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人間賛歌・もっちゃん4649

安心してもらえる日

2000年の7月に4姉妹で実家のお墓を合祀の祀り方で新しく建立しました。
次男を養子にして後継者と決めているので、中心になって私が仕切ったのです。

お墓の除草にとても苦労していたから全面をコンクリートで覆ってきれいにしあげ、満足な出来上がりだったのです。

先祖の永久の住処をきれいに快適にできたし、次は生きている人間の住まいを最新のバリアフリーで快適なものに~♪と言う夢の実現に移ったのでした。

すべて順調だと信じていたのです。
母の認知症は高齢のための避けようのないものとして、娘たちは受け止め受け入れようと努めてきました。

長女で跡取りと言う使命を感じながら奈良で第1幕を終了し、これからは育ててもらった恩返しを果たす時だと勤しんできました。

実家のことを気にする嫁はひどい嫁だと言う風評に、連れ合いは介護に専念してこいと解放してくれたのです。

別荘の落成式が2002年の8月2日に行われ、連れ合いと次男が竹田にきました。
「遠いところを良くお越し~~」と母は調子よく会話をしていたのですが、
「あなたは竹田は初めてですか?」と連れ合いに訊ねているのでした。

今までの親しみあふれる会話は何だったのかと連れ合いはびっくりしてしまいました。

あの賢い母親の見事なまでの物忘れの現実を見て人間の抜け殻になっていく様を見続けなくてはならない身内の辛さを思い知ったと後で聞きました。

そして、お盆前だったのでお墓参りをしたときに、これが原因だとそのとき脳裏に閃いたそうです。

賢い彼は素振りにも出しません。
草が生えないようにきれいにお墓を纏めることができたと私は喜んでいたのですが、いつか閑を見てハンマーを持ってきてコンクリートを剥いでしまおうと決めたそうです。

今回11月に引越しする時に一緒についていくといって譲らない連れ合いに、
「大丈夫よ!なんでそう強くこだわるの?」と聞き質したときに、初めて胸のうちを打ち明けてくれたのでした。

「お前がそこで生活するようになると、母親と同じ因縁を受けるようになるからな~
お前がしたことで一つだけ気になることがあるんや~
お墓のコンクリは息が出来ない、頭を抑えないでくれ~という先祖さんの声だと思うから、真っ先にとってほしい。
俺が一緒に行きたいと思うのはそのためなんだ。」と。

どこまでも私のことを守ってやりたいと思い続けている彼に、安心してもらおうと着くや否や依頼の電話を石材店にかけたのでした。

運の良いことに年明けの予定だと聞かされていたが、今日と明日の二日間行けるようになりましたと連絡が入りました。

母の体調はすこぶる快適でまともになってきています。
願いを聞き届けてもらえたので、先祖さんたちが安心してくれた姿だと連れ合いと私は信じているのです。

奇跡の命をいただいている連れ合いの生き様を目の当りにして生活してきた40年は、疑う余地もなく彼を信じられるのです。
そこからすべて発展してきたのでした。

モーニングコールの涼やかな声を聞きながら、清澄の声の持ち主だな~
魂が澄んでいるんだ~と強く感じていました。

2004年12月中旬のことでした~
やっと安心してもらえる日がやってきたのです~

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コメント一覧

もっちゃんです
お友達になると
tuyosiさん、こんにちは~

話し相手のさとちゃんができたので、tuyosiさんは現役でお忙しい方ですから、ブログを見ていただくだけで結構ですよ~

良く今まで話し相手になって努めてくださいましたよね~
感謝しています。

さとちゃんは一つ山の向こうが住まいのようで、ほんとに近いようです。

もっちゃんより2歳若いからかなり体力はあるようで、久住山にも軽々と登ってらしたようです。

出始めのころのパソコンと格闘なさっていたそうですよ~
誠実な人物のようにお見受けしました。
お子様の優秀なことでもわかりますし~

tuyosiさんもお友達になると大きく輪が広がりますよ~
大分県に~
tuyosi
ご先祖様
お墓の事って本当にいろいろな事があるんですね

このブログを読ませていただき納得する事がありました
確かにコンクリートで覆ってしまうのはかわいそうです
せめて回りは土でなければご先祖様は息も出来ないかもしれませんね

田舎のお墓は草取りがホント大変です
自分の田舎のお墓もコンクリートで道は綺麗になったり土が見えるのはお墓の周りだけになっています

もっちゃん、これから草取りが大変な季節になりますがお気を付け下さい。
もっちゃんです
良い選択だとうれしく
さとちゃん、おはよう~

長文をすらすら書き上げてしまう、さとちゃんなんですね~

お母様のお名前が母と同じなのに驚きました~
こんな偶然ってあるんですねえ~

そうなんですか~
2年前にお亡くなりになったのですね~

でも4人の娘がいて優しく母を送って上げられて良かった~というのも、同じような幸せをお持ちだったのだとうれしく感じました~

さとちゃんのような優しくお世話のできる息子さんがいたことは母よりも一段恵まれていたんだとも思いましたよ~

そして今は奥様のご両親の介護問題で兄嫁さんのことを優しく理解ある態度で支えていらっしゃるのですね~
さとちゃんと介護のことで理解しあえて同士を得た思いがして心強く感じています~

親がここまでがんばってくれたから子どもの幸せの基礎ができたのです~
親孝行は精一杯させていただくことが子どもの務めであり、また子孫の運が開けていくのだと感じます。

その幸運な時を今与えられているのだと勇んで毎日を過ごしたいのです~

コメントの場所は真新しいページだとすぐに書けるし、良い選択だとうれしく思っています~

今日はお仕事ですね~
喜んでいただくお仕事のようで、素晴らしいですね~

では、また~~

さとちゃん
親は日に日に老いでいく
もっちゃんこんばんは    佐藤です。
走馬灯のように脳裏に出てくる母のこと
もっちゃんのお母さんはとても幸せな人です。
周りの多くの身内から何時も思われている様に
伺えます。これが男ばかりだったら
どうなっているやら。
多分こんなにお母さんのことを
真剣に世話する人はいなかったかも知れません。
私にも4人の女兄弟がいて3人の姉さんと一人の
妹がいます。私の母は他界して3年ですが
多くの娘達に守られて幸せだったと
思っています。親としてやっぱり娘が
いいですね。実は私にも27歳になる
娘がいてお父さんと声をかけてくれ
幸せです。娘がタバコは体に悪いからと言うので
なかなか止める決心がつかなかったけど
娘が結婚して戸籍を入れる日に合わせて
止め今年の6月13日で丸3年が来ます。
もうタバコを吸うことは無いと思います。
 娘のいうことは何でも聞きたい。
息子にないいき届いた優しさが多く
見られると思います。(一般的に)
 親が高齢になる過程でだんだん
変化していく姿は可愛そうですね。
私も経験があります。母のパーマかけや
病院通いは私の担当でした。
ある日ポケベルが鳴ったので母のパーマが
終わったのだなと急いでパーマ屋に行くと
そこの店の人が慌しく動き回っているのです。
ここのパーマ屋以前から母はきていました。
母に「どうしたん」と聞くと母は財布がないと
いうのです。だから店の人が真剣
そこらじゅう探し回っていたのです。
又病院でもそうでした病院では
バックがなくなったといい看護士や事務の方が
探していました。「母さん 財布は持ってこなかったよ」
        「母さんバックは持ってこなかったよ」
  となだめ、何時も回りに謝ることが
だんだん多くなり、ガスがつけっぱなし、風呂水の出しパナシ・・・・。老いていく親を見てとても
可愛そうになりました。
父が死んでから20年以上になりますが
父がまだ寝たきりではありましたが話すことは
出来る頃私の耳元で「マサエ」を頼むいい、その時
巾着の入れ物を私にくれました。
その中には小判が数枚とその他古銭がいっぱい
入っていました。これを私に渡す時
父は「マサエ」を良く見たものにやってくれと
いい父の願いを聞くことにしました。・・・・
       ごめんなさい又長くなって。
           ではこの辺で
    さょうなら        さとちゃんより
     
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