その一言が大切

声かけも大切なお仕事の一つです。

事例を使って声かけをご紹介

2024-01-19 06:20:56 | コミュニケーション

基本的な礼儀正しさ、言葉づかいに問題がないのに、うまく患者さんと意思疎通やコミュニケーションが取れない場合、声かけの仕方自体に問題があるかもしれません。声かけにはNG例とOK例があります。普段何気なく使っている声かけに問題がないか、看護の声かけ凡例から比較してみましょう。

まずは問診時です。「〇〇が痛いんですか?」「〇〇のように痛いんですね?」という聞き方は、言われる側は威圧感や問い詰められている感覚になります。「今日は〇〇で来られたんですね。どういった痛みがありますか?」など、看護師側が言葉を決めず、患者さんの表現に耳を傾けましょう。

続いて処置・ケア時です。どうせやることなのだからと、つい効率重視で「体温計りますね」「傷口確認しますね」と言いながら相手の服や体を触りがちです。「する側」の看護師にとっては日常茶飯事であっても、「される側」の患者さんにとってはいきなり体を触られたり服をめくられるのは通常とてもぎょっとしてしまう行為です。

では、どのように対応すべきなのでしょうか?この場合、看護師と患者さんに温度差があることを忘れずに、「体温を測るのでお身体触りますね」、「傷口確認するので、洋服をめくりますね」と事前の声かけ→患者さんの了承、相槌などの反応を見てからの行動を意識することを心掛けましょう。

これらは一例ですが、「どうしてこの声かけがこのタイミングで必要なのか」を考えることで、その他様々な看護シーンにも応用が効きます。患者さんの気持ちに寄り添った声かけを目指していきましょう。


看護師の声かけの効果

2023-12-25 06:20:56 | 声かけ

看護師の仕事は多岐に渡っており、患者さんとコミュニケーションを取ることも含まれます。看護の基本として教えられるのが、看護師による声かけです。特に難しい技術も必要なく、誰にでもできることでもあります。

看護師が患者さんに声かけをすることで、落ち着いて検査や手術を受けてもらうことができますし、患者さんの今の状態がわかるようになります。どこか痛むところがあるのかとか、気分は悪くないのか、何か心配なことがあるのか、など言葉を交わすことで読み取るのです。

患者さんは検査を受ける前や手術の前は不安を感じています。どんなことをするのだろうか、痛みはないのだろうか、自分はどうなるのだろう、など不安な気持ちがあればそれを吐き出してもらいます。そして看護師は受け止め、励ますようにします。

看護師が適切な声かけをしたおかげで苦手だった胃カメラ検査が受けられるようになったとか、肩の力を抜いて楽に検査を受けることができた、といった声がたくさん集まっています。不安な気持ちがある中で検査台に乗るのは緊張しやすく、簡単に済む検査でもうまくいかないケースもあります。

看護師が患者さんへ声かけをするのは、患者さんの状態を見るためだけでなく、緊張をほぐしたり医療行為がスムーズに進むようにするためでもあります。患者さんの気持ちをくみ取り、それに合わせた声かけは、最初のうちは難しいかも知れません。先輩看護師で声かけが上手な人を参考にするなどして自分なりの声かけ法を身につけましょう。