4月20日（土）スウェーデン人夫妻と奈良へ

一昨日、京都案内をしたゴランさん、クリスティンさんご夫妻を奈良にお連れした。お迎えは京都東急ホテルで。

お二人は今日もpoloのシャツを着て現れた。私はこのTシャツを着て行った。スウェーデン語が書かれている。

スーツケースは昨日の朝、大阪のホテルに送ったそうだ。1泊用の荷物を持っておられた。1泊用なのに小型スーツケース二つとショルダーバッグをお持ちだった。奈良駅に預ければいいか。地下鉄の五条駅まで歩き、奈良に向かった。クリスティンさんの膝の調子がよくないので、私の大切な仕事は、エレベーターやエスカレーターを探すこと。途中、竹田駅で近鉄に乗り換えた。同じホームで近鉄の急行に乗れた。日曜日だったが、電車は空いていた。竹田から奈良まで40分くらい。いろんなお話ができた。お寺の説明などは英語が通じにくかったが、身近な話題は、話がよく弾んだ。ガイドが使う用語は、ネイティブではない人にとっては特殊な用語なのかもしれないと思った。

お二人はLilla Edetというところに住んでおられる。スウェーデンの人口は1000万人。大阪府は880万人。

海岸沿いのLysekilというところにアパートを持っていて、夏はそこで過ごされるそうだ。

奈良駅に到着。行基像。

奈良駅から歩いて依水園に行った。途中でお腹が空いた鹿に出会った。依水園までは緩い上り坂だった。クリスティンさん、上りは大丈夫、下る方が足に負担がかかるそうだ。

依水園に到着。つつじ azaleaはスウェーデン語では“アサリーア”と言うらしい。屋外では育たないので、室内で育てるそうだ。

絵のような静かな風景。人が少ないところの方がお好きなようだった。

青で囲ったところに、若草山と東大寺の南大門がある。赤で囲ったのはお寺の柱の礎石。リサイクルしているんですよ、と自慢げに説明したら、

お二人がこの石を見つけた。（伊藤沙莉ふうに）はて？　水車で製粉するときに使うそうだ。丸い穴に小麦を入れると教えてもらった。また、ゲストに教えてもらった。

アップダウンがあったが、時々ベンチで休憩しながら、お庭を一周した。お庭を出たところに見事な胡蝶蘭があった。本物だと知って、クリスティンさん、写真を撮られた。インスタをされているそうだ。

感想を書くノートがあった。「スウェーデン語で書いてよ」と頼んだら、書いてくれた。いつの日か、スウェーデン語が読める人が来ますように。

クリスティンさんは説明をよく聞いてくれる。私の英語がわからない時は間髪を入れずに“I’m sorry.”とおっしゃる。また、私が彼女の言ったことを完全に理解したかを確かめる。曖昧なのは嫌いなのだろう。私の説明をスウェーデン語でゴランさんに伝える時もある。ゴランさんはあまり英語が得意ではないのかなと思ったが、そうでもなかった。真面目な説明にはあまり興味がなく、よく冗談をおっしゃる方だった。奥さんが知識欲があり、旦那さんがジョーク好き。私がこれまで案内したご夫婦によくあるパターンだった。

歩いて東大寺、大仏殿に到着。

やっぱり大きいな〜。最近の研究によると、創建当時は髪の毛は青く、唇は赤かったそうだ。そして金に覆われていた。

クリスティンさんがこの模型に興味を示された。私はこれまであまり熱心に見たことがなかった。これは鎌倉期再建時の模型。

これは江戸期再建時の模型。どちらも奈良少年刑務所の受刑者が製作したもの。

孤独を好む鹿もいる。

昼食は『ゐざさ』で。柿の葉寿司で有名はお店。席に案内されるまで15分くらい待たされた。私は柿の葉寿司とニューメンのセット。お二人は蒸し寿司のセットを召し上がられた。飲み物はゴランさんは氷なしのコーラ、クリスティンさんは生ビール。食後は、午後の予定について話し合った。春日大社はスキップすることに決定。タクシーで近鉄奈良駅に戻った。旅行社から届いた行程によると、私の仕事は奈良駅で大阪までの切符を渡したら終了なのだが、私は大阪に住んでいるし、時間も早かったので、ホテルまで付き添った。