goo blog サービス終了のお知らせ 

gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

WhowとHowの違い

2009-03-30 10:49:00 | 文学
 それは、1989年ごろ神田の古本屋にて偶然に見つけた一冊の英英語源辞典との出会いが始まりでした。Howの語源がWhowであることを知ったのです。更にO.E.D.(オックスフォード・イングリッシュ・ディクショナリー)の第12巻のWH-101にはWHOWの項目も設けられていることを日比谷図書館で確認しました。
 How is also whow. Whow is variants of how. その解説に拠ると、近世まではWhowが使用されていて、シェイクスピア以降にhowが使用されるようになったようです。ただし、韻文の世界ではWhowは残っていたそうです。

 Whow をHowに変えてしまった犯人はシェイクスピアであったと言えましょう。元来Whowは「What grade」という程度をオープンに質問するに留まっていたものを、Which,Whose,Whomをいっぺんに引き受けてHow toにしてしまったようです。従ってHow toの方が加味されてしまうので、WhowのWが外されてHowになり、本来のWhowはHow many. How much.に変容していったと推理されるのです。その後のWhat文は5W1Hに簡略化されてしまい、その中のHが重たくなり、曖昧になってしまったのです。思考のスピード化やニュース性が尊ばれて、効率という大義名分が横行した結果でしょうか。

 元来はWH---で始まる9つ疑問詞構文が英語の持つオープン質問の様式であったのですから、物事の本質に迫るには、効率化された5W1Hではなく、いわゆる8W1Hの基本に戻ることが大切な事になるのです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿