『ある日のひとこと』

19-10-11〜19-10-16

続く。受賞したことはとても嬉しいけれど、単純に喜んでばかりもいられない。賞を与えられたのは過去の実績に対してであって現在進行形の研究ではないのだ。そして、その成果に至るまでには長年の努力の積み重ねがあるわけで、その期間も含めたらもっと以前からの集大成とも言える。ここで心配なのはこれまで多くのノーベル賞受賞者が指摘し嘆いてきた現状の教育環境のお粗末さだ。
19-10-11


かつてほどの威光はないにしても三越のブランド力はまだ健在のようだ。今回の教室展に出品したひとりが本州の人へ展覧会場のギャラリーは三越の向かいにあると伝えると「そんなすごい場所でやってるの」と驚かれたという。札幌の三越は駅直結の大丸に集客力首位を奪われて久しいが、かつては三越前がずっと一等地だった。それは他の都市でも同じで中心街の象徴でもあった。
19-10-12


ありがた迷惑と弁当のふた。幕の内弁当を食べ終わったあとにふたをするのは礼儀的に正しいようにも見えるけど、片付け作業を人からすると二度手前になりありがたくない行為になるらしい。だから自分はしない。いつも幕の内を食べている市役所の食堂ではおよそ3割の人がふたをしている。同様に旅館の朝に布団をたたむのもそうだという。これは最近知るまでやっていた。
19-10-13


列車とバスを乗り継ぎ隣町のアトリエへ。すると両方の運賃がしっかり値上げしていた。列車は450円が540円と90円も高くなり、バスは300円が310円に。バスの方はしかたない気もするが列車の90円は上がり過ぎ。日常的に使っている人は負担が増えてたまらないだろう。アトリエでは作品の整理を兼ねた処分に没頭する。制作当時の熱い思いを考えると悲しい気持ちになった。
19-10-14


続き。30代から40代のかけては100号サイズの絵画作品を中心に描き続けていた。残念ながらその当時はこんな事態になるなんて想像だにせず、キャンバスも木枠もほとんど新しいものを使った。増えるのは自分が真剣に取り組んでいる証のような気がしていたのだ。今頃になってそんな幻想に気づくなんて何とも情けない。そして、木枠からのキャンバス剥がしも途中からやめることに。
19-10-15


続き。残すに値しない作品を処分するのはしかたがないにしても、100号の木枠を欲しがる人が見つからないのが残念でならない。すでにキャンバスを剥がした10本近い木枠があるので、キャンバス剥がしを止め、木枠ごとの焼却処分を決めたというわけ。それなりの金額のものだったので、お金をを燃やすようなやりきれない気持ちになるけれどこれも諦めよう。でも勿体ないな。
19-10-16









 
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