ラテン語で「私は愛する」はAmō(アモー).と言います。
Amōはラテン語学習者がたいてい一番最初に習う単語です。
ラテン語の最初の半年くらいで勉強する能動相の時制は:
amō アモー 私は愛す・している(現在)
amābam アマーバム 私は愛していた(未完了過去)
amābō アマーボー 私は愛すだろう(未来)
amāvī アマーウィー 私は愛した・し終わった(完了)
amāveram アマーウェラム (過去のその時には)すでに愛してしまっていた(過去完了)
amāverō アマーウェロー(未来のその時までには)愛してしまっているだろう(未来完了)
今、ラテン語講座は受動相の完了をやっています。受動は「された」です。
amor アモル 私は愛される・れている(現在)
amābar アマーバル 私は愛されていた(未完了過去)
amābor アマーボル 私は愛されるだろう(未来)
amātus sum アマートゥス・スム 私は愛された(完了)
amātus eram アマートゥス・エラム (過去のその時には)私はすでに愛されていた(過去完了)
amātus erō アマートゥス・エロー (未来のその時までに)私は愛されているだろう(未来完了)
受講生さんより「なぜ完了の受動だけ2語になるのですか?」との質問を頂く。
完了分詞(英語の過去分詞)とsumスム(英語のbe動詞)の組み合わせ。
えっと・・・どうしてなんでしょ?分からない。
英語で現在完了がhave+過去分詞で2語になるのと同じ感覚だったので、
まったくそこは疑問に思いませんでした。
2語で表すことを文法用語では回説的(まわりくどい)と言うらしいんですが。
どなたかご存知の方教えてください。
写真は2008年に行ったナポリ考古学博物館で。愛がいっぱいな彫刻。
ギリシアの月の女神アルテミス(ラテン語でディアナ・英語でダイアナ)の
大地母神的な姿。彼女は未婚の乙女ですが、野獣たちの母でもあります。
おっぱいがたくさんついていて、腕や足にはライオンや鹿などの
かわいい野獣の赤ちゃんがびっしりと彫られています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます