福沢については、「福沢諭吉」で検索していただければわかることだが、このブログでも、結構、とりあげている。今回は、2024年9月15日付け朝日新聞の「日曜に想う」(記者・有田哲文)の記事が、興味深かったので、一部紹介してみよう。どうやら福沢は、武士の血筋を重んじていたというのだ。是非、本文を一読されたし。また、参考文献として、池田浩士・京都大学名誉教授「福澤諭吉 幻の国・日本の創生」(人文書院)をあげている。
〇〈人身に譬(たとう)れば、百姓町人は国の胃の腑(ふ)にして、士族は其(その)脳の如く、又(また)腕の如きものなり〉(福沢の「時事小言」から抜粋)。脳や腕を鍛えずに胃だけを丈夫にするなら、この国は豚のようなものになってしまう、というのだ。
〇「『天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず』の後に『と言えり』が続いている。『と言われているが、現実にはそうではない』というのが福沢の論旨だ。平等な社会を築くために学ぶのではなく、人の上に立つために学ぶ。そのための学問の勧めでした」。西洋に伍して国を強くするためにも、学ぶに適する人が学ぶべきだと考えたようだ。
〇西洋の論理をとことん突き詰めようとしたがゆえに、深い偏見までも身に宿してしまったようだ。
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