去年11月、大恩ある我が叔父が亡くなった。
建築士として独立し、自らの力を示す為、来る日も来る日も仕事に追われた。
しかし、神は私の叔父に癌という最悪の試練を授け、叔父は四年の闘病の末これに敗れてしまった。
しかし周囲は叔父の仕事量を目の当たりにしており、人生をまっすぐに突っ走った叔父を讃え、葬儀では幾人もの人間が涙を流し、その場に崩れさった。
そんな叔父の葬儀で、私は誠に酷いクソ坊主を目にした。
まず読経の間、私の聞き間違いでなければ、かのクソ坊主は我が大恩ある叔父の名前を言い間違えていた。皆は気づいていなかったが、喪主である長男の怪訝な目をみると、これは確実に違えていると確信を持った。
一通り葬儀を終え通夜に入り、私は兄に確かめたが、彼は気づいてなかった。
次の日遺体の焼却後、もう一度読経があり、これを拝聴。
しかし、読経を終えた坊主は、何を血迷ったかいきなり遺族に向かって、地獄の話をしはじめたのだ。
これはとんでもない事だとおもった。
坊主曰く、
「地獄は七つ在り、これを超えるにはウンタラカンタラ。」
「特に無限地獄はウンタラカンタラ。」
人が死んだばかりでなぜこいつはこんな話を真顔でできるのだろう。
あまりにも逆タイムリーな話を始めやがったので、私は目の前で寝倒してやったら坊主は最後に、
「眠たい話をすいませんでした」
と言った。
「そういう問題じゃねえだろう!」
と言えなかった私は今でも悔いている。
こんな坊主は「クソ坊主」でよい。
このクソ坊主は最後に炸裂弾を残していった。
遺族の自宅に帰り、位牌の確認をすると、なんと!
位牌の裏の名前が一度修正ペンでけされていたのだ!
やっぱりあのクソ坊主は名前を間違えていやがったのである。
位牌を替えろと葬儀屋に詰め寄ったところ回答は、位牌にすでに魂が入っているので困難だ、という。
絶対に、絶対にあのクソ坊主のせいだ。
これは確信に近い。
人の魂を天に送るのが勤めでありながら、その過程を怠り、名を間違えるという最も愚かしいことをしたあのクソ坊主を、私は絶対に許さない。
許さない。
許さない。
建築士として独立し、自らの力を示す為、来る日も来る日も仕事に追われた。
しかし、神は私の叔父に癌という最悪の試練を授け、叔父は四年の闘病の末これに敗れてしまった。
しかし周囲は叔父の仕事量を目の当たりにしており、人生をまっすぐに突っ走った叔父を讃え、葬儀では幾人もの人間が涙を流し、その場に崩れさった。
そんな叔父の葬儀で、私は誠に酷いクソ坊主を目にした。
まず読経の間、私の聞き間違いでなければ、かのクソ坊主は我が大恩ある叔父の名前を言い間違えていた。皆は気づいていなかったが、喪主である長男の怪訝な目をみると、これは確実に違えていると確信を持った。
一通り葬儀を終え通夜に入り、私は兄に確かめたが、彼は気づいてなかった。
次の日遺体の焼却後、もう一度読経があり、これを拝聴。
しかし、読経を終えた坊主は、何を血迷ったかいきなり遺族に向かって、地獄の話をしはじめたのだ。
これはとんでもない事だとおもった。
坊主曰く、
「地獄は七つ在り、これを超えるにはウンタラカンタラ。」
「特に無限地獄はウンタラカンタラ。」
人が死んだばかりでなぜこいつはこんな話を真顔でできるのだろう。
あまりにも逆タイムリーな話を始めやがったので、私は目の前で寝倒してやったら坊主は最後に、
「眠たい話をすいませんでした」
と言った。
「そういう問題じゃねえだろう!」
と言えなかった私は今でも悔いている。
こんな坊主は「クソ坊主」でよい。
このクソ坊主は最後に炸裂弾を残していった。
遺族の自宅に帰り、位牌の確認をすると、なんと!
位牌の裏の名前が一度修正ペンでけされていたのだ!
やっぱりあのクソ坊主は名前を間違えていやがったのである。
位牌を替えろと葬儀屋に詰め寄ったところ回答は、位牌にすでに魂が入っているので困難だ、という。
絶対に、絶対にあのクソ坊主のせいだ。
これは確信に近い。
人の魂を天に送るのが勤めでありながら、その過程を怠り、名を間違えるという最も愚かしいことをしたあのクソ坊主を、私は絶対に許さない。
許さない。
許さない。