ここ二・三日はものすごく暑いです。
おちおち寝てもいられない季節になりました。
暑くて寝られないものの、クーラーをかけると冷えて体が
緊張するらしく寝た気がせず、かといってかけないと
暑くて寝られない――つまり、どっちにしても寝られません。
日中もすごい暑さで、もう夏だなあとしみじみしていたのですが、
なんとなく何か足りません。
なんだろうとすこし考えて、せみの声だということに気づきました。
おとづれ。
本来音を連れると書いて音連れ。
季節でも人でもなんでも、来る時は音を連れて来るものです。
夏はせみ、風鈴の音、花火の炸裂音に、盆踊りの曲、
げたのからころと音がたくさんある季節です。
今日はとうとう、蝉が鳴いているのが聞こえました。
とうとう夏本番といったところです。
でも、夏の命は蝉より長いものの、短いです。
気づけばもうまた雪の降るころなのでしょう。
夏を見て冬を思い、生を見て死におびえる……
なんだかとても、さみしいです。
四季を感じるのは素晴らしいですけど、やっぱ何処か寂しいです。
1年という月日が…
過ぎていきましたけど、最近はまるで
一週間のように過ぎていきます。
加速していく感覚が怖いです。