今日はTBSにオーディションに行ってきたのですが、
雨が降り出しそうな曇り空の1日でした
途中ポツっと降ってきたりで、梅雨入りしたとはいえ、どんよりした空は憂鬱だねぇ
でも、こんな時期に聴きたくなる曲があるんですよ
中森明菜さんの
『夏はざま』
「ANNYVERSARY」(1984.5.1発売)というアルバムの中の曲なのですが、
昔から大好きな1曲なんです
梅雨の天気と恋人との未来の行方の不安を対比させた、とってもキレイな曲。
「セカンド・ラブ」などでおなじみの来生さん兄妹が作詞作曲されています。
来生さん兄妹の作品は、バラードがとてもステキです。
こちらはピアノのドラマチックなイントロから始まって、やがて物憂げな曇り空の気配を感じさます。
もう ほのめく夏 そこまで夏
風の匂い
まず一言目からまさに今ピッタリですね
そう、夏はそこまで来ています
そして、アジサイの色が変わるのを見ながら、彼が心変わりをしてしまう不安を重ねる。
なんとも風情がありますね
アジサイの色が変わるように、人の心も移り、褪せていくのかと・・・。
迷惑ですか夜中の電話も
ひとことおやすみも
夏の予定もまだ決まらなくて
不安です とても
ひとことおやすみを伝える夜中の電話も、夏の予定を楽しく話し合うことも、
恋人同士なら当たり前のこと、なのでしょう。
それなのに、おやすみを言う電話さえ鬱陶しそうにされてしまった・・。
恋人同士なら、夏の前は予定を立てたり、はしゃぎ合う時間があるはずなのに、
それが決まっていないことに不安を感じる主人公。
梅雨のはざま 晴れるか晴れないか
二人漂う部屋
重ね慣れたてのひらが冷たい
不安です とても
梅雨の天気のように、晴れるか晴れないか、ぐずつく心。
手をつないでみても、何度も重ねてきたはずのあなたのてのひらは冷たい・・。
問わず語り 晴れるか晴れないか
二人くぐもる声
ひと夏前の二人の青さが
なつかしい とても
何気ない天気の会話さえ、もうひと夏前とは違う。
沈んでいくふたりの空気が感じられる。
去年のふたりはまぶしく、輝いていたはずなのに。
乙女心と秋の空・・という言葉もあるように、空と人の心は変化しやすいものです
そして梅雨の景色とそれを美しく描写することで、この曲はちょっと日本的な映画のワンシーンを感じさせます。
梅雨の曲ですが、雨が降っているシーンはありません。
それは、「雨が降る=別れ」という図式だからでしょう。
雨が降りそうで降らない、どちらかわからない不安げな気持ちを歌っているのですから。
今年もこの曲を聴きながら梅雨を愉しもうっと