山梨盲ろう教育資料活用委員会

令和4年4月より「山梨盲ろう教育資料電子化事業実行委員会」が発展的解消をして【山梨盲ろう教育資料活用委員会】となりました

山梨盲ろう教育資料電子化事業への御協力のお願い

2019-07-29 19:54:17 | お願い・お知らせ
山梨盲ろう教育資料電子化事業」への協力のお願い 


 日本初の盲ろう教育が、山梨県立盲学校で行われたのは戦後間もない頃です。
当時の校長堀江貞尚氏は、盲学校・ろう学校の義務教育化が実施された昭和
23年、小中学校及び師範学校の協力を得て、山梨県下の盲児及びろう児の実
態調査を行いました。この時、堀江氏自身が実際に踏査し、その中で「教育可
能」とされた4歳の盲ろう二重障害児を発見し、家庭訪問による教育を開始し
ました。そして、昭和24年、その男児の入学を、翌年には、7歳の女児の入
学を許可し、わが国で初めての盲ろう教育が始まったのです。
 その後約20年間、東京大学の梅津八三先生、中島昭美先生など大学の研究
者と共に、校長、学級担任、寄宿舎の寮母が一体となり取り組んだ盲ろう教育
の研究体制、指導体制は、その当時世界に類を見ないものでした。地方の盲学
校で始まったこの実践研究は、9年にわたり文部省の実験学校としての指定を
受け、世界からも注目されるようになりました。
 当時のこれらの取組に関わる資料、2,250点あまりの指導記録・学習記録
(墨字、点字、写真、音声、映像等)、教材教具は、現在山梨県立盲学校に保管
されています。散逸することなく現在に残されているということにおいて、希
少性が高く、現在の特別支援教育においても大いに参考になるものです。
 山梨県立盲学校では、その資料を現在の教育への活用のため公開の取組を行っ
ています。しかし、古い資料等は、70年を経過し劣化による損傷が著しく、
今後の保存と活用が危ぶまれています。
 そこで、平成30年3月に山梨県立盲学校を退職した校長や教育関係者が中
心となり実行委員会を立ち上げ、資料保存のための電子化事業に取り組み始め
ました。これまでに多くの皆様からの御理解、御協力を得て募金を賜り、8万
枚に及ぶ点字資料の電子化に着手することができました。
 しかし、緊急性の高い音声・映像の資料、教材教具、そして残りの点字資料
の電子化の目途は立っておりません。そこで、改めて300万円を目標金額と
してとして募金を行いたく存じます。全てを電子化した後には、データを公開
し、全国の皆様の教育活動に寄与していく所存です。
 どうぞ、趣旨を御理解のうえ、更なる募金に御協力いただけますようお願い
申し上げます。

          令和元年 7月 山梨盲ろう教育資料電子化実行委員会
                          会 長  引田 秋生 

趣意書について

2019-07-29 19:35:58 | 趣意書
お読みください。
よろしくお願いいたします。

                    「山梨盲ろう教育資料電子化事業」募金趣意書

1 目的
 山梨県立盲学校では、戦後間もない昭和24年に盲ろう唖教育が行われました。この実践は全国でも初めてであり、昭和27年には東京大学教授梅津八三先生らを中心とする「盲聾教育研究会」がつくられ、盲学校の教師や寮母、研究者の協力によって約20年間続けられました。
 昭和46年に設立された国立特殊教育総合研究所には盲聾教育研究室が設けられ、隣接する国立久里浜養護学校では、本校で主に指導に当たった志村教諭が中心となって盲ろう児に対する教育の試みが実践されました。山梨県立盲学校で行われた教育実践の資料は、国立特殊教育総合研究所に移され、研究や実践に生かされました。この資料は、計画的に実施された盲ろう教育の実践として我が国唯一の貴重な資料です。2,250点に及ぶ教育資料の全てを平成23年に当時保存していた独立行政法人特別支援教育総合研究所上席総括研究員の中澤惠江先生(現横浜訓盲学院長)から本校が受け継ぎました。紙資料に加え、指導中の映像や音声、写真、立体模型の教材等が残っているという点で、世界でも類を見ない貴重な資料と言えます。これらの資料から当時の実践を学び、特別支援教育の発展に寄与すること、また、資料を後世に残す使命があると考えています。
 このようなかけがえのない資料ですが、経年劣化による資料の損傷が激しいため、現在保存のための電子化に取り組んでいます。電子化の取り組みでは、早稲田大学教授藤本浩志先生をリーダーとする先天盲ろう児教育資料電子化プロジェクトが、研究の一環で墨字の資料を電子化し、データベース化していくことになっています。そこで、平成30年3月1日、本会 山梨盲ろう教育資料電子化事業実行委員会を立ち上げ、募金活動を開始したところ、多くの御協力を賜り、点字の教材や盲ろう児本人が書いた点字の資料の電子データ化に着手することができました。しかし、まだ、14,000枚以上の点字資料、録音や映像の資料、立体模型の教材等の資料については、電子化の目途が立っていません。
 そこで、山梨盲ろう教育資料電子化事業実行委員会では、引き続き、御協力いただける皆様に次のとおり、お願い申し上げる次第でございます。なにとぞ皆様の御理解と御支援を心よりお願い申し上げます。
 当時の録音や映像の資料、立体模型の教材等の資料、点字の資料を電子化し、特別支援教育に関わる方々や資料に関心を寄せてくださる方々に幅広く公開して参ります。

2 資金使途
  山梨県立盲学校が保存する盲ろう教育資料の電子化事業に活用します。

3 募金目標
  録音や映像の資料、立体模型の教材、点字の教材や盲ろう児本人が書いた点字の資料等を電子化するための資金として、3百万円を目標とします。

4 寄付金額
個人の皆様 1口3千円      法人の皆様 1口1万円
 ※ただし、個人、法人とも1口以上任意の金額でお願いします。上記金額  
  にかかわらず有難くお受けいたします。
 
5 寄付者の顕彰
 御芳名録を作成し、1口以上の御寄付をいただいた方の御尊名を永久に保
存させていただきます。また、当取り組みのホームページ上で御尊名を掲示させていただきます。掲示を望まれない方はお申し出ください。

6 お振込先
  ゆうちょ銀行    
   銀行名      ゆうちょ銀行 
   店名(店番)   0二九(ゼロニキュウ)店(029)
   預金種目     当座(口座番号0139489)
   口座記号番号   00200-2-139489
   口座名義(漢字) 山梨盲ろう教育資料電子化事業実行委員会
   口座名義(カナ) ヤマナシモウロウキョウイクシリョウデンシカジ    
            ギョウジ
 
  山梨中央銀行 (銀行コード 0142)
   支店       下飯田支店(店番号 274)
   普通預金     口座番号 254320
   口座名義(漢字) 山梨盲ろう教育資料電子化事業実行委員会
   口座名義(カナ) ヤマナシモウロウキョウイクシリョウデンシカジ
            ギョウジ
  ※恐れ入りますが手数料については、御負担をお願いします。
   振込による募金については、領収書を発行しておりません。必要な方は    
   事務局までお申し付けください。
  
7 税制上の特典
 山梨盲ろう教育資料電子化事業実行委員会は、山梨県立盲学校の元校長らを発起人とする任意の団体のため、税制上の特典はありません。

8 お問い合わせ先
 山梨盲ろう資料電子化事業実行委員会事務局(山梨県立盲学校内)
 住所             山梨県甲府市下飯田2丁目10-2
 電話番号       055-226-3361 
 FAX番号     055-226-3362
 事務局         中込 勝也   白倉 明美
 URL               https://blog.goo.ne.jp/mouroukyoiku

9 山梨盲ろう資料電子化事業実行委員会
 会長  引田 秋生 元山梨県立盲学校校長
 副会長 菊島 良治 元山梨県立盲学校校長
 副会長 小松 裕子 前山梨県立盲学校
 理事  山下 滋夫 元山梨大学教育学部教授
 理事  広瀬 信雄 山梨大学教育学部教授
 理事  標  照二 山梨ライトハウス 青い鳥ホーム施設長
 理事  功刀 幸雄 山梨県立盲学校教育振興会会長
 監事  野中 泉  元山梨中央銀行職員
 監事  星野 浩章 元山梨県立ろう学校校長
 顧問  瀧田 武彦    元山梨県教育委員会教育長
 顧問  岩崎 雄治 山梨県立ろう学校校長
 顧問  成田  健  山梨県立盲学校校長
  
10 山梨盲ろう資料電子化事業支援者(50音順) 
   本事業を支援してくださっている方々(敬称略)
 天野 和彦 筑波技術大学准教授
 市川  熹 千葉大学名誉教授
 梅津 光生 早稲田大学理工学術院教授
 岡本 明  筑波技術大学名誉教授
 柿沢 敏文 筑波大学附属視覚特別支援学校校長
 菊池 英明 早稲田大学人間科学学術院教授
 鄭  仁豪 筑波大学附属聴覚特別支援学校校長
 長嶋 祐二 工学院大学教授
 中澤 惠江 横浜訓盲学院学院長
 南部美砂子 公立はこだて未来大学准教授
 福島  智 東京大学先端科学技術研究センター教授
 藤本 浩志 早稲田大学人間科学学術院学術院長
 宮城 愛美 筑波技術大学講師
 木村 利男 全国盲学校長会会長
 山下 正知 全国盲ろう者協会常務理事事務局長

山梨県立あけぼの支援学校のPTAの皆様 ありがとうございます。

2019-07-23 18:26:07 | お礼

 7月28日、7月29日に本県で開催される
第55回関東甲信越地区肢体不自由特別支援学校
 PTA連合会及び校長会合同研究協議会
の開催準備のため、
7月23日の午後1時、あけぼの支援学校の多くの保護者の皆様が、集結されました。
その中で、本実行委員会で行っている「山梨盲ろう教育資料電子化への募金」の
資料の袋詰めと、当日の配付される資料と一緒にバッグに入れて下さる作業を行って下さいました。

 お忙しい中、本当に笑顔で作業をしてくださったこと、
そして、貴重なお時間とお力を私たちのためにありがとうございました。
当日の会の成功を心よりお祈り申し上げます。

 御協力に感謝申し上げます。