グレーゾーンを生きてゆく。

乳がんになって、これからの人生はどうなるのか…
そんな不安の中でも前進あるのみで、歩いていきたい。

振り返り・手術後から退院

2007-11-05 | 手術
手術翌日。
結局ほとんど眠れぬまま朝を迎える。手術の右胸、右腕、痛くて怖くて動けない。
ナースの皆さんや姉の手をかりて体を起こしてもらう。脇の下から出ているドレーンにビビる。
さすがにおなかがすいた。朝食のお味噌汁がおかわりしたいぐらい身体に沁みておいしかった。当然、完食。
尿管が抜ける。右腕、少しずつ動かせる。点滴コロコロつきで歩ける。
トイレもほぼ問題なく行ける。回復がどんどん実感できて嬉しかった。
午前回診・ガーゼ交換。怖くて胸が見れなかった。主治医の話も「キレイにとれてるからね」ぐらいしか記憶にない。
午後、相方の妹夫婦が隣県からやってくる。
手術の次の日とは思えない回復の私の様子に驚きつつ、安心して帰っていった。
その後、姉と相方と3人で話す。
手術は予定の2時間を1時間以上オーバーして終わったこと、
ビー玉の塊の実物を見せてもらったこと(私は未だ見ていないが、見なくていいや…)。
そして、一番の問題はもう一つの検査のこと(主に費用面に絡んで)。
昨日の手術中、男性軍と姉で意見は割れたみたいだ。
結論は私次第ということで、姉も夕方前に帰る。大変な1泊2日、お疲れさま。
点滴が取れて、本当に自由の身になったような気分。

手術から2日。
胸はまだ少し痛むけれど、腕はほぼ元通りに動かせるように。
頭がかゆくてかゆくて臭くってどーにも我慢ができなかったので、洗面所で髪を洗った。
右腕が使える幸せ…お気に入りのシャンプーの香り…かみしめて洗い終えると、
ベテラン看護師さんが「すごい回復なのねー、よかったわね」と声をかけてくれた。
その後のガーゼ交換で、少しだけ自分の胸を覗いた。内出血の肌色が怖かった。
ドレーンからは赤い液体が出続けていたが、今日はピンク。明日には外せそう。

手術から3日。
朝食後、ドレーンを抜いてもらう。痛みもなく、スルスルっと。
例の検査を受けることを決心する。
消灯前、やっとお風呂の番が回ってくる。初めて術後の胸とまともにご対面。
鏡に映る胸に、ショックで涙が出た。すごい色に変わってて、左右非対称になってて、
かわいそうな胸になっちゃって。
でも、よく頑張ったね。ほんと頑張ったね。
小さくなったけれど、これも大切な私の一部。これからもよろしくね。
そう声をかけながらお風呂に入った。
最後の夜は、周りのいびき(隣の病室からも!)がすごくて、余り眠れなかったな。

退院の日。
最後の朝ごはんをしっかりと噛みしめ、荷造りして、お迎えを待って、退院。
相方と姉と、3人で昼食。病院食では出てこなかった麺類がやっと食べられた。

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忙しく、稼ぎ時なお盆に手術をすることに決めて、ある意味とても助かった。

相方は、手術日はもちろん、毎日夕方にはお見舞いに来てくれた。
手術当日は、姉が病院に1泊して付き添ってくれた。
従兄も手術当日だけだが、心配で落ち着かないと言って来てくれた。
みんなみんな、ありがとう。

この時期は、史上最高の気温じゃないかというぐらい暑苦しい中、
空調の効いた病室は快適だった。
仕事仲間には申し訳ないほど、あー快適♪
お盆じゃなかったら、今頃あの忙しさ、殺伐とした雰囲気の仕事場で
心身ともにへばってたような。