
80年代中旬ごろのG&L INVADERです。
このINVADERですが、80年代のハードロック・ヘビーメタル全盛時代の中で誕生したギターです。
このINVADERは、SUPERHAWK、RAMPAGEと同時期に発表されています。
3機種の同じ仕様としては、シャーラー製のオープンタイプのダブルコイルハムバッカーPUを搭載しているというものです。
このINVADERについては、写真のとおりでSSHの構成、フロント・ミドルにはMFDのシングルコイルPUが搭載されいます。
ちなみに、SUPERHAWKについては、2H。RAMPAGEについては、リアにHB1基のみの構成です。
ブリッジは、ケーラートレモロ、コントロールは、ボリュームとトーン。
トーンは、G&Lの特徴でもあるPTB(トレブルカット&ベースカット)ではなく、トレブルカットオンリーとなっています。
ミニスイッチは、各PUのON⇔OFFスイッチ。スイッチ操作で7種類の音が出せるようになっています。
ナット上部には、ストリングロックがあります。
これはパテントナンバー4517874として特許がとられているものです。
色はレッドですが、当時の資料を見てみるとRAMPAGE REDという名前の色のようです。
重量は、約3.8㎏。
塗りつぶしのソリッドカラーについては、G&Lではソフト・メイプルが使われる例が多いことから、この機種もソフト・メイプルが使われているのではないかと思います。
ネックについては、ハードロックメイプルで、G&Lお馴染のバイカットネック製法にて作られたもの。
ネックの塗装については、RAMPAGEとは違い、クリア塗装されたもので、当然ながら、音には微妙な影響を与えているものと思われます。
ヘッドは、80年代のG&Lに多く見られるマッチングヘッド。
塗りつぶしの塗装の為かロゴは金色のものとなっています。
指板については、80年代G&Lに多く見られるエボニーです。
ネックの幅は、広く、指板のアールもフラットで、やはりハードロック寄りな感じの仕様です。
このINVADERですが、RAMPAGEがジェリー・カントレルの使用で人気があるのに対して、上位機種でありながら、あまり人気がないような気がします。
現在のG&LでもINVADERという名のモデルは存在するのですが、まったく違うモデルになったようです。
確かにRAMPAGEは、1PUで潔くかっこいいと個人的には思うのですが、このINAVDERもRAMPAGEの感覚で、さらに応用の利くギターだと思うと、面白いギターなんだと思います。
そして、その時代の中でベストなギターを作り続けてきたレオの意思が、
このギターにも宿っていると感じさせてくれるのです。