もとまちぎんざ

自由日記

飴買い幽霊伝説

2009-08-20 16:09:46 | Weblog
金沢市山の上町の光覚寺に、飴買い幽霊伝説が伝わっています。飴(あめ)屋に、毎晩店を閉めようとする時間になると、ひとりの哀しげな女が飴を買いに来るようになりました。 6日目の夜、女は「これで銭がないのです。今夜が最後です。もう来られなくなります」と、寂しそうに一文銭を置いて、店を出て行きました。 主人は不審に思って、こっそり後をつけて行きました。女はお寺の墓地に入って行くと、埋葬されたばかりの新しい墓の前でふっと消えました。 翌朝、お寺の住職や役人に立ち会ってもらって、墓を掘り返してみると、棺の中で女の亡骸にしっかりと抱かれた元気な男の赤ん坊が飴をしゃぶっていました。 亡くなった妊婦が埋葬後に赤ん坊を産んでいたのです。棺の中に入れておいた六文の銭は使い果たされて無くなっていました。 この赤ん坊はお寺で育てられ、りっぱなお坊さんになったといわれます。
金沢市山の上町の光覚寺・右のピンクの花はさるすべり