ティピカル・アーティスト

何の気なしに、「クイズ紳助くん」を見た。
今週は、ナニワ突撃隊のたいぞうが、個展を控えたアーティストとして、
変人芸術家たちに会って、その出会いから新たな作品を生み出す、というもの。

この番組は、まあまあ面白いから好きな方。
今回も、まあまあ面白かった。

でも・・・
美術の専門家としては、腹立たしさ、というか、物悲しさを感じた。

なぜなら、日本では、
エキセントリックなキャラが、原色バリバリの絵を描くことや、
わけの分からないものを作ることが「アート」なのだ、
と、思い知らされたから。

しかしながら、日本のメディアの好む「アート」は、
実際は、芸術の世界のほんの一部でしかすぎない。
いや、むしろ、異端なものだ。

だが、こう何度も、
類似の芸術家像が繰り返しTV放送されていると、
不安になってくる。
自分も、変な言動をしなければ、日本では
芸術家と認めてもらえなくなる日がくるかもしれない・・・

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来客

今週は、親友の特殊メイクアップ・アーティスト、
アキヒトさんが
京都の我が家に泊まりに来ていました。

真偽屋AKIHITOと言えば、
TV東京系の人気番組「TVチャンピオン」の「特殊メイク王決定戦」に、
参戦していたので、知っている人も多いのでは？

彼は、その斬新なアイディアと独特の美的センス、
そして、それを支える高い技術で、
出場した3回すべてにおいて、チャンピオンに輝いたという実力者。

しかしながら、現状の日本映画産業の仕組みの中では、
自身の実力を生かすことができない！
と、日本の業界に見切りをつけ、4年前に渡米。

現在は、ハリウッドの特殊造形工房「KNB」の彫刻家として、
映画「AVP」の主役級クリーチャー、クイーンエイリアンの原型制作や、
「ナルニア国物語」のライオンの造形
（といっても劇中のライオンの9割がCGらしいのですが）
等々、メジャーな作品に関わる活躍ぶり。


そんな彼が、3年ぶりに一時帰国。
海外に長い事住んでいると、日本文化への回帰、というか再発見、
があるらしく、
以前はほとんど興味の無かった、寺社、仏像が見たい、
和菓子（実は超甘党）が食べたい、ということで・・・
京都観光に繰り出しました。

観光の詳細については、また次回・・・

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写真撮影

9月30日の夜、
作品の写真撮影をおこないました。

友人のアトリエの庭を借りて、
『深夜の茶会（野立て編）』みたいなイメージを演出。

写真に迫力を出すため、そして、作品の長所をより活かすため、
かがり火を焚いたり、照明二基でスポットを当てたり。

この撮影がけっこう大変で・・・

荷物や作品の運搬だけでも、かなりの大仕事。
さらに、必要なものを関係各所からお借りしたり、買いに行ったり、あちこち走り回った。

そして、庭は恐ろしいほどに草ぼうぼう。
雑草爆発。
当然、地面はでこぼこで、作品をまっすぐ立たせるのにも一苦労。

7時ごろからセッティングを始めて、撮影が終わったのが11時過ぎ。
近所の方々に、かるく煙被害を与えつつも無事終了。
ほんと、手伝ってくれた友人3人に感謝です。

この苦労の甲斐あって、とてもいい写真が撮れました。
この写真、いずれHPにアップしますので、
ご期待ください。

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