遠くまで走ろう、楽しくね

自転車とバードウォッチングが大好きなDINKS夫婦の趣味全開生活白書

プラックペアン1988

2007-10-30 20:50:58 | 読書

もう連続読破です。



ブラックペアン1988 海堂尊

田口&白鳥コンビによるシリーズのスピンオフ小説で、バチスタ等の舞台になった東城大学医学部附属病院の
高階院長が、新来講師と登場します。

もちろん、物語の根幹にかかわってきます。

さらに田口医師のよき右腕である藤原看護士も婦長として登場しています。

この作品は、田口&白鳥コンビが登場しないため、本当にまっとうな医療ミステリとして書かれています。

そういう意味では、いつものような雰囲気を期待する人にはちょっと肩透かしになるかもしれません。

確かに前4作に比べて物語のトーンは低めで、わくわく感は低いのですが、医療ミステリとしての出来は申し分
ありません。

それにしてもすごいペースで本が出ていますね。

2006年2月に「チーム・バチスタの栄光」で『このミス』で大賞を取ったと思ったら1年半の間に5冊です。

勤務医なのに。

しかも、この10月末に新刊『夢見る黄金地球儀』を刊行しました。

これは、今読んでいるところなので感想は後ほど。

とりあえず、バッカスは出てきました。


螺旋迷宮

2007-10-24 22:57:00 | 自転車

「チーム・バチスタの栄光」から続く、3作のスピンオフ小説として、とうとうでました。

前三作の仲では名前しか出ていなかった、ロジカル・モンスター白鳥の最強の部下「氷姫」がついに登場。



バチスタ・スキャンダルから1年半、留年を繰り返していたある医学生がある病院への潜入を依頼される。

終末医療の最先端を行っていると評判のこの病院に潜入した医学生天馬にある疑念を感じる。

「この病院、あまりにも人が死にすぎる」

う~ん、バチスタから二週間で連続4冊読破。夜と週末しか読めないのでちょっと時間が掛かってしまいました。

やっぱ面白い。

のってる作者は、すべて同じテンションで書き続けることはできるのでしょうか?

医療小説なのに、読んでいて痛快なのはなぜでしょう。

やはり、この小説はエンターテイメントなんだよね。

今回は終末期医療をベースに話が進みます。
終末期医療として、私が知っているのはホスピスや老人介護施設ぐらいですが、今回舞台となった桜宮病院
では、ホスピス、老人介護、寺院の複合施設である上に、入院している患者に仕事を与えて生きる意欲が摩滅
することを防ごうとしています。

しかし、その裏には....。


ジェネラル・ルージュの凱旋

2007-10-12 00:04:49 | 読書
またまた間が空いてしまいました。

で、「チームバチスタの栄光」、「ナイチンゲールの沈黙」に続いて、シリーズ
3作目「ジェネラル・ルージュの凱旋」を読みました。





3作目にも係わらず、話のテンポは相変わらず良いですね。

一応、田口、白鳥コンビの3作目の形態を取っているのですが、どちらかというと
チームバチスタの栄光のスピンオフドラマという感じです。

というか、この3作は同じ時間軸の中のドラマなので、お互いに物語を補完してい
るようです。

今回も、個性的なキャラクターが物語をぐいぐい引っ張っていくのですが、前の二作にも増して、格好いいです。
救急救命センター部長 速水晃一。

病院という上下関係の厳しい巨大な組織の中にありながら、孤高の存在。
孤高の存在でありながらその実力から一目置かれるジェネラル(将軍)速水。

その速水が特定業者と癒着しているいう匿名文書が!

病院長 高階から調査の依頼を受けた不定愁訴外来の万年講師 田口の前には、
倫理問題委員会(エシックス・コミュニティ)が立ちはだかる。

これに1作目から登場の本シリーズのシャーロックホームズ 厚生労働省大臣官房秘書課付技官(長!)白鳥が絡んで、話は佳境に。

やっぱり、この話は映像化向きだなぁ。
絶対そのうち映画化しそうだよ。
実際、著者の元には映画化、ドラマ化のオファーが多数来ているらしい。

さあ次は、本当に本シリーズにスピンオフ小説である「螺鈿迷宮」に挑戦だ。
これは、「チーム・バチスタの栄光」で名前だけ出た 白鳥の部下、氷姫が主人公
の話。
どんな、物語が展開されるか楽しみです。

と言っている間に、シリーズ第4作「ブラックペアン1988」が刊行されてしまいま
した。すでに入手済みですが、感想は後ほど。