベッドで口付けしながら真由美の太ももを触手する健吾を突然押しのけた真由美は、涙声になって両手で口元を覆うと、健吾から逃げるようにボッドの端っこに身を寄せた。

 健吾は何が駄目なのか知りつつも知らぬフリして壁に身を寄せる真由美に近づくと、真由美は困惑しつつ「お願い… シャワーに行かせてぇ…」と、太ももを見る健吾の視線に背を向けた。

 そんな可愛らしい真由美を見た健吾は「おら! こっちに来い!」と、ワザと強引に引き寄せベッドに押し付けると、真由美からパンティーを剥ぎ取って両脚を開かせて真由美を辱めた。

 真由美は唇を噛んで涙顔を両手で完全に隠すと、健吾は真由美の割れ目を左右に開いて近づけた鼻先で聞こえるように大きく吸い込んだ。 真由美は開かされた両内モモをプリンプリンと揺らして全身を震わせたが、健吾が大したことのない匂いを大げさに「ゲホゲホゲホッ!」と、咳込んでみせると真由美は「うわあぁぁぁーーん」と、両手で顔を覆ったまま泣き出してしまった。

 健吾は「訳ありとは言え、これが会社で自分を叱責し続けたイヤミなのか!?」と、我が目を疑いつつも愛らしい真由美の仕草と声に興奮し開いた割れ目に舌を押し付けて「チュパチュパ」と、汚れを吸い取りながら味わい、真由美は両脚を震わせそして乳房を震わせて恥辱と快感に喘ぎ声を喉に溜め込んだ。

 そして恥辱と快感の狭間で割れ目を味見した真由美と上下を変えた健吾はシックスナインの体勢をとると、カウパー視線液の溢れた肉棒を「ヌポッ!」と、真由美にシャブらせて自分は下から再び真由美の割れ目を舐めて愛液を飲み始めたが、健吾は亀頭に絡む真由美の舌に耐えられずに直ぐに濃厚な精液を真由美の口中に放ってそれを飲み干された。

 真由美は想像も出来ないほど生臭く苦い精液に咽て咳込みながらも、愛する健吾のためと喉を鳴らしながら直ぐに硬くなった肉棒にムシャブリついた。

 麗華になる度に痛いほどに溜まる精液を真由美に三本飲ませた健吾は、腰を振れるほどに身軽になったことで直ぐに体位を正常位にすると、生で真由美に入って男の業を満たした健吾は真由美の顔に四本目を射精し、五本目はゴムを使って真由美の中に果たした。

 そして暫く抱きしめられた真由美は顔にカペカペに張り付いた精液を洗い流すべく風呂場へと裸のまま移動し、その後姿を見て再び肉棒化した健吾は我慢できずに真由美を追いかけシャワーの下でバックから六本目を真由美の背中に射精した。

 

 

【十二話】

 

 

「あひぃ! いひいぃ! あんっ! あんあんあんあんっ!!」


 ホテルのベッドの上、二時間にも及ぶ前戯(あじみ)の末に硬い肉棒を挿入された麗華は、両手でシーツを鷲掴し腹部から脳天を突き抜けるような凄まじい刺激に鳴き声を部屋に充満させ、麗華を抱く五十代白髪交じりの紳士は身悶えして腰を仰け反らせる麗華の表情に酔いしれていた。

 処女喪失後、数人の紳士を経て女の喜びに浸ることの出来た麗華は、中毒と言っても過言でないほどに官能と快感の虜になっていた。 そして男とは全く違う体内から壊れてしまいそうな鋭く凄まじい快感に我を忘れて乱れ、愛らしい声を奏でながら柔肌を揺らし続けた。

 麗華はヌーブラと直に話してみたい一心で一晩に二人の紳士を相手にしていたが、回数を重ねるごとに麗華の身体は女として得られる快感を増して行った。 紳士に抱かれる麗華は大海原の中を漂う水母(くらげ)のようにユラユラと波に揺られ体内で前後する肉棒に濃厚な愛液を絡みつかせていた。

 そんな麗華の髪の毛の一本にまでを溺愛する紳士達はやがて消えてしまう記憶を知る由もなく、ただ只管に官能という深くて暗い海の中に麗華に引き寄せられて入って行った。

 そしてこの日も二人の紳士の相手をした麗華は身体の火照りを収めること出来ぬまま「もっと抱かれたい! もっと感じたい! もっと気持ち良くなりたい!」と、切ない表情を浮かべてホテルの部屋を後にした。

 
「はうっ! はぁん! はぁ…あっ… はひぃ!」


 火照った身体のまま帰宅した麗華はドレスを脱いでガーターストッキングを着けたままスキャンティーだけを脱ぐと、寝室のベッドに飛び乗って密かに通販で買った擬似ペニスを仰向けで挿入し物足りなさを自ら補った。

 右手で握った擬似ペニスを体内に出し入れする麗華の恥ずかしい部分からは「ヌッチャクッチャヌッチャクッチャ」と、半濁音が静かな寝室に広まり、やがてその音は速さを増しながら麗華の愛らしいヨガリ声が重なった。

 
「あああんっ!! 気持ちいい…… 気持ちいいいいぃぃーー!!」


 乳首をピンと勃起させた麗華は額に汗して擬似ペニスを出し入れし続け、二人の紳士では到達出来なかったエクスタシーへ自らの手で突入し、心の中に溜まった異物を一気に吐き出してグッタリと身体をシーツに預けた。

 そして数分間の休息後、四つん這いになって右腕を伸ばし手にした電動バイブを自らの口でシャブって唾液を絡めるとそのまま恥ずかしい部分のに挿入した。 体内で「ブイィ~ン」と、振動する異物(バイブ)は生身の紳士にはない独特の快感(しげき)をもたらし麗華は直ぐにヨガリ声を奏で全身を筋肉を硬直させた。

 一時間にも及んだ自慰が終わる頃、麗華は男に戻ることも出来ぬほどに疲れ果てそのまま翌朝の昼近くまで死んだように眠り続けた。 麗華の周りには大きさの違う二本の擬似ペニスと電動バイブが転がりシーツにはオビタダシイ量の愛液の痕跡が残っていた。

 
 目覚めた麗華は疲れの所為で重たく感じる身体を両手で支えて起き上がると、全裸のまま両脚を床に降ろして暫くは「ボォ~」として目覚めの心地よさに浸っていた。 そして眼下に見えたツンッと上を向く左乳房を見て左手で下から支えて軽く揉みまわすと、両脚を軽く開いて割れ目に右手中指を滑らせた。

 その中指を鼻先に近づけて匂いを嗅いだ麗華は、その刺激臭に一瞬咽ながらも開いた口の中に入れて指をシャブッて味わうと、再び割れ目にその指を滑らせて恥ずかしい女の匂いと味を確かめながら、勃起したクリトリスを親指と中指で摘まむようにクリクリと擦り首を後ろに仰け反らせ熱い吐息を吐き出した。

 数分後、麗華は指についたクリトリスの匂いを嗅ぎそして味わうとヌルヌルした汁の出る穴の中に中指を入れて入り口付近を滑らせた。 刺激を強めぬように気遣いながら微かな刺激だけを楽しむように麗華は指先に愛液を絡めそれを自らの口の中に入れて舌を絡めて飲み干した。

 麗華は女であるこの幸福感に浸っていたが五分ほどが経過した頃、微かな快感では物足りなくなった麗華はベッドの上に転がる擬似ペニスを右手で拾い上げると、その刺激臭に顔を顰めベッドの小引き出しから出したコンドームを被せるとそのまま仰向けになって体内に挿入した。


「気持ちいい… あん! 気持ちいい… ああんっ!」


 麗華は薬物患者のように自慰に時間の流れを忘れ身体を火照らせヨガリ声を上げ続けた。 そしてエクスタシーに達して再びそのまま眠ってしまった。

 美しい全裸の女性が右手にコンドームを被せた擬似ペニスを握ったまま、ベッドに横たわる姿は実に奇怪で実に奇妙な光景だった。

 
 昼の二時過ぎ、再び目覚めた麗華は「女で居ればまた自慰してしまう」と、ベッドにうつ伏せになったまま状態を起こしてヌーブラを胸から外し男に姿を変えると妙な安堵感に包まれた。

 だがそんな安堵感は壮絶な喉の渇きによって掻き消された。 健吾はパンパンに張った金玉に激しい痛みを感じながらガニ股で台所に急ぐと冷蔵庫から冷えた麦茶の二リットルのボトル取り出すと全身を震わせてカブ飲みし始めた。

 飲んでも飲んでも癒えない喉の渇きに健吾は顔色を変え、二本が三本と麦茶を飲み続け腹の中をタプタプにさせて尚も四本目を飲み終えた。 健吾は始めての出来事に「俺の身体はどうしちまったんだ!?」と、癒えてきた喉に炭酸飲料をゴクゴクと流し込んだ。

 そしてようやく落ち着いた健吾が寝室に戻ってヌーブラを連れてリビングでパソコン越しに会話すると、ヌーブラは「アッヒャヒャヒャヒャ♪」と、大笑いし「あんなに自慰したら誰だって水分不足になるよ♪ アッヒャヒャヒャヒャ♪」と、健吾を笑い飛ばした。

 健吾はヌーブラから自慰は一日に時間を置いて二度~三度にしておくように助言を受け、愛欲の回数によって金玉に精液が溜まることを教えられた健吾は紳士二人が限界と位置づけた。

 そしてヌーブラを専用の洗剤で洗い流した健吾はそのまま自然干して寝室に戻ると、溜まりに溜まった金玉を鎮めようと麗華が履いていたスキャンティーとストッキングの匂いを嗅ぎながら肉棒をシコシコ扱いて数発を勢いよく撃ち放った。

 女のエクスタシーとは違う攻撃的な射精快感に健吾は獣の雄叫びのごとく大きな唸り声を発して六発を撃ってことを終えた。 女とは言いながらも麗華(じぶん)の履いたスキャンティーとストッキングの匂いで射精を終えた健吾は、いつものことながら自己嫌悪を陥りながらも、空腹感に耐えられず是からのまま買い置きしていたレンジ用のピザを過熱した。

 そしてチンと同時に取り出すと別のを加熱させながら、熱々を貪ってリビングに来てテレビをつけて喰い漁った。 


「現在この病院に運び込まれた男性と同じ症状で既に数十人が発症していると言われる奇病はいつ何処でどうやって生まれたのでしょうか!」


 テレビの大画面の中、テレビ局のリポーターが病院の前で深刻な顔をしてマイクを握って声に力をこめていたが、リポーターの話しに依れば五十代男性が一夜にして八十代のように変化を遂げたと言い、既に数十人が発症して原因が掴めぬままだった。

 ピザをムシャムシャ喰いちぎる健吾はタポタポの腹に牛乳を少し流し込んで、意味不明なニュースを伝えるリポーターの説明に見入っていた。 そしてリポーターは現代の奇病を語りながら病院の敷地内に入ると大勢の報道関係者が声とカメラのシャッター音を渦巻かせていた。

 
「そして! 不思議なことに発症した五十代の男性の全員が前日の記憶が全てなくなっている状態で、警察は事件性もあるとして捜査を検討すると発表しました!! 以上です!!」


 カメラは騒然とする辺りの中にいる警察官を写すと画面はテレビ局のスタジオへと切り替わって、キャスターが深刻の顔してコメンテーターにコメントを求めていた。

 前夜の記憶が消失していて三十歳も年を一晩でとるということに、コメンテーターは「宇宙人に依る拉致と人体実験説を唱えざるえませんな!」と、真顔でコメントし、別のコメンテーターは「何処かの国の軍事目的での拉致と人体実験では」と、顔を曇らせた。

 健吾はその番組をボーッと見つめテレビのスイッチを切ると、何も考えずにレンジから別のピザを持ってきて再び貪りついた。

 三十分後、空腹を満たした健吾は上下にスウェットを着ると再びテレビを点けてゴロンとソファーに横になって寛ぎながらチャンネルを替えた。


「奇病を発症した男性と一緒にいる美女を目撃したという女性が数人いることが解りました! 目撃者によればその女性はいわゆる絶世の美女で気品高くスタイル抜群のセレブな感じだったといい、この女性が何らかの事情を知っているものと見て警察は捜査を慎重に進める方針を明らかにしました!」


 健吾はこの報道に横にしていた身体を起こし前かがみでテレビに食い入ると、そのまま固まって動かなくなった。

 そして数分間、テレビを見入った後に自分のことを伝えている報道であると顔を強張らせたが、目をギョロギョロさせて「麗華に変身するを控えよう」と、心の中で自分を落ち着かせたが、チャンネルを替えても麗華の報道ばかりで健吾は次第に怖くなっていった。

 警察が捜査を始めれば遅かれ早かれ切られた小切手の流れ先からここに来るのは時間の問題だと思った健吾は、男の目だけは誤魔化せる麗華の姿の方が良いのではないかとも考えたが、麗華と健吾(じぶん)が同一だと知る者もいない以上はこのままの姿が安全だとも考えていた。

 だが、この日から数日を経過しても健吾の下には小切手の件で警察は現れず健吾は若干の平穏を取り戻しかけていた時、ヌーブラに相談してみると健吾はヌーブラの言葉にアンドの表情を浮かべた。

 紳士が切った小切手はそれを手にした全ての男女の記憶から消滅し、それが通った機械やパソコンにも一切の記憶が残されていないというヌーブラの言葉は、暫く麗華になっていなかった健吾を安心させた。

 
「消えるのは人間の記憶だけじゃないんだ~♪」


 健吾の不安は一気に何処かへ飛んで行くと同時に麗華への募る思いは健吾を麗華に変身させ、暫くぶり柔肌の感触と擬似ペニスの快感に健吾は自室の中で女の喜びに浸った。

 そして健吾は会社から帰宅した数時間だけを麗華として過ごし、ホトボリがさめるまで麗華での外出を全て取り止めたことでいつしかテレビ報道もなくなっていった。

 そんな中、会社へ出勤した健吾に思わぬ出来事が待っていた。

 


【十三話】

 

 

「課長! おはようございます♪」


 仕事場で黙々と励んでいた健吾の部屋を真由美が尋ねてきて机の前で深々と頭を下げた。

 会社では出来るだけ接点を持たないようにとの二人の決め事を破った真由美に呆気に取られた健吾は、立ち上がるとドアのほうを気にして真由美を抱きしめた。


健吾:どうしたの? 駄目だよここに来たちゃ。
 真由美の額に軽くオデコを重ねた健吾。


真由美:今日からこの部署でお世話になることになった高野真由美です。 宜しくお願いします。
 健吾から一歩後ろに離れた真由美は両手を前に深々と頭を下げ、健吾を驚かせた。


健吾:お、お世話になるって言ったって!? 俺にはそんな権限なんか……
 両手を前に差し出してタジログ健吾は真由美の目に視線を重ねた。


真由美:浜田課長… もしかして御存知無いの…? 先週から東側の人事の掲示板に浜田課長のサポート役をやってくれる希望者を募ってるの!? 普通なら人事部で勝手に配置換えするのに何故か今回の人事は希望者を募る形にした見たいなんです♪ だからアタシがそれに応募して人事部の承認を受けて来たんです♪ まあ、モスラと評判の浜田課長の下につきたいと思う人はいないと人事は踏んだんでしょうけどね♪ 
 ニコニコ照れるように健吾のネクタイを直す真由美は健吾に視線を重ねた。


 健吾はそんな真由美を放置し慌てて東側の廊下へ一気に駆け出し到着と同時に掲示板のお知らせ欄を凝視した。 そこには真由美が言っていた通りの内容が記載されていて疑いの余地は無かったものの、偶々その書面を外しに来た人事の人間が健吾を見てニヤリと不適な笑みを浮かべた。


人事部:これは浜田課長♪ この度は部下の方が決まったようで~♪ 何でも営業一課にいた有名な高野女史とのこと♪ クックククク♪ せいぜい仲良くお願いしますよ♪ クックククク♪
 健吾をニヤニヤして見る人事の人間は健吾を見て噴出しそうになりながらも耐えるように話すとその場を離れた。


 人事の人間が立ち去った後、健吾は掲示板に左手で身体を支え自分を守るためにイヤミと陰で恐れられていた真由美に不敏さを感じた。 そしてトボトボと自分の部屋へ戻る途中、廊下の両側で以前居た一課の女子社員たちのヒソヒソ話しが健吾を苦しめた。


女子社員:見てみて… やっとイヤミから逃げられたのにね~ 流石に気の毒だわ… 何も追い掛けてまで虐めなくてもいいのにねぇ~ 
 口元を手で隠しながらも数人の女子社員の顔を見回して真由美のことを悪く言った。


 健吾は大きな溜息を付きながら肩をガックリと落として廊下を歩いたが、その光景はイヤミに依るものだと周囲は勘違いした。

 そして自分の仕事部屋まで来た健吾は開いたドアに「何だろう…」と、近づくと一課に居た真由美の部下たちが机と椅子を運び終えて戻るところだったが、一課の連中は真由美をチラッと見てから健吾に哀れみの視線を送ると一例してクスクス笑いして立ち去って行った。

 健吾は再び真由美に対して申し訳ない気持ちで一杯になって後ろ髪を引かれる思いで仕事場に入ってドアをしめた。 そして自分の机の左側、入り口に向かって設置された机に向いて座る真由美をチラッと見た健吾は真由美に「ゴメンな… 俺のために…」と、口を篭らせて見入ると真由美は「?」と、健吾に微笑を見せた。

 そして部屋の壁際を山のように埋め尽くす書類を見て、大きな溜息をした真由美に健吾は「暫くはそこで様子を見てろよ…」と、やりかけの仕事に戻ると黙々と無言で背中を丸めた。 その様子を見た真由美は心の中で「早くなってる… 前の数倍、違う… アタシの三倍くらいの速さになってるわ…」と、健吾の驚くべきスピードと書類の正確さに眼を丸くさせた。

 健吾は休憩も昼休みも取らずにただ只管に黙々と仕事に精を出し三時ごろに何かに驚いたように「パッ!」と、手を休めると「昼飯買ってくるよ」と、一人で部屋を出て行き、真由美はその間に、健吾の終えた書類の山を見てその正確さに絶句した。

 小さな買物袋に中に入った大好物のコロッケ弁当と御茶を机の隅っこに置くと、真由美を見ることなく黙々と口に運び真由美を気遣って換気扇の真下でタバコを吸う健吾は、昼食とタバコ一本の休憩を終えると再び机に向かい黙々と続きに精を出した。

 お喋りを楽しみながらラブラブで時間を過ごす事を夢見ていた真由美にとっては余りに惨い健吾の勤勉さはに、真由美は寂しさを覚え五時になっても止める気配の無い健吾に「今日も九時までやるの!?」と、心の中で寂しさに輪をかけていた。

 そして八時五十五分、ドアがノックされ警備員が顔を出すと、健吾はピタリと手を止め席を立ち上がるとようやく真由美を見て「お疲れさん」と、笑みを浮かべた。

 顔なじみの警備員のオジサンに挨拶した健吾は薄暗くなった廊下に靴音を響かせ真由美と共に会社の外の駐車場にバイクを取りに来た。


健吾:駅まで送るよ。
 バイクを手押しする健吾は風に靡くネクタイを邪魔に胸ポケットに押し込めた。


真由美:今夜は来ないの?
 真由美はバイクのハンドルに手を掛け一緒に歩き出した。


健吾:なんか不思議な気分だよ… お前と仕事を終えて帰宅するなんてさ♪
 チラっと真由美を見て照れ臭そうに笑みを見せる健吾。


真由美:泊まって欲しいな… 一人じゃ寂しいもん…
 風に靡く髪を直しつつ健吾をチラッと見る真由美。


健吾:そだな… お前の熟したスカートの中も気になるしな♪
 ニヤリと笑みした健吾はスカートの上から真由美の股間辺りを見た。


真由美:ちょっと! もおぅー♪
 股間辺りを押さえて隠す真由美は恥ずかしそうに微笑んだ。


健吾:このまま何処かのホテルへ行こう… 我慢できなくなってきた…
 ハンドルの右側を真由美に預け手を放した健吾はその右腕で真由美の右肩に這わすと、真由美は恥ずかしそうに小さく頷いて見せた。

 

「あんっ! 駄目よ… 駄目… 汚れてるわぁ… あん! 恥ずかしいわ!」


 ホテルの部屋の中で口付けを交わした健吾は真由美の前に斜屈むと、そのままタイトスカートを上へと巻くり上げライトブラウンのパンティーストッキングに包まれた真由美のパンティーに顔を埋めて熟した女の匂いにウットリし両手を尻に這わした。

 真由美はパンスト越しに尻に滑る健吾の十本の指に目を閉じて小声で喘ぎ声を奏でると尻の割れ目をキュッと閉じた。

 
健吾:はぁはぁはぁはぁ…
 鼻先をパンティーの下側に押し付け勢いよく匂いを吸い込むと、尻に滑らせていた両手の指をそのまま裏モモに移動させ両手の中指で裏モモを真ん中から外側に滑らせた。


真由美:あひぃ! あああーん!
 裏モモを滑る健吾の中指に甲高い喘ぎ声を出して腰を伸ばした真由美は、触れられる喜びに浸りながら健吾にされるままに両脚を開いた。

 健吾は開かれた真由美の陰部へ少しでも鼻先を近づけようと顔を埋めてパンスト越しにパンティーの匂いを嗅ぎそして、両手で真由美の裏モモを蜘蛛のようにくすぐりながに滑りまわった。

 真由美はヒザをガクガクさせて健吾の頭の上に両手を置いてそのまま静かに床へ腰を下ろすと健吾の両手に支えられながら仰向けになった。

 健吾は真由美の両脚を開かせるとパンティー越しに軽く食い込むパンティーストッキングのシームに鼻先を押し付け、そのまま物凄い吸引力で中に篭った匂いを吸い込んだ。

 真由美はパンティーの中から体温が奪われて行くのを感じながら、愛する人から受ける辱めの心地よさにウットリし同時にストッキング越しの健吾の滑る指に癒されていった。

 健吾は真由美の熟したパンティーの匂いに意識を朦朧(もうろう)とさせ彼女からヒールを脱がせると、その爪先の酸っぱい匂いに刺激され意識をハッキリさせた。

 そして暫く真由美の恥ずかしくも熟した匂いを嗅ぎ続けていた健吾は、やがてパンティーストッキングに包まれた真由美の太ももに頬ずりして感触にウットリすると、真由美からソレをゆっくりと剥がしシットリとした太ももに舌を滑らせムシャブリついた。

 真由美は太ももを直に舐められる感触に目を閉じて投げ出した両手の爪で床に立て滑らせた。 そして健吾の舌が膝裏に円を描くように滑ると尻に力を入れ濃厚な吐息を吐き出した。

 健吾は夢中になって真由美の甘い香りの漂う脚に頬を寄せ舌を滑らせ口いっぱいに吸い付き、真由美はトロトロに蕩けるように全身から力を抜いて床の上に置かれたゼリーのようにブラウスの下の乳房を振るわせた。

 
真由美:あんっ! 駄目! 駄目! 駄目えぇ! そこは汚いから駄目えぇ!
 手に持たれた左脚の爪先に健吾の熱い吐息を感じた真由美は、一日中ストッキングに包まれヒールの中で蒸れに蒸れた爪先をギュッと閉じて健吾が味わうのを拒んだ。

 健吾は左脚を引き離そうとする真由美を物ともせず脚の裏に舌を滑らせ数回動かすと、真由美はその心地よさに閉じていたつま先をパッと広げその瞬間、健吾は親指の付け根に舌を絡ませて滑らせた。

 納豆のようにヌメリを帯びて酸っぱ苦い匂いを漂わせる真由美の爪先を口に頬張った健吾は、チュパチュパと音を立ててしゃぶりそして指の間に舌を滑り回した。

 真由美は蒸れた指の間を舐められ上半身を左に右にとユラリユラリして喉の奥に切ない息を溜め込み、やがて真由美の爪先はヌメリの取れたソラリとした状態になっていった。

 そして健吾は満足したとばかりの笑みを浮かべると首を倒してグッタリする真由美を跨いでブラウスのボタンを外し、ブラウスを脱がせると、そのブラウスの脇の下部分に鼻先を密着させ甘酸っぱい脇の匂いに笑みを浮かべた。

 真由美は自分に触れてこない健吾を瞼を薄っすら開いて見入ると、ブラウスの脇の部分を嗅ぐ健吾を見て「だめえぇー」と、吐息交じりにブラウスを力無げに奪おうとした。

 そんな真由美の紅く染まる頬を見た健吾は、真由美を辱めるようにワザと見せつけて匂いを嗅ぎ真由美は切なげな表情を浮かべて再び瞼を閉じ、健吾は空かさず真由美の両手首を床に押し付けると、蒸れて汗ばんだ真由美の脇の下を区と一杯に頬張ってしゃぶるように舌を滑らせた、


真由美:あひぃっ!! ああああーーーんっ!! 汚いからやめてえぇ…
 泣きそうな声を出して弱々しく健吾を制止する真由美は顔を真っ赤にして恥じ入り首をゆっくりと左右に振った。

 健吾は恥辱に浸る真由美の表情をチラチラ見ては「ニンマリ」と、笑みを浮かべ「これでもか!」と、舌を脇の下に忙しく滑らせた。

 真由美は健吾の舌使いに腹の筋肉をヒクヒクさせ両脚を内側に閉じて強い刺激に悶え苦しみ、押えつけられる両腕から全ての力を抜いた。

 健吾は「そろそろいいだろう」と、真由美の両腕を下へ降ろすとスリップとブラジャーの肩紐を下へ外し目の前に「プリリーン」と、晒させた乳房の真ん中、ピンク色の乳首に喉をゴクリと鳴らした。

 両手で下から支えるように揉み回した真由美のプリプリした乳房に視線を奪われた健吾は、再び喉をゴクリと鳴らすとそのまま美味しそうな左乳首にムシャブリついた。

 すると乳首は健吾の口の中で直ぐにギンギンに勃起して心地よいコリコリ感を健吾の唇に伝え、同時に甲高い鳴き声を健吾の耳に届けた。

 健吾は舌の横を勃起した乳首に回して滑らせ時折、唇を窄めて吸いながら甘噛みしては仰け反る真由美をチラリと見て男であることことに喜びを感じた。

 そして時間と共に乳房を揉まれて吸われる真由美は感情の高ぶりを隠すことなく曝け出し全身を激しく震えさせ、甲高い鳴き声と重々しい喘ぎ声を部屋の中に繰り返した。

 健吾は麗華(おんな)として男達に教えられた官能と快感(しげき)の粋を真由美の身体に余すことなくその舌と手で伝え続け、やがて真由美の下半身に再び戻った瞬間、グッショリと濡れたパンティーに心躍らせた。

 柔らかい真由美の両内モモに手を掛け開いた健吾は、グッショリと濡れたパンティーを見て喉を「ゴクリ」と、鳴らすとパンティーの上から滲み出た嫌らしい液体を「ペロリ」と、舐め舌堤を打って味わうと「ニンマリ」と、鼻の下を伸ばした。

 そして真由美からパンティーを剥ぎ取った健吾は真由美の恥ずかしい部分を開く前に、全体の匂いを鼻先回して嗅ぐと恥骨の陰毛に浸み込んだ甘塩っぽい匂いに目を笑わせた。

 
「ニチャリィッ!」


 左右の親指で開いた真由美の回れ目の中に白いクリームが付着しているのを見た健吾は、右側の大陰唇を薬指で押さえて親指でクリームを削ぎ取ると、真由美は「ガクンッ!」と、腰をビクつかせ健吾はその糸引くクリームを指に絡めて自らの口の中に入れてしゃぶった。

 濃度の高い塩分と酸味の中に仄かに混じる甘い匂いに健吾は、舌堤を何度も打って味わい獣の笑みを浮かべて両手の親指で開いた大陰唇の真ん中へ舌先を押し付けクリームを舐め取った。

 真由美はその舌の動きに全身を硬直させて痙攣し柔らかい女の肉肌をプルプルと揺らし、割れ目の中を舐める健吾の頬を両側の内モモで擦らせ触れさせた。

 真由美(おんな)の蕩けそうな内モモの肉肌が心地よく健吾の両頬を打ちつけ健吾は我慢できないと、その両脚を外側から抱きこんで割れ目に舌を押し付け男の業をブツけるように舐め味わった。

 ドゥルドゥルという女独特の汚れが健吾の舌先に積もると、健吾は嬉しそうにそれを口に運んで舌堤を打って飲み込み、時間の経過と共に真由美の汚れた内肉は次第に元の綺麗さを取り戻した。

 
「ズブリュウゥー!!」


 真由美の体内に太くて硬い肉棒が入ったのは恥辱から四十分以上してからだった。 真由美は恥辱される喜びの中に身を置きながら肌の隅々にまで行き届く快楽の中で女として生まれた喜びを噛み締めていた。

 そんな真由美の心の中が手に取るように逐一解る健吾は真由美を愛欲しつつ、心の中の隅で麗華(じぶん)を愛欲していたことに気付いてはいなかった。

 だが真由美は健吾の愛欲のしかたが麗華に似ていることを脳ではなく身体が感じていたが、それを理解するまでには至っていなかった。

 この夜、ホテルに泊まった二人は着替えの下着類を店で買ったあと、食事を済ませ再び愛欲を幾度も重ね求め合った。

 


【十四話】

 

 

「謎の絶世の美女の正体は宇宙からやってきたバンパイアか!?」

 

 ホトボリが覚めてきたと思っていた健吾に新聞の見出しは再び再燃の予感を覚えさせた。

 前夜の記憶が全くない八十代に姿を変えた五十代男性の奇怪な病気として報道した新聞各社は、あること無いことを書き立て果ては麗華を人間の生気を吸い取る女吸血鬼とも誇張した。

 だが実際に麗華を抱いた男達は、抱いたと言う記憶も無いままに衰弱し奇病として扱われ、これに対して日本政府は公安庁に捜査を指示したと噂された。


「なあ、ヌーブラよお~ 麗華って本当にバンパイアなのか~? 何かあの男達を救う手立てってないのか~?」


 仕事を終えて帰宅した健吾は大好物のコロッケ弁当を食いながら相棒のヌーブラとパソコンを交えた筆談を始めた。

 ヌーブラは筆談の中で健吾に「そんなの簡単だよ♪ 麗華に奪われた生気は別の男から奪えばいいだけ♪ 麗華は元々は男だからね♪」と、笑みを交えて健吾に話した。

 健吾はその返答に首を傾け「男から奪うたってなぁ~ オカマとかそんなんでいいのか? 肛門使うセックスだろ~? そんなの無理だよ~♪ ホモじゃないんだからさ~♪」と、話しながら笑い出し飯粒を飛ばした。

 
「なあ、ヌーブラ~ お前、マネキン! ああ、解んないな… そだな、人形に貼り付いたら麗華みたいな人間になれるのか~?」


 健吾はパソコンのキーボードの上にいるヌーブラに前かがみになって目を大きく見開いてニヤニヤと照れ笑いして尋ねた。

 するとヌーブラは「麗華のこと抱きたいんだろ? でもそんなことしたらお前まで八十代になっちまうぞ♪」と、釘を刺すと「お前の彼女に僕を装着すれば彼女の命に関わるからそれも止めた方がいい」と、健吾の考えていることに大杭を刺した。

 ガックリと肩を落とした健吾はそのままヌーブラに小さく頭を下げると、そのまま胸にヌーブラを装着し麗華に変身した。 そして壁に取り付けてある等身大の鏡の傍に行くと、見事なプロポーションと顔立ちに暫くは見とれてウットリ鏡を見つめた。

 麗華に変身した健吾は自ら両手で乳房を支えると、鏡に向かって腰を落としてセクシーポーズを決め、トランクス姿にニッコリと照れ笑いして寝室へ移動すると自分を慰める道具をベッドの上においてトランクスを脱ぎ捨てた。

 ベッドに横になった麗華は両手で乳房を押し上げ乳首に唇を近づけるものの、アンダーの細い麗華の乳首はあと僅かというところで届かず悔しさいっぱいに諦めた麗華の表情がワンカップに映りこんでいた。

 そして麗華は起き上がると寝酒に用意したワンカップを半分ほど一気に飲み干すと、再びチャンレンジしてみたものの「アンダーさえ太ければ…」と、眼下の美しいボディーに喉を鳴らし、この夜はオモチャを使って女の身体を慰め続けた。

 
 深夜の二時、何度ものエクスタシーに達して寝入ったはずの麗華は「フッ」と、目を覚ましパンティーを着けていない黒いスリップ姿でベッドから降りると、フラフラと寝室を出て台所へと千鳥足を進めた。

 そして大きな冷蔵庫のドアを開け、中の光に眩んだ目を閉じて火照った身体を冷やすべく麦茶のボトルを取り出すと一気に喉に流し込んだ。


「欲しい… 男が欲しい… あんなオモチャじゃ満足出来ない…… 男に舐め回されたい……」


 ハンドサイズの麦茶を飲み干した麗華は閉じた冷蔵のドアに左手を添えてもたれると、スリップの裾の中に右手を入れ割れ目の間に中指を滑らせると、抑えきれない女の欲情に暗がりでヨガリ声を放ちそのまま床に腰を降ろした。

 そして両脚を開いて中指を滑らせる麗華は左手で右乳首をコリコリして荒い吐息を暗闇に溶け込ませると「ぅぅぅぅううう…」と、余りの切なさに涙を頬に伝えたが、この時、麗華の身体には健吾の心は宿っていなかったようだ。

 街に出なくなって一週間が十日になる頃、麗華は男の健吾に戻ってさえも心の中では「男が欲しい…」と、繰り返すようになっていて、仕事を共にする真由美を求めたいという男の欲望も減少していた。

 だがそんな真由美も健吾の異変に気付かないはずはなかったが、健吾の仕事のペースを乱してはと一人、案ずる言葉を出さぬように耐えていもいた。 


 そして二十日が過ぎたある日の夜、我慢できなくなった健吾は麗華としていつもとは違う街にその姿を現した……


 その翌日、麗華は溜まっていた女の業を全て吐き出し自宅マンションでタプタプに溜まった金玉をそのままに大の字になって疲れ果てた身体をベッドで休めていたが、ホトボリの冷めかかっていたバンパイアが出没したと街中は騒々しくなっていた。

 十人の紳士が一夜で八十代になって病院に運び込まれたことで、健吾の知らぬ間に土曜日の朝だというのにテレビや新聞が一斉に「バンパイア出没」と、取り上げた。

 そんなことも知らずに眠る健吾を起こしたのは真由美からの携帯だった。 朝の十一時過ぎ、その携帯音に目を覚ました健吾は上半身を起こすと有り得ないほどパンパンになった金玉に震撼した。

 左右の睾丸(たま)がゴルフボールより一回り大きくなっていた健吾は恐る恐るベッドが降りると直ぐ傍のテーブルで鳴り続ける携帯に手を伸ばした。


「ズッキイィィーーーーン!!  痛てえええぇぇぇーーーー!!」


 まるでタヌキの置物のごとく巨大化した金玉は男として生まれた健吾に壮絶な痛みを与え、真由美からの電話に出られなくさせた。

 健吾はガニ股状態でブラブラする金玉を気遣って真っ青な顔をして「早く出さないと瞑れる…」と、気を静めてベッドに戻って腰を「ソロリ」と降ろした。

 だが、右手でペニスを握って扱いたものの極度の緊張からかペニスは一向に肉棒化せず、逆に扱く振動が金玉に響いてズキズキと痛みを脳へ運んだ。


「真由美に出して貰わないと…」


 健吾は真由美に電話すると、これから向かうとだけ言い残して電話を切った。 そして肥大化した金玉を気遣いつつスウェットを身に纏うと、まるでヘルニアにでもなったかのような姿勢でマンションを出てバイクに跨って真由美を目指した。

 真由美は健吾の異様な姿を見て握った手を口元に当て驚くと「ノソノソ」と、腰を曲げてガニ股で歩く健吾を後ろから見つめた。


「真由美。 出してくれ! うっ! 痛てぇ!」


 リビングのソファーの前で腰を曲げたままスウェットとトランクスを下ろした健吾は、顔色を青くしたまま肥大してブラつく金玉を右手で揺れぬように押さえて座った。

 額に脂汗を浮かせる健吾を見た真由美は慌てて近づくと健吾の額をハンカチで拭き取ると、不安げに健吾を見つめた。 そんな真由美に健吾は再び「溜まり過ぎて痛いんだ… 驚くのは後にして兎に角、銜えて出してくれないか… 頼む!」と、顔を顰めた。

 真由美は「うん!」と、健吾の辛い表情を見て頷くと、健吾の開いた両足の真ん中にアヒル座りして髪の毛をピンで留めると、健吾のペニスをソッと右手で掴んで口に銜えた。

 健吾はその瞬間「クワアァッ!」と、首を仰け反らせ両手に拳を握って背中を待たれさせると開いた両膝をガクガクさせペニスを肉棒化させた。

 真由美は目の前の肥大した金玉を怖くて見ていられず瞼を閉じて舌を絡ませ、暫くぶりの健吾の味と匂いを楽しむ余裕ないまま首を振った。

 そして真由美が肉棒をしゃぶって二分ほど経過した瞬間、健吾は嘘のように込上げた射精欲に「いくううぅー!」と、半分唸るような声を出すと、真由美は飛び散るであろう精液に備えた。


「ジュウゥーーッ!!」


 健吾が射精した瞬間、肉棒を加えていた真由美はその精液の量に、目を大きく見開いて顔を顰める健吾を凝視した。

 口の中に飛び散った健吾の精液は有り得ない程の量で真由美の口中を一杯にし、その凄まじい精液臭に真由美も顔を顰めて苦しむように飲み干した。

 そして「プハアァー!」と、口を開いた真由美からは激しい精液臭が辺りに漂い、その匂いに驚いた真由美は直ぐに口を閉じて健吾の亀頭に精液を塗れさせて尚もしゃぶり続けた。

 健吾は射精と同時に肉棒を縮めることなく真由美の口中で再びギンギンに硬くし位置止めの射精より一分ほど遅くに二発目を、再び真由美の口の中を一杯に埋め尽くした。

 真由美は二度目のその精液の量に目玉をキョロキョロさせ、信じられないとばかりな表情をしたまま喉を大きく鳴らして飲み干したが、徐々に小さくなる金玉を見て再び亀頭に舌を絡めて滑らせた。

 そして射精する度に楽になっていく健吾を見た真由美は「とにかく急がなきゃ!」と、三度目の射精を健吾に果たさせ射精量を現象させその回数を六回にまで増やした頃、ようやく健吾に安堵の表情を真由美は見いだして縮んだペニスを口から出した。

 真由美の胃袋は健吾の放った精液で「タップンタップン」と、音を真由美に感じさせたが、健吾の安堵した顔を見てニッコリと笑顔を見せた。

 
健吾:すまん… 真由美。 ずっとお前とのセックス、我慢してたから… ゴメンな真由美…
 肩で息する真由美の笑顔を見た健吾は溜まった理由を摩り替えて真由美に説明すると、真由美の頭を数回撫でた。


真由美:アタシこそゴメンなさい… 気がついて上げられなくて… はぁはぁはぁはぁ… 今度から溜まったらいつでも口でしてあげるから言ってちょうだい… はぁはぁはぁ… でも凄い量だった…
 健吾の両膝に手を置いた真由美は下から健吾を愛おしそうに見つめた。


健吾:驚いたろ… あんなの見たら怖いよな… ふふっ♪ さてと! 落ち着いたところで! 味見させてもらうぞ真由美!
 ニッコリと笑みを浮かべた健吾はその場に立ち上がると、ショーパン姿の真由美を「ヒョイッ!」と、抱き上げてお姫様抱っこすると、寝室に移動してベッドに真由美を抱き下ろした。

 
真由美:……♪
 恥ずかしそうに頬を紅く染めた真由美は目を閉じて健吾に身体を預けた。

 そして白いタートルネックのノースリーブにショーパンと言う真由美の姿は、健吾に七発目に挑戦する意欲と性欲を激しく与え、健吾は貪るように真由美の身体を揺らした。

 


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