投稿‐暴走について

　日本共産党明和支部が発行する「みんぽう明和」第85号（2014年7月号）に掲載された投稿を掲載します。

投稿‐暴走について

　ニュースなどでは、６０歳の誕生日を迎えた自衛隊をグローバルに展開する話し、要は海外で戦争行為と位置づけられる軍事支援をする話しでもちきりであるが、あまり大きくは取り上げられないまま、安倍政権はもっと直接、ただちに私たちの生活に悪影響を及ぼす悪法を次々に強行採決していた。

　消費税の増税、年金の切り下げだけでなく、全般的に社会保障の切捨てが行われた。
　介護保険では、介護が必要であるにも関わらず、相当に重症な人以外は切り捨て、国の責任を放棄して市町村などやボランティアに押し付けるかのような法案まで成立した。

　介護保険の利用料値上げ（一定の収入があれば２割負担に倍増）では、値上げしてもなんとか生活を維持できるという厚生労働省の試算が間違いだらけで、共産党の小池晃参議院議員の指摘が正しく、介護保険の値上げは生活に重大な影響を与えるということを厚生労働省が最終的に認めておきながら、安倍政権は介護保険料の値上げを成立させた。

　テレビのニュースでは政治家の暴言（ほとんど自民党か維新による）が取り上げられている。暴言の内容が問題であることは言うまでもないが、暴言の背景にある、国民の生活を考えない政治の暴走の方がより重大だ。

　ＴＰＰ参加に向けた暴走、社会保障切捨てへの暴走、集団的自衛権の行使にむけた暴走、これらはいずれも先の総選挙で自民党の公約にはなかったものだ。

　公約にないことをやりながら、気に入らなければ次の選挙で落選させればよいなどという暴走は受け入れられないが、なるべく早く、次の選挙を期待しながら、そのときにはだまされない選択をしたいものだ。　ＷＷ

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