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人間の歯から考える健康

2016-01-08 | Weblog


人間は動物の1種です。動物の食性は歯の形から決まっています。ライオンやトラなどの肉食動物と牛や羊などの草食動物では自ずと歯の形が違います。
ライオンに野菜を差し出しても食べません。それはライオンの歯は肉食用に尖っているからです。
逆に草食動物は草食用の平たい歯しか持っていません。最重量級の象も、長身のキリンも、牛肉や乳製品を提供してくれる牛も、草しか食べません。
無理やり肉骨粉を食べさせられた牛がおかしくなってBSEになったのも自然の摂理に反したからでしょう。
翻って人間はどうでしょう。人間の歯は親知らずを含めて32本あります。このうち穀物を擂り潰すための臼歯は20本、野菜や果物を噛む門歯は8本、肉を噛み切る犬歯は4本です。つまり肉を食べるための犬歯が4本に対し、植物を食べるための歯は28本あることになります。この28対4イコール7対1という比率で植物食と動物食のバランスをとるのが理想ということです。

人間と遺伝子が近いチンパンジーやゴリラも殆ど植物食です。人類も、アフリカの地に発祥した当時はほぼ草食だったと言われています。その後、北の寒冷地のヨーロッパに移動していくとともに、雑食になっていったと考えられます。

ですから肉食主体の食事は歯の形から言えば自然ではないことになります。現代の特に先進国の人たちは肉食に偏り過ぎた感があります。
1975年、アメリカの上院は同国に肥満者が余りにも多いので、医学者や栄養学者に栄養と疾病の関係を調査させました。1977年その報告書を読んだマクガバン上院議員は「我々は愚かだった。今まで造病食を摂っていた。」と涙声で訴えました。
人間の活動エネルギーは食べることから始まるわけですから、良きにつけ悪しきにつけ「食」が健康に重要な影響を持つことは容易に想像できます。
「なぜ病気になるのか?」を食べることから考えれば、汚れた血液が病気に関係していることがわかってきました。

① あらゆるストレスが問題。
② 体の冷えによる血流の停滞。細胞内の渇水。
③ 食の質の改善不足と量の摂り過ぎ。
④ 運動不足。
⑤ 腸内環境の悪化、排泄。便秘。下痢。
⑥ 休息、睡眠。呼吸、その質。
⑦ 身の回りの家電やIT化と電磁波。
⑧ 笑い不足。幸せ感不足。人間関係の衰退。
⑨ 体の機能のアンバランス。
⑩ 喫煙。その煙り。大気汚染。

こうしてみると文明病とも言える、いわゆる生活習慣の悪化が、今更ながら病気の背景に横たわっていると考えられます。



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