公開日:2019/04/24・2023/02/18
◆秋葉神社の夫婦松
春日部駅西口にも歴史を感じられる場所があります。
現在の「秋葉神社」は、春日部駅西口の南の地下道脇に鎮座していますが、もともとは春日部駅西口のすぐ近くにありました。
そして、その「秋葉神社」があった跡地には、ご神木のイチョウの木が残っています。
そのイチョウと松の木は、「秋葉神社の夫婦松」として市民にも親しまれています。
右は松の木、左はイチョウの木
左側は松の根元 右側はイチヨウの根元
左側はイチョウの根元 右側は松の根元
上の方は別々の木
石碑
秋葉神社の夫婦松
天然記念物
昭和63年7月25日 市指定
秋葉信仰は、江戸時代の中頃、三河(現在の愛知県)の三尺坊という修験者が呪術により火災の厄を払ったことに始まり、その後、全国的な流行となったものといわれ、
秋葉社は火防の神として現在でも多くの信仰を集めています。この秋葉神社は、江戸時代に粕壁宿の名主多田次郎兵衛が個人的に祠を建てて祀ったものといわれていますが、東武鉄道の敷設により敷地が分断され、後に区画整理によって、神社は春日部駅南側の地下道横に移転し、神木としてのイチョウだけがそのままの姿で残されたものです。
このイチョウのうち南側の1本は、松が根元で一緒になっており、地上1メートルほどの所からそれぞれ分岐し別々の木となっています。その姿の珍しいことから、秋葉神社の夫婦松とも呼ばれ親しまれています。この夫婦松は、形姿上、植物学上貴重であり、昭和63年7月25日春日部市指定天然記念物に指定されました。
平成元年3月
春日部市教育委員会
春日部市文化財
調査委員会
この案内碑は、光線の具合でとても読みにくいですが、読める時に数行ずつ読み、なんとか文章にしました。
イチョウはご神木なのに、夫婦銀杏(イチョウ)ではなく、あくまでも「夫婦松」なんですね。
多田家
それにしても、多田家の敷地は相当広く西口駅前ロータリー付近まであったそうです。つまり自分の敷地に東武鉄道が通ったと言うことですね。
かすかべ大通りの「仲町郵便局」付近に多田名主の屋敷がありました。(郷土資料館のジオラマ、許可を得て撮影、少しピンボケでした。)
秋葉の火祭り
秋葉の火祭りといえば、のちに街道一の大親分となるあの清水次郎長が、遠州の大親分黒駒勝蔵を相手に秋葉の火祭りの夜に大暴れして、見事喧嘩に勝ち、めでたく清水一家が誕生するという広沢虎造師(二代目)の浪曲で、子どもの頃ラジオでよく聴いていました。
参考までに、秋葉神社のホームページは、こちら
↓↓
鉄道高架事業で
ところで、ふと思ったのですが、現在鉄道高架事業が始まっています。鉄道が高架になると、恐らく駅舎も変わり、この夫婦松は一体どうなるのでしようか?
工事は徐々に進んでいますので結構気になります。まさか、切られることはありませんよね。これからも見守っていきたいと思います。
【秋葉神社の夫婦松】
現在の「秋葉神社」については次回に。
次回に続く…