っておもしろい

おもしろいと感じたことを何でも
備忘録

なかなか叶わない希望

2010-12-13 09:59:12 | 
何かぼんやりとした光を追って暗い道を歩いている。
どこへ行くのかもわからず、一人きりで、寒々しているのに、あまり焦燥感がない。
妙にぬくぬくとして暖かく、あきらめにも近い感情で歩き続けている。
光はほんの少しで手が届きそうなのだが、
近づくとまた遠のいていく。

寒く雨模様の日にはちょうどよい映像だ。

二度寝

2010-12-12 11:42:35 | 
一度起きたあともう一度ねいってしまったらしい。

夢の中で、高校生である自分は、クラス全員で、大きな庭にあるプールサイドの掃除をしている。
砂がたくさんたまったのを、水を流してきれいにしていく。
Hさんにやり方を教えてあげたりしている。

その後、電車で帰ってくるのだがその最中、Hさんと親密に話をしながら、社会の宿題プリントを解いている。
正誤問題で、日本のことを聞いているのか、米国のことを聞いているのか、
設問の意味を取り違えていたことに気づいて、直しかけたところで駅に到着、
別の線に乗り換えるために地下道をHさんと一緒に歩いていたところで、荷物を全部置き忘れたことに気づく。
電車の中か、その前にロッカーに入れたまま出さずに電車に乗ってしまったか、
いずれにせよ、家に電話して車でとりに行かなければ、ということで、電話代もないので、Hさんから100円借りて公衆電話をかける。
Hさんは挨拶して帰って行った。
公衆電話でかけようとすると、番号を間違えてしまった。
再度直後にかけようとすると「振り込め詐欺が多いので直後にはかけられない」というテロップが出てお金が投入口から入らない。
そうこうしているうちに後ろにサラリーマン風の男性が電話を待って並び始める。
だんだん待つ人の列が長くなって焦り始めるところで目覚めた。

生きる意味

2010-12-12 05:23:24 | 
学校で忘れ物をしたらしい子どもに、いろんなものをかき集めて届けに行くところらしく、もの凄く焦って準備して、時間が8:41、これなら間に合う!早く早く!!とせきたてていた。
何とか間に合ったという安ど感が妙に大きかった(まだ届けていないのに・・・)。

目が覚めて、ぼーっとしながら思った。
生きていて意味があったと感じる瞬間は、こんなときかもしれない。
どうということもないが、ポイントは、だれかのために何かしたということ、その「誰か」が子どもだということ、時間に間に合ったということ。どれが最大のポイントだろう。


カタルシス

2010-12-11 05:37:38 | 人間観察
同級生のAさんは、長い下積みの末、ようやく管理職に昇格した。
十数年ぶりに、いまだに管理職になれない万年平社員のBさんをランチに呼んで、
ごちそうした。そして、
いかに自分が骨身を削って、健康を犠牲にして昇任したかを力説した。
Bさんは、最初なんで自分がランチに誘われたかわからなかったので、
単純にAさんの友情を喜んでいたが、3日くらいしてから、ああ、自慢されたのか、と
気付いた。

それで思った。

健康やいろいろなものを犠牲にしているのは別にAだけじゃない。
自分だってもの凄い犠牲をはらっている。でも昇格できない。
昇格を自分の努力のおかげで、昇格できていない奴は努力が足りないんだ、
主張するAは、やっぱり、向こう側の人間なんだよ。
こっちのことなんか、結局わからないし、わかりたくもないんだ。

Bさんは今までにない憎しみをAに持った。
でも同時に気づいていた。
Aだって苦労していた。さっきまでは、Bと同じように。苦しんでいた。
だけれども、苦しみを脱した(とAが思った)瞬間、同様に苦しんでいる同輩を
足蹴にすることによって自分の優位性を確認した。
だから「いまだに苦しんでいる」同輩は、Aの幸せにとってなくてはならない存在なのだ。
それで数十年ぶりにランチに呼び出したというわけだ。
なんて小さなあほらしい人間なんだ。
こんなくだらないAのために自分が気分を悪くするのは、おかしな話だ。

そうしたら少し腹のムシがおさまった。
ははぁこれが差別の源泉となる原理なのかな、とも思った。

また別の友人Cは、昇任した後、ある日ぽろっと言った。

僕は今までBさんは自分にないカードをいっぱい持っていると思っていた。
持ち家も、車も、携帯電話も・・・
僕がまだ持っていないうちに、全部Bさんは持っていたよね。
で、今ようやくBさんが持っていないものを持つことができた

なんじゃそりゃ?
Bさんは全く合点がいかなかかったが、あとで考えてみると、
Cが実は田舎育ちのコンプレックスと嫉みを持っていて、
万年平社員のBを足蹴にすることによって、癒されたんだなと。

Bが持つ憎しみについて、Bは正統性を感じているに違いない。
だから、BはAやCを殺害する機会があれば、躊躇しないだろう。

ホームレス対策

2010-12-07 23:49:44 | 人間観察
最近よく通る公園にお住まいの方々がじわじわと増えているのが気になる。

先日その公園の落ち葉を掃いている数人のご老人があった。
民間ボランティアか、区からの委託だろうか。

こういう落ち葉掃きを、公園に寝ている人たちにやってもらって給料を少しでも払ったらどうか?
寒くなるので毛布・弁当と引き換えに道路の清掃を担当してもらって、徐々に屋根付きの家へ移れるように助成するとか、何かいい考えはないものか。
一方では、別に生活のためにやるわけでもない落ち葉掃きをする人がいて、
他方では、生活する原資がないのでただぼーっとしている人がいる。
ここにも労働力と雇用のミスマッチがあるといえるのかもしれない。

サバイバルな世の中

2010-12-04 20:06:54 | 人間観察
みんなやけに忙しいが収入は支出に追いつかない(らしい)
経営陣はやたらと進軍ラッパを吹きならすが
実情は経営陣の借金を返済するためにみんなであくせく働いているらしい
一部に倦怠感が広がる

中途採用が期待されたような稼ぎがないと、無視されたり嫌がらせされたりする
受け入れるほうに能力がないから活かせないというふうには思わない
理不尽なローカルルールを主張して中途採用者をいじめる

誰も信じられないし、
自分の側からしか物事を見られない
上司も部下も、たがいに思いやりがないから、部下は上司をこき下ろすしか能がないし、上司も部下に責任を押し付ける

果ては、口しのぎに業務委託とか出向と称して
実態は鵜飼の鵜として派遣される
鵜飼にとっては、稼ぎのない社員の高等な利用方法だ
出向先も、社員と違って、人間以下の下請けの連中だから
いちばん汚くきつい仕事はこいつにやらせようと手ぐすねひいている
アテスト事件(東京高裁平成21年7月28日)では企業側の責任が全面的に認められたが、本人が亡くなっていては、それもむなしい
富士電機E&C事件(名古屋地裁平成18年1月18日)では、冷たいものだ・・・うつから復帰した人を追っ払うように転勤させた挙句昇進試験をちらつかせて追い詰めても、「昇進が遅れるのはかわいそうだから」仕方なかったというわけで・・・まったく死に損としかいいようがない。
中間管理職の悲惨さをそのまま描いたような事件。
骨折している人に、みんなと同じ訓練を受けないと、落ちこぼれるからと、走りこみをさせているようなものだ。思いやりのかけらもない。
こんなのが裁判所でも認められてしまうとは・・・労働側弁護士さん、もっとがんばってくれなくては困りますよ。
富士電機を引用した東京地裁平成20年4月22日東芝うつ病事件などは、まだ本人が生きているし、復職は認められたのだから、いいんじゃないの?とはいうものの、復職させればいいでしょう、というものではないだろう?と思うのはわたしだけか?言いたい放題言わせてもらえば、本当は、悠々自適で暮らせるくらいの損害賠償をむしりとって退職できた方が幸せだったてことないでしょうかね。

これは職場のスケッチだが、職場だけではないらしい
テレビから流れてくる政治の状況も日に日にこんな感じになっているような気がする
首相は中途採用者よろしく、あれこれ期待されるが
期待どおりにならないと、すぐさまこき下ろされ、いじめられる
恐るべき「有権者」どもが首相の精神を追い詰める
だから、誰がやっても1年と持たない
持たないように、まわりがしているのに、誰も自分のせいだと思っていない

社会全般にこんな職場が増えているのだとすると
うつ病が増え、自殺者が増えるのは当然だ。
まともな人がうつ病になる。
サバイバルのためには、悪くならなければ生き抜けない
そう、
まともでいては、やっていけない
おまえは悪だ、でも私はもっと悪だ
と思ってたちむかわなければ
生きること=闘うことなのだ
余裕がないんだから、いつまでも善人ぶってなんぞいられない

つまり、そういう世の中になっているということだ
それとも、世の中とはいつもそんなものだったのだろうか?

迎合

2010-12-03 08:09:33 | 人間観察
女性で管理職になっている人が、対談で、
子どもが生まれることは想定外だった、
子どもが生まれても支障なく業務をこなしてきた
と胸張っておっしゃっていたのは、
日本はマダマダだなあと強く感じさせられた。

子どもを生み育てつつ社会に貢献する活動をするのは
当然のことじゃないですか?
子どもを産まなきゃいけないというわけではないが
子どもができたのなら、それは個人的に有意義なだけではなく
社会的にも有意義なことなはず。
それを「想定外」とか「支障」としてしまわなければやっていけない社会って何なの?と思ってしまった。
結局、仕事を質より量で評価するからこういうことになるんじゃないの?
お母さん業が始まれば、仕事に振り向ける時間は減るかもしれない。
その分、質で勝負する、他の社員との連携によってよい仕事をする、という認識が足りないから、子ども=支障になってしまうのだろう。
まだまだ男社会に迎合する発想を持たないと女性が重用されない世の中だということか。