「これ何? 」:慈悲の心
「慈悲の心を修め、たびたび繰り返し、
車のように使い、それを土台として立ち
身についたものにすれば、もはや何ものも
恐れることなきにいたる。
たとい鬼神が現れて汝らの心をかき乱そうと
思っても、決して思うようにすることはできない。」
(仏陀)
慈悲の心を修めたものには、「鬼滅の刃」は
いらないと言うことなのでしょう。
しかし、もしかしたらそれは、人々の心の奥底に
密かにあると言うことなのでしょうか。
慈悲の心は、必ずしも自然に備わっているものとも言えず、
訓練によって育まれていく要素が強いと感ぜられます。
もとより、慈悲の心が全くない人などいません。
また、生まれながらにして、完璧な慈悲心を持つ人
などもいないでしょう。
常日頃からの「慈悲行」の実践が、自我を確立させ
心穏やかな生き方ができる基礎となるのでしょう。
何事につけ、実践する事とは、何と難しいものだと
感ずる今日この頃です。
* 永平寺 参道に咲く 冬紅葉
2020.12.07.moai291