Moonfish's ちょっとみょうな話

最近は主に家庭菜園やってます。日頃の他愛のない話も含めて怖いお話はあまりないです・・・(^^;;

ちょっと切ない思い出 (その弐)

2010年03月07日 20時45分00秒 | つぶやき
その動物病院にはもう一人、猫好きな助手さん(女性)が居て

通称『猫使い』と呼ばれていた。





治療のため入院となれば、当然飼い主さんとは長時間離れていなければいけない。

そのため、一度は脱走しようとする患者さんたち。

特に猫は狭いところに逃げ込んでフーフー威嚇して、

手を出せばひっかく、かじる、

抱き上げれば流血は免れない・・・

ノラさんの治療だと、どんな寄生虫・病気を持っているかわからないので

ほかの患者さんに移さないように気も遣う。

前述した『猫使い』さんは、どんな猫でもさっさと捕まえてしまい

ご機嫌をなおしてしまうという才能の持ち主だった。




その動物病院では障害を持った猫さんを保護していて

主に、猫使いさんがめんどうを見ていた。

交通事故で下半身麻痺で保護されていた三毛猫チビは

ウンピは自分でできるものの、シッコは自力ではできなかったため

定期的に膀胱をしぼってあげないといけなかった。

両前足で後ろ足を引きずるようにして移動して

(でも、けっこう移動速度は速かったように思う)

院内を巡回するのが好きだった。

一度、大きな犬の患者さんがチビを見つけて襲いかかった事がある。

そのとき、私は犬の方を羽交い締めにして止めたのだが

チビの逃げっぷりはすごかった!

とても前足だけで移動しているとは思えない早さでダッシュして

自分のねぐらであるケージに駆け込んだのだった。





チビはとてもフレンドリーな猫で、きたばかりの新人猫(もちろん保護されてきた)の

恐怖心を取り除くのに一役買っていた。

一緒にケージに入って、数日一緒にいるだけで

暴れまくっていた猫もおとなしくなっていたように思う。




数年前、その猫使いさんからメールが来た。

チビが腎臓を悪くして亡くなった・・・と。




思い出はいつまでも新鮮だ。


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2 コメント

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一宿一飯の恩義 (ふゆ)
2010-03-08 00:39:46
猫にもソレがあるように思える。
うちの婆ちゃんは猫に命を救われたことがあった。
本当に身代わりになって車に轢かれたのだ。

世話をしてくれた人に何かを返そうとする。
もしかしたら、どんな動物も返してくれるかもしれない。
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うん。アリだ! (もー。)
2010-03-09 22:50:26
気が向いたら書くかもしれないけれど、
昔飼っていたハムスターがそうだった。。。<一宿一飯の恩

恩を売ってるわけじゃぁ、ないんだけどねぇ・・・
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