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しゅうさんのミリタリー雑談ブログ

タミヤ 1/35 レオパルド2A6

最初に懺悔をしておきます。

元々この車両がドイツからウクライナへ供与が決まった時、このキットは値が上がると踏んで転売目的、速攻ポチったのですが、意外と値段は上がらず、さらにウクライナ軍バージョンが発売になり、さらにさらに新型のA7V型が発売になると聞いて、転売を諦め製作に至った訳です…誠に申し訳ございませんでした。(笑)

前置きはこれくらいにして…

初代レオパルド1は1964年から生産が始まり、初期型から最終型のA1A4型まで生産されます。(ただし既存モデルのアップデートとしてはC2型まで続きます)

レオ2やエイブラムス、T-80、T-90のような最新の車両は第3世代に属しますが、A1型は第2世代に分類され、装甲も薄く、主砲も105mmと非力です。

しかし、ウクライナ紛争は第一次大戦のような塹壕戦と砲兵戦が中心で、第2世代といえども歩兵支援車両としてまだ十分活躍の場があるようで、数百両のA1A5型(A1A4型の射撃管制装置アップデート型)がウクライナに供与されています。

今回のウクライナ紛争では、第二次大戦時のクルスク戦のような大規模な戦車同士の戦いはなく、せいぜい単騎どうしの小競り合い程度で、地上戦の主役はドローンに変わりました。

良い例として、3機1,500ドルのウクライナ軍のドローンが1台4,500,000ドルのT-90Aを撃破しており、費用対効果?がまったく見合わない戦いが頻発しています。

(ウクライナのドローンオペレーターさんが、ゲーム感覚で楽しんでいるのがなんとも…)

こんな戦い方を続けるといずれロシアの財政は破綻するかと…。

また、ロシア軍の兵員輸送車両に至っては、損害が多すぎて車両不足に陥り1950年代のBTR-50なんかの過去の遺物を引っ張り出してきたり、中国から供与されたゴルフカートのようなジープやオフロードバイクを使ってみたりと、何でもありのカオスな状況です。

ウクライナの某軍事ブロガーさんは、ロシア軍の車両不足をこのように皮肉ってます。

下記Xをクリックすると”笑激”のオチが見れます!

さて、話を戻します。

1979年からは、主砲を120mm滑腔砲、装甲を複合装甲、エンジンをパワーアップしたレオパルド2の運用が始まります。

A0型からA4型は外見上大きな違いはありませんが、A5型以降、隔壁装甲または楔装甲と呼ばれる楔形の空間装甲が砲塔正面に追加され、外見は平たくカメムシのように変わります。

この空間装甲が追加されて、カメムシのようですがかなりカッコよくなりました。

A6型からは主砲も44口径から55口径に変更され、砲身は約1.3m長くなり射程距離が伸び、最新型のA8型ではイスラエル軍のメルカバに搭載されているトロフィーAPSが搭載されます。(トロフィーAPSのウンチクは完成品「M1A2 SEP エイブラムス TUSK II」にあります。)

ウクライナ軍は、2023年夏季攻勢時にA4型を50両、スウェーデン向けA5型輸出モデルのStrv(ストリッツヴァグン)122を10両、A6型を18両保有していました。

A6型は、エイブラムスやブラッドレー等の西側供与兵器で編成された精鋭部隊(第47独立機械化旅団)に配属されますが、火消し部隊として激戦地区へ投入される機会が多く、さらにロシア軍からは逆に最優先攻撃目標となり、ドローンやATGM(対戦車ミサイル)で徐々に撃破され、稼働する車両が少なくなっています。

真偽はわかりませんが、近々実戦投入されるF-16に対してロシアは懸賞金をかけたとか…とにかく西側兵器は目の敵にされてます。

しかし、ロシア軍の戦車のように搭載弾薬が誘爆し、乗員もろとも砲塔が吹き飛び、車体がバラバラになるような人命無用の構造でなく、弾薬庫である砲塔後部の装甲をあえて薄くして、誘爆時のエネルギーを逃がす構造により、乗員の生存率を上げています。

これは、第二次大戦時の日本軍と米軍の軍用機の設計思想の違いによく似ています。

キットはタミヤさんらしく簡単に組み立てられますが、車体上部と下部の接着の時に隙間が開かないよう、しっかりとマスキングテープで固定する必要があります。

また、ペリスコープ用にクリアパーツをカットして使いますが、ピンセットでチマチマはめ込んでいくのが結構めんどくさい手間がかかります。

あと、製作日誌に書いてますが、砲塔後部のバスケットは別売りのエッジングパーツを使うことを強くお勧めします。ケチると大変な目にあいます。(笑)

エイブラムスに続いて現用戦車は2台目ですが、いい勉強?になりました。

さて次は第二次大戦時の車両を作ろうと思います。でも新発売のレオ2A7Vカッコいいですね~欲しいな~(←積みプラ増えるからやめとけ!)


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