八幡満の作る日々

造形作家「八幡満」の製作風景をあらゆる視点から紹介
動物の作陶を中心に製作途中の作品も紹介since 2008.4

牛の完成

2008年05月31日 | 完成作品
           以前、成形の段階で紹介した牛が焼き上がりました。 (H10cmW15cm)


              

              真っ黒の作品ですので凹凸が写真では分かりにくですが、
                   シルエットだけでも自分の特徴が出るように作りました。



              

                表面を良く見ると光の加減で凹凸が見えますよね。

       この微妙な表情は、成形する時に粘土を手びねりで 作り上げたから出来る表情です。
       指跡が残っているのです。リアルに動物を作りたいのではなく、陶芸でしか表せない
       形や色合いを表現した上で 動物を作って行きたいのです。
  
                その想いがこの作品には表れていると思います。

素焼き作品 その2

2008年05月29日 | 製作途中の作品
             以前に紹介した 親子キリンの素焼きされた状態です。

             



     
             これに筆で色を塗ります。

             



             
             塗り終わった状態です。

             

             この後、トーメー釉を薄く掛けて本焼き(1230度焼成)します。

             焼き上がると今の色合いとは少し違った状態になります。

             

             

素焼きした作品

2008年05月28日 | 製作途中の作品
            
             本日の作業は、素焼きをした作品に色を塗る事です。

        
            

         以前に紹介した猫を素焼きしましたので、それに、色を塗っているところです。

        素焼きとは、成形の終わった作品を完全に乾かしてから800度で焼成した物です。
          
          

            

            動物の絵を描いた湯呑みやコーヒーカップにも色を塗ります。
            これは、焼き上がると真っ黒な色になります。


              このあと、窯に詰めて1230度で焼きます。



          

急須の中からカバ

2008年05月23日 | 製作途中の作品
               急須のフタがカバになってます。  (焼成前の作品です)

               
               
                   ・・・フタをはずすと・・・


               
                       下半身もしっかり作ってます。

               今までにもカバ急須は作ってましたが、今回は、フタを大きくして
               カバを大きく作りました。

               ちなみに、カバの中身は空洞になってますので、見た目よりも
               持ってみると軽いですよ。

               この作品はかっこよく言うと、
               「ろくろ引きと手びねりの融合」ってやつですね。

 

久しぶりに猫です。

2008年05月20日 | 製作途中の作品
        
           
 
        長い間、作っていなかった猫を作りました。  (焼成前の作品・幅15cm)
        
         デッサンするように、ラフに作りましたので試作の様なものです。
         この作品の焼き上がりが良ければ、もっと猫を作って行けそうです。


                     ・・・続きまして・・・     

                  
                
              空を見上げるキリンです。  (焼成前の作品・高さ28cm)
      
            足元から口元にかけて円錐型になるように強調してます。


                  
                                                                 
                    斜め前からのショット

    台とキリンは接合されてます。膝から下がなぜ、台になっているのかといいますと、               
    キリンの手足はとても細長いです。陶芸で作る場合は、細すぎたり、薄すぎる形は
    割れてしまったり、曲がってしまったりするので 作れる形には限度があります。

    粘土で作るのでどんな形も作れる様に思われがちですが、
    粘土の状態で形が完成されていても、焼成すると割れたり曲がったりする事があるのです。
    その為に、この作品は膝から下は作らずに台座にしているのです。

    全体を黒一色にするので、台座の中に、よりシャープな足が想像できる事と思います。

鯨の背中にカモメ

2008年05月17日 | 製作途中の作品
                    
                    
                    壁を突き抜けながら泳いでいる鯨です。 (焼成前の状態です。)

          

                    




                       背中の上に飛んでいるのはカモメです。




                    





                      鯨がいるから カモメがいるのか?
 
                           カモメがいるから 鯨がいるのか?




                    



                        どちらでも良いと思います。

                             大切なのは二人の関係性です。





来年の干支

2008年05月13日 | 製作途中の作品
                  牛です。 和牛です。

            早くも、来年の干支を作っています。 焼成前の状態です。

              
          
   牛にもいろんな種類があって、乳牛、肉牛、水牛、闘牛など、それぞれ体格が違います。

            干支の牛はどの牛なのでしょう。

      どの牛でも構わないと思いますが、私なりの考えでは、
      昔の日本で、農作業で活躍していた家畜用の牛が、それだと思います。
             
                    つまり、和牛です。
           
           
 
          和牛と言えば、黒毛和牛が有名ですが、
          正確には和牛を食肉用に改良されたのが黒毛和牛です。  

            
             どうですか、少しせり上がったおしり。

     普通の牛に見えますが、よく見ると、僕なりのこだわりが表れていると思います。

     黒マットと言う釉薬を掛けて焼成します。  真っ黒な作品になります。
     焼成前のこの状態で、すごく良いモノが出来ていても、焼成後で良い作品に
     なるとは限らないので、常に焼成後の事を考えた形を作らないといけません。
     陶芸をされてる方は、良くご存知ですよね。
            
     古き良き時代の日本で、人々と一緒に農作業をして暮らしていた牛
                              それが、干支の牛でありますように・・・ 
                

2008年 作品展予定

2008年05月11日 | 作品展予定
4月12日~4月23日  滋賀県信楽町 ギャラリー陶園   個展   終了


9月21日~12月20日 滋賀県立陶芸の森 陶芸館 「やきもの動物パラダイス」展  
                             国内外の出品作家多数    開催中
   

10月4日~10月13日 三重県名張市 ギャラリー提側庵   個展   終了
 

12月13日~12月23日 滋賀県信楽町 ギャラリー陶夢   個展


12月6日~12月21日 愛知県江南市 ギャラリー数奇  (干支展)  グループ展

 
  ☆ 作品展の案内状(DM)を御希望される方は、メールにてお知らせ下さい。☆ 
    

空飛ぶカバ

2008年05月11日 | 製作途中の作品
                         
              本日、成形が完了した作品です。(焼成前の状態)

                                  
                 
                 ふわりと空に浮かんで壁を突き抜けていく姿です。

                   
                  世の中には、いろんな壁があると思います。


             
             斜め後ろからのショット。
                  困難を乗り越えて行く、力強い勇姿ですよね?

             焼成前の作品は、粘土の状態ですので、柔らかく優しく見えますが、
             これを焼成すると硬く冷たい質感になります。そこが、陶芸の難しい所で、
             焼成してもなお、柔らかく、優しく、完成させるのが、腕の見せ所です。
  
             焼き上がった完成品はいずれ発表します。                   

カバの背中にキリン

2008年05月09日 | 完成作品
        
              先月行われた個展の作品を配達に行ってきました。

             その方は、ギャラリーをされていて、
             私の作品を10数点所有してくれています。


                その中の作品を紹介します。



             

                   カバの背中にキリンです。

             カバを青い空に見立てて、空を突き抜けて行く2頭のキリンです。

             ちなみに、3年前の作品です。