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ecocoro

旅記録。

カンボジア・ベトナム 3日目

2005-09-07 15:12:36 | Weblog
2005.3.8 カンボジア-シェムリアップ


今日は朝早く起きてアンコールワットの朝日を見に行く。

出発した時はまだ薄暗く、とても寒い。

朝方のアンコールワットには、暗いうちにも日本人の若い人が特に多い。


空が薄暗く、次第にピンク、薄むらさきに変わっていく様子はとても神秘的。

静かでなんとも言えない。

真っ赤な朝日とアンコールワットのシルエットを見ながら池の前に座っていると、涙が出そうになった。

アンコールワット自体は変わらないのに、本当にいろんな顔を見せてくれる。

とにかく、静かな朝は心が清められる。


それから朝食とりに、アンコールワットの近くのおいしいと評判の屋台へ。

出てきたのは米の粉で作られた、そうめんみたいな細くて白い麺のスープ。

麺に歯ごたえがあって、スープもおいしい。

カンボジアの味は全体的に甘味があってやさしい。

野菜も、キャベツやピーマン、きのこなど、なじみのものが多くて食べやすい。

こっちでは、朝は麺で、昼、夜に米を食べる習慣らしい。

米は日本よりも細長くてパサパサしてるけど、甘味がある。


ご飯の後はアンコールトムへ。

バイヨンの大きな顔の遺跡がよかった。

遺跡を造った昔の人って本当にすごい。

細かい彫刻だとか、計算された造りとか。


カンボジアの昼間はとても暑くて、外にいるだけで体力消耗。

タケウでは急な階段を登って上まで行った。

石の陰は涼しい。

しかも高いところだと風が吹き抜けていく。

自分の定位置を見つけて1日読書とかでも過せそうな感じ。


タプロムは、大きな木の根っこが石を抱きかかえている遺跡。

生命の力ってものすごい。

とにかく、石の間から伸びる木には圧巻。


お昼はまた近くの屋台で。

野菜炒めとライス。

これがまた色々な種類の野菜が炒めてあって見た目にも鮮やか。


それからバンテアクテイ、スランスランを見てまたアンコールワットに戻る。

夕方は本当に人が多い、ツアー客も。

朝とはまったく様相が違う。


回廊の絵はストーリーがあって、どれも精緻で、すごいなぁとただただ思う。


中心の一番高い塔に登った。

この階段は本当に急。

上から見ると切り立った崖みたい。

ここが世界の中心。じゃなく、宇宙の中心らしい。


人がたくさんいて疲れたので頂上で一休み。

するとお坊さんに声をかけられた。

8歳だか18歳だか未だに分からないけど、しっかりと英語も話す。


下りてからも別の3人のお坊さんに会って、なぜか一緒に写真を撮った。

意外なことに、まだ中学生ぐらいなのにタバコも吸っていたし、あの服を脱いだら普通の少年なのかなと思った。


夕方には、夕日を見るためにバケン山に登った。

今日は山に登るのが3つ目で、かなり足腰が鍛えられてる感じ。

そして頂上は、人が多い!

地元の人も多かった。

今日はシェムリアップで有名な歌手のコンサートがあるからかもしれない。

夕日はあまりきれいに見れなくて残念。


それから夜は少しオシャレな食べ物屋さんへ。

カフェみたいなつくりで2Fもある。

3Fにはお風呂屋さんも!

お店の中は、欧米人や日本人でにぎわっていた。

メニューは日本語もあり、餃子とかトンカツとか、懐かしい食べ物もある。

値段は屋台とかわらない。

けど、雰囲気はいいし、おいしかった。

このお店が日本にあったら5倍ぐらいの値段で料理が出せそう。

こっちでは、食べ物は割りと安く済む。

それにおいしいからとても満足。


それに比べて、ガイドとかバイタクとかの相場はやっぱり高いような気がする。

日本人の感覚からすればそれでも安いのだけれど。

だから多くの人が日本語を学んでガイドの職を目指してるのかな。

こっちにきてびっくりしたのは、観光客の半分ぐらいは日本人で、ガイドの人はすごく日本語が上手だということ。

日本とカンボジアってまったくかかわりが分からなかったけど、実はこっちの人にとって日本というのはすぐ身近な国なんだなと思った。


道を歩いていても大きなホテルをよく見つけた。

こっちの物価からすればかなり破格の宿泊料だろう。

とにかく土地が広くてゴージャスなホテル。

今でも続々と建設中。

このお金の感覚の違いが気になる。







カンボジア・ベトナム 2日目

2005-09-07 14:27:41 | Weblog
2005.3.7 カンボジア-シェムリアップ


今日の朝はチェンラーの前のレストランで朝食をとる。

ブレックファースト、イタリアン、ジャパニーズなどいろいろあったが、私はオムレツとフランスパンのセットにした。

プランスパンは温められて、オムレツもたまねぎが入っていておいしい。


それからサリンとシンと一緒にベンメリアに向かう。

ここは予定外だったけど、是非行った方がいいと勧められて。

ガイドブックを読む限り、まだ地雷が残っているし山賊も出るらしく、バイクで行くには危険そうだった。

けれどそれは昔の情報で、今は道もだいぶ舗装されて安全になったらしい。

片道80キロの長旅。

道はひたすらまっすぐで、途中から本当に車もバイクもなにも通らなかったり。

まわりの景色はスゴイ。

遠くの山やら野生動物やら、もう大自然。

牛も普通に道をふらついてるし、のら犬もたくさん。

ここの動物たちはどれもみんな同じぐらいにやせ気味。

牛でさえもあまり肉がのってないし、のら犬はたまに肋骨が見えてるし、鳥も痩せてて足が長い。

日本の服を着てる犬とは大違い。

暑いから元気がないのか、やせたのら犬は寝そべって気持ち良さそうにだらけている。

そんな風景を見ながら2時間のバイクの旅はまだ続く。

なにもないところでたまに子どもたちが歩いてたり、自転車に乗ってる人が現れたり、集落があったりをくりかえして、とうとうベンメリアに到着。


目の前に現れたのは石がガラガラと崩れた寺院。

石をうまく乗り越えながら前に進む。

木漏れ日が差し込んでとてもきれい。

一番良かったのが、木の根が大きな石を抱えてるところ。

天空の城ラピュタだ!と思った。

実際そこはモデルになった場所らしい。

木陰は涼しいし、差し込む光は明るいし、本当に天空にいるような錯覚に陥った。

しばし鳥や虫の鳴き声をききながら休憩。

ここは人も少なくていい。

欧米人のツアーと、たまーに日本人2人組がいるぐらい。


それから目の前の屋台でお昼。

スープに入ったヌードルを食べる。

これは塩味インスタントラーメンみたいで食べ慣れた味。

しかも野菜がいっぱいでおいしい。

ただ屋台の食器やテーブルはまだ慣れない。

現地の人もそうしてたけど、テーブルにおいてあるテイッシュでフォークとかを拭かないと…。


帰り道に休憩でココナッツジュースを飲んだ。

思ったよりみずみずしくて、さらっと飲める。

しかも飲み終えたら中の白い果肉もスプーンですくって食べる。

甘すぎなくて、プリンみたいな触感でおいしい。


それから、昨日チェンラーで出会った医学部の日本人に勧められた動物園へ。

園内はこぢんまりしていて騒がしくない。

わりと小さな檻の中にさまざまな動物がいた。

ワニが沢山いる檻は、みんな微動だにしなくて不思議。


次にアキラの地雷博物館へ。

日本人ボランテイアの女の子が説明してくれた。

地雷については映画で少し観たくらいの知識だったけど、今でも毎年800人以上の人々が被害にあっているらしい。

アキラさんは現在も地雷を減らす活動を続けている。

地雷にはさまざまな種類があり、工夫して仕掛けられていたために今でも取り除くのはとても地道な作業なのだとか。

アキラさんは日本語もよくしゃべれるらしい。

地雷の被害にあって片足を失ったおじさんも、本当に日本語(関西弁)がうまかった。

というか、もう日本人にしか思えないぐらいのしゃべりだった。

なんだか日本とカンボジアってとてもゆかりが深いんだなと思った。


それから、まん丸でイクラみたいに赤い夕日を横目に夕食へ。

おいしい鍋の屋台に連れて行ってもらう。

テーブルにコンロを置いて、いろいろ煮込まれたスープに、野菜、きのこ、牛肉、卵を加える。

そのあと黄色い麺も投入。

これはとてもおいしい!

肉が骨ごと煮込まれていて複雑な味、でも甘味があって。

ホント、こっちの食事はとても食べやすい味。

これで$1は安い。


今日は長旅だったからバイタクのシンとたくさん話した。

彼はやさしいし信頼できそう。

それに勉強熱心だし、安全運転だし、ユニークだし、鍋奉行だし。

言葉も生活も全く違った国の人に全ての信頼を置くのは危険かもしれないけど。

でも疑うことに気を遣うより、全力で相手と心を通じさせる努力をする方がリスクが少ないのかもしれないとまた思った。

同じ努力をするのなら。


カンボジアの夜は少し寒い。

けど星がとてもきれいに見える。

オリオン座も、五つ星ホテルも。




カンボジア・ベトナム 1日目

2005-09-07 13:35:47 | Weblog
2005.3.6 カンボジア-シェムリアップ


シェムリアップに到着。

飛行機から降りた瞬間、心地よい風。

夕方だからか、思ったよりもわっとした暑さがなくて涼しかった。

空港は新しくてキレイで小さくてこぢんまり。


空港を出たらめちゃめちゃ目立つところにボードを掲げてバイタクのサリンが待っていた。その友達のシンも。

初めはタケオに予約していたのに、人がいっぱいになってしまったから他の宿を紹介すると言う。

不安を抱えつつひとまずタケオに連れて行ってもらうことにした。


カンボジアの道は大きな一本道。右側通行。

バイクがいっぱい。

トラックの荷台に人がいっぱい。

牛やら馬やら動物たちが普通に道を横切る。


そうこうしてタケオに着いた。

やはり満員で入れなかったので、すぐ隣のチェンラーに泊ることにした。

$4で何も付いていない部屋と、クーラー、トイレ、シャワー付きの$15を見せてもらった。

結局シャワーに惹かれて$15の部屋に4泊することに。

部屋はわりと広くてベッドが3つ。

かわいいクッションもあっていい感じ。

でもトカゲ?ヤモリ?と一緒に泊ることに。


受付にいた女の子はピンク色の服を着ていて華奢で、たぶん15歳ぐらいなのかな。

でも大人っぽい。


チェックインをして、夕食を食べに外へ。

サリンとシンを信じて初屋台。

人を信じるのも食べ物を信じるのもどこまでいいのか判らなくて不安。

だけど、たぶん彼らは本当に悪い人ではないと思うし、屋台を拒否するのもなんだか悪いような気もした。

で、焼きそばみたいな麺を頼んだら、これがふつうにおいしい。2500Rielぐらいで。

でも水はまだちょっとこわいな…。


それからチェンラーに戻ってまわりを散策。

泊ってる人は本当に日本人が多い。


だからこっちの人はみんな日本語が上手なんだな。

私の英語よりも上手。

宿の中庭みたいなところにあるレストランに人がたくさんいて、日本語ガイドになりたい人とか、ゴキブリみたいなものを食べてる人とか、みんな人懐っこく話し掛けてきた。


ここの宿の男の子とさっきの女の子はとてもいい子そう。

これからもっと話せたらいいな。