養育費だって債権、回収するにはコツがある

お金の貸し借りは契約行為とお伝えしています。

さて、養育費未払いという話を世間では良く耳にします。

たいていは母親が養育権を保持し、親権も持つ場合も多くあります。
子供には母親が必要です。
従って離婚においては母親が有利になりやすい。

ちょっと言い換えますね。
母親は離婚時に条件が有利になりやすい。
母子家庭手当もあるし、養育費もある。

子供の世話でフルタイム働けないか、預けたりするのでその分お金がかかるので
母親にはお金が必要です。

ところが実態は、養育費が払われていないところも多い。

焦点を変えてみましょう。
父親は離婚で別居をすることでしょう。
子供と離れて、今まで家族で食べていた食事も1人で取る。
ご飯を作ることも少ない。外食で費用がかさむ。
家事は全て自分。そして働かないといけない。

そうなると、これまで分担していた家事労働や共用していた住まいなど
金銭・時間・労働と一挙に自分がしなくてはいけなくなります。

それでも、養育費を支払う義務がある。
ここは変わりません。

独り身になって、子育てがない分自由な時間は多少ありますが
実のところ出費が増える方も多く、自身の生活を踏まえると
足りなくなる人もでます。

また、きちんと管理すれば支払うことができる人もいますが、支払いはしない人もいます。


どうして支払われないのか・・・


そもそも離婚はどうしてしたのでしょうか？
結婚した時には、とても仲良くしていました。
夫婦は元々他人ですので、他人が仲良くやっていくことは難しいこともあります。
近くにいるからこそ不満が溜まり、浮気や性格の不一致、育った環境の違いでの受け入れができない
など、加味し結婚生活をしてみて初めてわかる不満が積もっていき別れることもあります。
もちろん金銭的な余裕がなく別れる方もいます。

いずれにしても、お互いの信頼関係に亀裂が生じて別れています。


さて、以前にも記載した通り、債権者は債務者とラポールを築くことが重要です。
同等の位置にいなくても良いのですが、ルールを守るということ慣れてもらうことが必須となります。


良く見る光景ですが、
養育費を払わない父親に母親は子供と会せようとしません。
お金も払わずに子供と会って、楽しそうにする父親を許せない場合もあるでしょう。
会せることで子供がより父親を思い出してかわいそうなこともあるでしょう。

意見は色々ありますが、子供に合わせなければ
父親はいくら子供のことを考えても会わないでいると、心の中で薄まっていきます。
子供と会うことで、目の前の自分の分身にお金が必要であることを思い出させることが効果的にできます。
子供と会せない母親に対して、会いたいと思う父親は非道な扱い（この時、父親は過去の離婚事由は棚にあげてますよ）と受け取る人もいます。

現在お金を払っていないのに、それは棚に上げて母親を酷い人がと思ってる。
お金を延滞する債務者にそっくりです。

こうなると父親は意固地になります。
母親もお金を払わないのだから、意固地になります。
お金だけ請求する・される関係です。

そこに子供の気持ちもなく、お互いが意地の張り合い。
何とも痛ましい光景ですね。

全員に当てはまる訳ではないのですが、良く見聞きする例としてあげました。



☆解決方法
信頼関係を成就することが必要です。
払えない・払わない事情は様々。
ですがもらえないと困るのは巡り巡って子供です。

子供の為に少しでも解決したいですね。

１つの解決方法です。
☆ルールを再設定する。
　・どうしても払えない時はまず払えない理由を説明すると同時に少しでも払う
　・子供には合わせる（DVが原因の場合は第三者立会で短い時間を設定する）
　　ご褒美と払わないければならない理由の再認識になる
　・未払い分の次の支払日と払える金額を設定する
　　この時に文句は言わない（言うと父親は嫌な気分になり払わなくて良い理由を勝手に成就させる可能性あり）

この方法で解決しない場合もあります。
１手段ですので、皆さんの状況に合わせて手法を練らないといけません。

しかし、信頼関係を築くことは非常に重要です。
子供がいるから払うのではなく、信頼関係を築き払わないといけない状況になるから払う
という方がより上手くいくことでしょう。