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日々精進

岡崎先生

2020-12-24 | 日記
岡崎先生。

小学校高学年の時、担任だった先生。
授業の印象はあまり覚えていない。
怖い先生だったことだけ覚えてる。
子供の頃の記憶なので、年齢ははっきりしていないけど
恐らく40後半から50代前半ぐらいだったと思う。
何かと怖がられていたおばさん先生。

冬のころ、私はお腹の調子を崩して体育の授業を見学にした。
親からの記載がある連絡帳も出したと思う。
病み上がり、だったと思う。

その日の放課後、だいぶ回復した私は校庭を走った。
恐る恐るだったけど、走れた。ドッチボールしたと思う。
だいぶ調子が戻ってきた。良かった。
徐々に回復していくのを実感できて嬉しかった。

とある月曜日。
校庭で全体朝礼が始まった。

校長先生の話が終わり、何番目かに岡崎先生が台に上がった。
内容は覚えていないけど、最後に

「誰とは言わないが、体育の授業は見学して、放課後は思い切り走って遊ぶ生徒がいる。」

誰とは言わないが、マイクを使って、全校生徒の前で、はっきりと
私に向けて言った言葉だった。

ピンポイントで晒上げをくらった気分だった。

先生からしたら、回復の様子を見つつ・・なんてのは考えもつかないことだったんだろう。
ただ単に、体育の授業をずるして休んだ生徒に怒りという直球を投げつけたかったんだろう。

朝礼が終わり、教室に戻った私に何もなかったかのように授業を始めた岡崎先生。
その後も、直接何か言われたことはなかった。
晒し者にして気分が晴れたのかもしれない。

岡崎先生、あの頃のあなたと同じくらいの年齢になりました。
私、あなたと同じくらいになったら
そういう人間になるかもしれないし・・
あなたの行動が理解できるかもしれない・・と自分の様子を見ていたんです。


なりませんでした。


あなたのような怒りで言葉を投げつける人間になりませんでした。
しかも大人数の前で言いつけるような、晒上げを好む人間になれませんでした。
教師とはいえ、あれはひどかったですよ。
いまだに思い出すんです。

体中がカーっと熱くなる感じ。
今すごくショックなことが起きている感じ。
いてもたってもいられなくて、自分の靴を見るしかなかった。
顔なんかあげてられなかった。
あの時の恥ずかしさ。忘れられないんです。

あなたはすっきりしたかもしれないけど
あなたがやったことは、一生徒の心に何十年たっても残ってますよ。

あなたと同年齢になって思ったことは
あなたは人格者じゃなかったってこと。
人としては???な人だったってこと。

もし今会えるなら、この事を直接話したい。
きっと覚えてないでしょうが。