goo blog サービス終了のお知らせ 

日々是好日

12月29日(日)仕事納めは5人家族と京都ツアー

今日は仕事納め。ワシントンからお越しのご家族の京都案内をした。去年12月に案内したモリーさんからのご紹介。ホテルは丸太町にあるハイアット・プレース


お母さんのマリアさんから10月にワッツアップにガイド依頼がきた。ご家族のファーストネームを予め教えてもらっていたので、折り紙ダルマに漢字変換した名前を書いた。ゲストはマリアさん、マークさんご夫妻と息子のトーマスさんとマティアスさんのはずだった。ところがホテルで会ったら、娘さんのイザベルさんもいた。長女イザベルさんはコーネル大学を卒業し、土木技師として働いておられる。長男トーマスさんはコーネル大学で勉強中。次男マティアスさんは、2週間前にコーネル大学に入学が許可された。コーネル三きょうだい。ダルマが一つ足りなくなった💦


マリアさんはアルゼンチン人。1歳の時に両親に連れられアメリカに移住。マークさんのお母さんは東京生まれの日本人。お母さんは日本語を教えなかったが、お母さんの母国に行ってみたかったそうだ。

地下鉄とバスで金閣寺に到着。拝観券売り場にはこんなに行列ができていた。年末は日本人は新年の準備に忙しいので、家にいるんですが。外国人にとってはクリスマス休暇を利用して、家族旅行ができる時期。12/16に金閣寺に来た時と景色が変わっていた。でも修学旅行生がいないだけでもマシか。お庭の美しさには感心されていた。


金閣寺のタクシー乗り場に行き、大きな車を探した。タクシー降り場のところで、数人のお客が降りるのが見えた。そのタクシーまで走って、6人乗れるか聞いたらOKだった。ところがここのタクシー乗り場は、個人タクシーのグループが仕切っている。たまたまグループの人が誰もいなかったので、交渉して乗せてもらうことにした。ここで乗るわけにはいかないので大通りで待ち合わせた。

ドライバーさんは30代の中国人だった。近畿大学に留学して以来、日本に住んでいる。半年前からタクシードライバーを始めたそうだ。マリアさんは子供の頃、北京に住んでいたと聞いていたので、彼女に「ドライバー、中国人ですよ」と言った。2人の楽しそうな中国語会話が始まった。マリアさんのお父さんは国連職員だったそうだ。


嵐山に到着。タクシー代は3500円ですんだ。竹林に着くと、ここでもかなり混んでいた。少し歩いたが、人が多過ぎでがっかりされているようだった。「静かなところに行きましょう」と行って、亀山公園の展望台にお連れした。『星のや京都』が見えた。コロナ前に一度だけ、迎えに行ったことがある。渡月橋から専用の船で行くことになっていた。


3週間前だったら、もっときれいだったのですが。


竹林から天龍寺に戻り、お庭だけ案内した。禅宗の開祖、達磨の話をして、ダルマの折り紙をあげた。「ごめん、イザベラさんのはありません」折り紙は母から娘へ。イザベラさんは今日、関空から帰国されるので、このツアーには参加されないつもりだったが、途中まででもいいので参加してくれた。


天龍寺には石庭もある。端っこに残っていた紅葉の枯葉をスマホで撮影する父子。


庭園を出て、法堂の龍の目を窓から盗み見てご利益をいただき、大堰川まで歩いた。どんなに早く歩いてもついて来てくださるご家族だった。
年末とはいえ、昼間は陽が差して暖かかった。ボート日和。


清水坂だけでなく嵐山にもマールブランシュはある。厚かましいガイドは「EE tour です」と言って、ちゃっかり抹茶クッキー『茶の菓』を5枚いただいた。試食後、マリアさんが一箱買ってくれたので、良しとしよう。


嵐電『嵐山駅』 お店が前面にあり、駅には見えない。嵐電と阪急を乗り継いで、京都河原町に行った。嵐電の中で、黒船とペリーの話をしたら、ご夫妻だけでなく、お子様たちもご存じだった。特にマリアさんは詳しくて、ペリー来航が日本のターニングポイントになったこともご存じ。京都が原爆投下の候補地の一つだったことまでご存じだった。教養溢れるご家族だった。ご夫妻はジョージタウン大学を卒業。マークさんは弁護士。


お目当てはミシュランのラーメン店『六』 1時半ごろに着いたが、こんな時間でも30分くらい待たされた。待っている間に、マークさんが「1980年代のテレビドラマで、、、、」とゆっくり話し始めた。悪人が大暴れするのだが、最後に年寄りの偉い人が現れて、悪人たちがひれ伏す、あのドラマ何ていうの? 「(ミルクボーイ風に)おー、水戸黄門やないかい?」「それは完全に水戸黄門やがな」 マークさん、スマホで mito komonを検索して、大喜びされていた。よくご覧になったそうだ。


この頃、ラーメン続きだが、ここのラーメンはかなり美味しかった。ゲストにも喜んでもらえた。


河原町からも6人乗れるシエンタのタクシーが拾えた。ついている。ところが運もここまで。清水に上がる道は大渋滞。坂にのぼる直前の3回目の赤信号で諦めてタクシーを降りた。イザベラさん、航空機の離陸時間から逆算すると京都駅5時発の特急に乗らなければならない。清水寺の後は、全員でホテルに戻ることに計画変更。清水寺は崖に建てられているので、公共交通を使いにくい。時間の見通しが難しい。
なるべく急いでご案内することにした。幸い、全員、健脚。茶碗坂の先の階段ではいつの間にか私が最後尾になっていた。


随求堂の前の行列。一昨日の午前中は、誰も並んでいなかった。


本堂から子安の塔を眺めた。


奥の院から本堂を眺める。人が多過ぎて写真を撮る気になれない様子。坂道を降りていくと、子安の塔に上がる道がある。いつもは時間のある時しか案内しないが、ゲストさん、さっさと上がっていかれた。そして「誰もいない!」と喜んで写真撮影。元気な三人の子供が肩を組んだ写真をお父さんが撮っておられた。


音羽の滝の前は長蛇の列。もちろん、並ばれない。


この時、3時27分。マリアさん、イザベラさんの帰国時間が気になっている様子。みんなを急かすマリアさんの言葉はスペイン語。お子さんたちの母語はスペイン語だった。マークさんの転勤でスイスに住んだ時、インターナショナルスクールに行き、英語を学んだそうだ。


混雑した清水坂を脇目も振らずに早足で降り、最短の道を通り祇園に到着。3時56分


さらに早足で阪急河原町から烏丸へ。地下鉄に乗り換え丸太町のホテルに到着。多分4時20分くらいだったと思う。イザベラさんが京都に5時までに着かなければならないことを忘れていたわけではないが、なんとかなるような気がしていた。スーツケースを持って、イザベラさんが降りてきた。私も京都から大阪に帰るので一緒に京都駅に行ってあげることになった。スーツケースがあるからといって、エレベーターを探している暇はない。イザベラさん、スーツケースを抱え、私について階段を降りる。必死だったので、あんまり覚えていないが、地下鉄京都駅に着いた時、4時50分くらいだったと思う。2人で走ればなんとかなるか。ところがプラットフォームは人で溢れかえり、走れない。階段も走れない。人を押し除けてJR京都駅に到着。彼女は特急はるかに乗るので、改札に入る前に券売機で特急券を買わなければならない。このことはいつものLINEグループに教えてもらっていた。幸い、券売機の前には1組しか並んでいなかった。いつもは操作の遅い私が、ありったけの知恵を絞って操作した。イザベラさんに特急券代1200円を入れてもらおうとしたら、キャッシュを持っていないと言う。慌てて私のICOCAで払った。特急券を彼女に渡し、走って改札を通過。ところがイザベラさんがついて来ない。スイカのチャージをゼロにしてしまっていたので、改札を通れないのだった。乗車券の料金はいくらかわからないが「2 thousand yen」と叫んだ。イザベラさん、素早くチャージ。そのあとは2人で『はるか』のプラットフォームまで全力疾走。プラットフォームは30番。これが恐ろしく遠い。run, run, run 電車が見えた。預かっていた荷物を渡し、彼女を電車に乗せた。その10秒後にドアは閉まった。乗った車両は指定席だったので、自由席まで歩くように指差して、今年最後のツアーは終了した。ゆっくり動き出した『はるか』の車両を写せばよかったのにと思うが、あの時はそんな余裕はなかった。その場にへたり込みそうだった。イザベラさん、清水寺は忘れても、京都駅を共に全力疾走した日本人のおばさんのことは忘れないだろう。

帰宅したら、東京から着いた長女とエマミワちゃんがいた。メニューはハンバーグ定食。


2人はバレエを披露してくれた。来年の4月に発表会がある。最近習い始めたミワちゃんも出演するそうだ。


こんなお手紙もくれた。1月2日まで、一緒に遊んでもらえる。







名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る