三井ダイレクト損害保険の支払いの悪さ
あつし
11:56 10/14 2005
日本損害保険協会は先月、自動車保険などの保険金の支払い漏れが14社で13万件以上あり、50億円を超えると発表。私も最近、過失ゼロの衝突事故で、あやうく三井ダイレクト損保に修理金を未払いにされそうになり、少額訴訟までやるはめになりました。
◇トヨタの見積りは8万円
そもそもの事故は、昨年12月上旬。相手が、路肩に停車中の私の車両の前に入って後退し、そのまま私の車両に衝突したものです。私の車の衝突位置は、前方バンパーでした。
警察に届け、過失割合は10対0。私の過失は当然、ゼロでした。加害者側は、三井ダイレクトに加入していましたので、私は事故から1週間以内に自身でトヨタの修理工場に車を持って行き、事故状況を話して、リフターであげて貰い、事故に関係する見積り書を作成して貰い、三井ダイレクトに提出しました。
その時の見積り金額は、8万円弱でした。すると三井ダイレクト損保より連絡があり、見積金額は高い、と言ってきた。加害者車両はさほど傷がないのに、被害者である私の車両が8万円の見積りはおかしい、是非とも鑑定させて欲しい、とのことでした。
私は忙しい年末が近く、また勝手に車両を鑑定しに来ると言われても、シャッター付きの車庫なので、車両を出しておくこともできない。結局、三井ダイレクト側の鑑定人がやって来るのは、年明けということになった。
私は、たまたま年末にかけ、ぶつけられた前部分バンバーを、さらに自宅駐車場の鉄柱にぶつけてしまった。自宅内での自損事故なので、警察には届け出なかった。
◇鑑定は2万円
年明け初旬に見えた鑑定会社の人は、当然ながら、2事故目の私の自損事故の傷についても聞いてきたが、その2事故目以前に、トヨタでとった8万円弱の見積りもあることから、さほど気にはしていなかった。
鑑定会社の査定では、修理金額は4万円弱とのことだった。いきなり半額とのことで納得がいかなかったが、さらに納得がいかないのは、私の自損の傷があるせいで、支払いは、4万円の1/2(半額)とされたことだ。
上記時系列を見ても、修理金額は4万で直るとしても、そこから1/2(半額)にされる理由が全く分からない。三井ダイレクト担当の寺越氏との話合いとなった。
三井ダイレクトが1/2(半額)と主張したメール
担当寺越は、「自損事故の証明を出したうえで、さらに車両を実際に直すのであれば、4万円を出してもよいが、直さないならば半額の2万円」との一点張り。
自損の証明など、私自身と同乗者が証明できる事だと言っても、証拠がないとダメだという。
一方的に被害を受け、追突された私の立場は、この保険会社には関係ないらしかった。
「期日請書」(訴訟の出頭日などが決まる)
◇少額訴訟で解決へ
最終的に、今年6月末、三井ダイレクトが1/2(半額)と主張した証拠となるメールのやりとりがあったので、少額訴訟に踏み切りました。
少額にて、そのような事はやりたくなかったのですが、加害者を通り越し、三井ダイレクトの担当者、寺越氏とのやりとりが精神的負担で、また、一方的にぶつけられた以上、直すも直さないも被害者側の自由であることから、トヨタ見積取得金額を請求する裁判を行いました。
原告は私、被告は加害者です。三井ダイレクトから支援を受けた被告側は答弁書のなかで、私の自損事故部分の画像ばかりを載せ、そこに焦点を合わせてきました。しかし見積取得後の事であり、また、過失割合10対0のため、私がぶつけた箇所が同じ箇所であっても、支払いは100%、被告側にあるとの判決が出ました。
和解条項
保険会社の常識らしく、被告も必死に食らいついてきました。訴訟の最中、調停室にて当事者(原告・被告)および、調停人と話し合う場があったのですが、三井ダイレクトの人間が入室しようとしたことがありました。しかし事故の当事者でない保険会社の人間が調停の場に入ることは許されなかった。
結局、判決では8万円は認められませんでしたが、1/2(半額)は法律上、あり得ないとの結果となり、4万円弱が支払われることになりました。
ここまでやらないと、支払っていただけない保険会社。しかも、保険を使うと被告(加害者)の等級が悪化し保険料が高くなるため、今回は保険を使わず、被告本人が4万弱を支払うことにしたようでした。保険会社はダメージゼロです。
私は裁判の手続きなど、弁護士に頼まず、自分自身で事を運んだので、仕事をしながらの手続きは多少面倒ではありましたが、少しはすっきりしました。裁判までやらないと支払いをする気にならない三井ダイレクト損害保険には、今後の対応を考えていただきたい。
あつし
11:56 10/14 2005
日本損害保険協会は先月、自動車保険などの保険金の支払い漏れが14社で13万件以上あり、50億円を超えると発表。私も最近、過失ゼロの衝突事故で、あやうく三井ダイレクト損保に修理金を未払いにされそうになり、少額訴訟までやるはめになりました。
◇トヨタの見積りは8万円
そもそもの事故は、昨年12月上旬。相手が、路肩に停車中の私の車両の前に入って後退し、そのまま私の車両に衝突したものです。私の車の衝突位置は、前方バンパーでした。
警察に届け、過失割合は10対0。私の過失は当然、ゼロでした。加害者側は、三井ダイレクトに加入していましたので、私は事故から1週間以内に自身でトヨタの修理工場に車を持って行き、事故状況を話して、リフターであげて貰い、事故に関係する見積り書を作成して貰い、三井ダイレクトに提出しました。
その時の見積り金額は、8万円弱でした。すると三井ダイレクト損保より連絡があり、見積金額は高い、と言ってきた。加害者車両はさほど傷がないのに、被害者である私の車両が8万円の見積りはおかしい、是非とも鑑定させて欲しい、とのことでした。
私は忙しい年末が近く、また勝手に車両を鑑定しに来ると言われても、シャッター付きの車庫なので、車両を出しておくこともできない。結局、三井ダイレクト側の鑑定人がやって来るのは、年明けということになった。
私は、たまたま年末にかけ、ぶつけられた前部分バンバーを、さらに自宅駐車場の鉄柱にぶつけてしまった。自宅内での自損事故なので、警察には届け出なかった。
◇鑑定は2万円
年明け初旬に見えた鑑定会社の人は、当然ながら、2事故目の私の自損事故の傷についても聞いてきたが、その2事故目以前に、トヨタでとった8万円弱の見積りもあることから、さほど気にはしていなかった。
鑑定会社の査定では、修理金額は4万円弱とのことだった。いきなり半額とのことで納得がいかなかったが、さらに納得がいかないのは、私の自損の傷があるせいで、支払いは、4万円の1/2(半額)とされたことだ。
上記時系列を見ても、修理金額は4万で直るとしても、そこから1/2(半額)にされる理由が全く分からない。三井ダイレクト担当の寺越氏との話合いとなった。
三井ダイレクトが1/2(半額)と主張したメール
担当寺越は、「自損事故の証明を出したうえで、さらに車両を実際に直すのであれば、4万円を出してもよいが、直さないならば半額の2万円」との一点張り。
自損の証明など、私自身と同乗者が証明できる事だと言っても、証拠がないとダメだという。
一方的に被害を受け、追突された私の立場は、この保険会社には関係ないらしかった。
「期日請書」(訴訟の出頭日などが決まる)
◇少額訴訟で解決へ
最終的に、今年6月末、三井ダイレクトが1/2(半額)と主張した証拠となるメールのやりとりがあったので、少額訴訟に踏み切りました。
少額にて、そのような事はやりたくなかったのですが、加害者を通り越し、三井ダイレクトの担当者、寺越氏とのやりとりが精神的負担で、また、一方的にぶつけられた以上、直すも直さないも被害者側の自由であることから、トヨタ見積取得金額を請求する裁判を行いました。
原告は私、被告は加害者です。三井ダイレクトから支援を受けた被告側は答弁書のなかで、私の自損事故部分の画像ばかりを載せ、そこに焦点を合わせてきました。しかし見積取得後の事であり、また、過失割合10対0のため、私がぶつけた箇所が同じ箇所であっても、支払いは100%、被告側にあるとの判決が出ました。
和解条項
保険会社の常識らしく、被告も必死に食らいついてきました。訴訟の最中、調停室にて当事者(原告・被告)および、調停人と話し合う場があったのですが、三井ダイレクトの人間が入室しようとしたことがありました。しかし事故の当事者でない保険会社の人間が調停の場に入ることは許されなかった。
結局、判決では8万円は認められませんでしたが、1/2(半額)は法律上、あり得ないとの結果となり、4万円弱が支払われることになりました。
ここまでやらないと、支払っていただけない保険会社。しかも、保険を使うと被告(加害者)の等級が悪化し保険料が高くなるため、今回は保険を使わず、被告本人が4万弱を支払うことにしたようでした。保険会社はダメージゼロです。
私は裁判の手続きなど、弁護士に頼まず、自分自身で事を運んだので、仕事をしながらの手続きは多少面倒ではありましたが、少しはすっきりしました。裁判までやらないと支払いをする気にならない三井ダイレクト損害保険には、今後の対応を考えていただきたい。