私の大好きな来栖けいさんが
10月16日にOPENしたエキュレ écurerに行ってまいりました。
本当は誕生日ディナーにするつもりで
予約初日に電話をしたのですが
30分くらいつながらず…
そして誕生日当日は貸切予約が入っており
その日以外に都合がつく日が、なかなかなかったので
ちょっと遅れてしまいましたが
それでもやっぱり誕生日ディナーです。
ただ11月1日に「ソロモン流」でこちらのお店が放映されたため
その後は
まったく電話がつながらないようになったそうなので
なかなか運がよかったかなとも思いました。
18時オープンだったのでもちろん18時に予約。
お店の場所は西麻布。
電車だとちょっと行きづらい立地。
どうやって行こうか、考えながら地図を見ると
なにやら見覚えがある感じ。
そうでした。
今年の2月にベリーズへ行ったとき、ビザが必要で
領事館へ手続きに行かなくてはいけなかったのですが
ちょうどその領事館が入っているノバルティスのビルの
向かいにお店はありました。
目印はチョコレートウェハースのお店BABBIの赤い看板かな。
私はその日、初台オペラシティへミッシャマイスキーのコンサート
を聞きに行っていたので
JR千駄ヶ谷駅で降りて、目黒行きの都バスに乗っていきました。
メニューはアミューズからデセールまで8皿。
ここまでで13000円。
そして16000円のコースだと
さらに来栖さんがセレクトしたお店の焼き菓子プレートと
ミ・カフェートMi Cafetoというコーヒー豆屋さん(?)の
超極上品質のコーヒーがつきます。
ちなみにこちらのコーヒー豆 100g5775円シャンパンボトル入りです。
こちらのブログは甘いもの用なので
とりあえず料理は割愛。(でも割愛したくないほど、おいしかった)
デセールは
「タルトタタン」
紅玉のソルベに紅玉の皮を使って色づけしたエスプーマ、
カソナード(かな?)をつかったクランブルを乗せたもの。
見た目のスタイリッシュさとは違って
酸味と柔らかな甘みで
長野の田舎で畑から直接もいで食べるリンゴのような
どこか野生的な香りのする、なつかしい味のデセール。
とはいえ、リンゴの香りの出し方も
それぞれしっかりと異なる3つのパーツの食感も甘みと酸味のバランスも
どれも申し分なくステキに主張していて
とても好感がもてました。
こちらが来栖さんセレクトの名店の名菓子プレート
この日は
大阪 パティスリー・リョーコ「キャラドゥー」
飯田橋 カー・ヴァンソン「アメール80%」
五本木 パティスリースリール「フロマージュキュイ」
千歳烏山 ショコラティエ・ミキ「エキュレ」
南青山 ランベリー「クグロフ」
茗荷谷 一幸庵「栗蒸し羊羹」
来栖さん、おすすめの食べる順番は
コーヒーを飲みながら…
味の繊細なエキュレとフロマージュキュイ。
そのあと
クグロフ 栗蒸し羊羹
最後に味のしっかりとした
キャラドゥー、アメール。
とのことです。
キャラドゥーとアメールは
かなりどっしりとしたチョコレートケーキだったので
最後に食べるのが正解でした。
でも
ボンボンショコラとグランクリュカフェを一緒に食べたら
ガナッシュの香りがコーヒーに負けてしまって
なんとなくぼんやりした味になってしまったので
こちらはコーヒーを煎れていただく前に半分くらい食べて、
(食べ掛けですが…)残しておいて。
アメールを食べ終わって
グランクリュカフェも飲み終わって。
ちょっと一口お水を飲んだりして。
そして
本当の最後の最後になってから
その残しておいた半分を口に含んで
ゆっくり体温で溶けていくのを
いつも以上にじっくりと感じながら
陳腐な表現ですが まるで
エキュレでの食事やデセール、グランクリュカフェ、焼き菓子
お店の雰囲そしてスタッフのサービスなどなど
それらすべてが奏でる交響曲の長い長い余韻のような香りが
舌の上から消えてしまうまで感じる。
そんな味わい方がいいのではと思いました。
ショコラティエミキの「エキュレ」は
ミカフェートのグランクリュカフェを使ったガナッシュ入りのボンボンショコラ。
もちろんエキュレでしか食べることのできない
限定品です。
ランベリーのクグロフは期間限定ですが
11月5日~11日(水)まで東急フードショーでも販売されています。
http://www.tokyu-dept.co.jp/foodshow/sweets/
洋ナシのコニャックと和三盆を使った生地に
胡桃とキャラメルソースが混ぜてありました。
おいしかったのですが
胡桃が多すぎるため和三盆の香りが負けてしまっているのと
胡桃の空焼きがしていないもしくは足りないせいか
木の実の(灰汁による)エグみが残っていたのが残念でした。
一幸庵の栗蒸し羊羹は下部が松風生地を使っていて
もちもちとした食感と醤油風味が楽しめ
独特な感じの蒸し羊羹。
蒸し羊羹部分はかなり外郎に近い食感で
わらび粉?を使っているのか米粉なのか???と
色々悩んでみましたが素人の舌では判別不明でした。
この5品のプレート小菓子ですが
搬送の関係もあってのことだと思うのですが
どうしても限りなく焼き菓子テイストのため
もうちょっと生菓子が入っていると
わたしはうれしいなと思いました。
この日はデセールが1皿だったため
そう思ったのかもしれませんが。
ただ
『グランクリュカフェに合うお菓子』
という括りで考えれば
まったくもって大正解なセレクトで
カフェに負けないけれど、カフェを引き立たせる。
一口食べるたびにカフェの新しい魅力がどんどん出てくる。
そんな珠玉の5品だったと思います。
あまりに感激したレストランだったので
帰りがけに、クリスマスの予約を取ってしまいました。
だってもう電話してもつながらなさそうだし
ロブションの予約あっという間に埋まっちゃって取れなかったし…。
クリスマス特別メニューということはないそうですが
もしかすると来栖さんのプレート菓子が
クリスマス仕様になるかも・・というお話。
でもクリスマスってどこのお店もクリスマスケーキしか
売ってないよね
来栖さんどうやって集めるんだろう??
がんばって
あ・再来店のお客様には同じメニューはでないように
されているそうです☆
*おまけ*
来栖さんが選ぶお菓子ってなぜか女性パティシエのお店が多いような
気がするのは 気のせいかな?
そしてわりと素朴な感じの味も多いような。
(でもどうしてパティシエールの作る菓子ってママの手作り風が多いんだろう)
まだまだ書きたいことがあるので(いつかに)続く…。