徳と得とは大違い！

１２・１・１４

　人の見えない内面を揺り動かす波動のようなものがある。

乱暴を承知で敢えて云えば
“徳”が人の意欲を揺さぶり行動させる。

十兵衛しかり合歓の木学園の園児しかり、揺さぶられるものがあって

十兵衛をして五重塔を建立させ、
合歓の木学園の園児達をして人に感動を与える絵を描かせる。

五重塔の建立も感応寺の建立に寄金が集まり過ぎて余った寄金で五重塔を建てることになった。

朗円上人の徳を慕って感応寺の建立に多くの人がすすんで寄進している。

朗円上人の徳が人々の心を動かし寄付する、という行動をとらせている。

仏教用語で云えば布施、自らの行いとして施している。

　私自身は徳に揺さぶり動かされた真反対のことを沢山経験してきた。

所謂“得”になる話し、儲かる話に揺さぶり動かされ、

体中のエンジンを全開させて突き進んだことは１０回や２０回ではない。

結果は如何か、目論見は外れ損害を被ることだけだった。

１２・１・１４