今日の英語。今日の読書。今日の出来事。今日のPC。今日のiPod。

今日覚えた英語。今日読んだ本の感想。今日あった出来事。今日知ったPC関連のお話。 今日やってみたiPodの技。

蝉しぐれ

2006-04-28 | 今日の読書。
蝉しぐれ
蝉しぐれ 藤沢周平

よかった~!

主人公文四郎の尊敬する父が切腹する辺りなんて、号泣しちゃった。

悪い家老たちに苦境に落とされ、つらい日々が続くけれども、
文四郎の周りの友人達との交流は、心を暖かくしてくれた。

最後には、悪いやつらをギャフンと言わせて、
それでも、ああすっきり!という感じではなくて、なんとな~くもの悲しさが残るのは、なんでだろう?


最後の章で出てくる、おふくさまとの密談。せつなくって、うるっときちゃう。

「文四郎さんの御子が私の子で、私の子供が文四郎さんの御子であるような道はなかったのでしょうか」
いきなり、お福さまがそう言った。(略)
「それが出来なかったことを、それがし、生涯の悔いとしております」
「ほんとうに?」
「・・・・・・」
「うれしい。でも、きっとこういうふうに終わるのですね。この世に悔いを持たぬ人などいないでしょうから。はかない世の中・・・・・・」

花のあと

2006-04-21 | 今日の読書。
花のあと 藤沢周平

藤沢さんの秀作七篇。

読み終わって、すがすがしく感じたり、幸せな気分になれた作品が多くって、すんごい良かった~。

特に、表題「花のあと」は、楽しかった!
主人公の以登と、入婿の才助の話をもっと読みたいと思った。才助は、今回の話では脇役ながら、すごい味があって、彼を主人公にしたお話があってもすごい面白そう!って思えた。

花のあと