ミロク式

ミロクレコーズの雑記。

本日休演-新譜リリース

2021-02-10 12:00:05 | 日記

みなさまこんにちは。ミロクレコーズの大澤です。

本日、2021年2月10日本日休演の4thアルバム『MOOD』と、ライブ盤『LIVE 2015-2019』がリリースされました。全国のCD屋さんで購入できます。

また、サブスク配信もあります。
『MOOD』
https://nex-tone.link/95281
『LIVE 2015-2019』
https://nex-tone.link/95275

是非聞いてみてください。CDを購入して応援しましょう。
今回のリリースはミロクレコーズからではありませんが、とても素晴らしかったのでミロクのブログでも宣伝します。
また、ミロクレコーズからリリースした1stアルバム『本日休演』もサブスク解禁しました。CDも品切れ状態で手に入れにくい盤だったので、この機会に聞いてみてください。

今までの本日休演の音楽にあるポップさと異世界のような不思議な雰囲気はありながらも、
スタイリッシュで、更に洗練された感じです。
音の洪水というよりは、名人落語家の名調子といった聞き心地で、ずっと聞いていてもあきることはない心地よいアルバムです。
動脈でなく静脈がはち切れんばかりにどくどくしているような、獲物を狙う猫の様に冷静で且つライオンの雄叫びのような熱量があふれてます。
と、形容詞を重ねてもつきないので是非聞いてみてください。


先日、ミロクのYouTubeのコメントに「これを聞けて、生きててよかったと思った」とコメントがありました。私は近頃友達の作った音楽を聴く機会が多いのですが、このコメントをくれた方と同じ気持ちになります。
今朝、本日休演の『MOOD』を聴きながら電車に乗りました。鬱々として乗っていた電車が、オズの魔法使いのシーンの様に総天然色になりました。アルバムのデザインは白黒ですが。


雑記_篠田桃紅の線による解放感

2020-09-26 03:00:35 | 日記

みなさんこんばんは。ミロクレコーズの大澤です。

もう2年以上投稿していませんでした。本当に久しぶりに書きます。

 

ミロクレコーズは河内宙夢&イマジナリーフレンズをリリースしてからしばらくリリースはありません。

 

2017年に仕事を始めてから東京を離れたこともあり、目まぐるしく生活が変わりました。今は名古屋に住んでいます。生まれ故郷を離れしばらくさみしい気持ちが夜な夜な襲ってきましたが、今は名古屋で平穏に暮らしています。

サラリーマンとしての日々は、今まで身近だった感覚を気が付かないうちに無くしてゆくものと思っていました。精神的に摩耗することもありますが、しかし、根本の性格は変わり様がありません。サラリーマンになったらマーシーの「さよならビリー・ザ・キッド」に出てくる悲しい友達のようにうらぶれてしまうのかと戦々恐々としていました。

先日あるアーティストを知りました。篠田桃紅という書道家です。彼女は今年107歳でいまだに現役として活動しています。驚異的な体力です。その人を知ったのは、何もやる気の起きない休みの日でした。YouTubeでサーフィンしていると、数年前のNHKの特番の映像に出会いました。彼女の大きな筆で書くとても力強くかつ繊細な線にはっとし、一気に目が覚めました。あの時の感情を言語化するのは不可能ですが、私はあのさらっと描かれた一本の線に未来に対してとても明るい気持ちになり、また過去を大切に抱擁できるような気持ちにさせられました。

後日岐阜県の関市の市役所にある「篠田桃紅美術空間」というところに作品を見に行きました。

大学生の頃以来美術館なんて行っておらず、緊張していたので一周目はなにも面白くありませんでした。抽象的な作品が多いので、「なんじゃこりゃ。こんなの見に来たのか。意味わからないな」と少しがっかりしたのは確かです。しかし、もう一週見て回ると、まるで違う世界でした。生き物のように走り回る線、精霊が木から溢れるような動きのある線、死を感じさせるような静かな線など、それぞれの線がとても立ち上がって見えてきました。原始的なパワーに近いものがありました。墨だけであれだけの表現ができることに驚嘆しました。図録も迷いなく購入し、その晩も次の日もずっとそれらの作品の事を考えていました。また、それだけ惹かれている自分にも驚きました。久しぶりにこれだけ心を揺さぶられるものに出会えた喜びが大きかったです。今の仕事をする以前ならなにも感じないようなアートです。これほどに琴線に触れたことに戸惑いました。

今の仕事は文字を作る仕事です。職人のような、町工場のような仕事です。文字を見る日々は様々な曲線、直線に気を配ります。しかし、それはあくまで四角の枠の中での線の交通整理です。個人の表現とは似て非なるものです。それは他の文字との整合性を保つ線です。篠田桃紅の作品に感銘を受けたのは、仕事で面倒をみる線たちと対照的で、とても刺激的な線に見えたからかもしれません。自由で、はかなくてもろいその線に啓示を受けたような感覚がありました。

篠田桃紅の作品に憑りつかれたのはサラリーマンとして働いている今の仕事があってのことです。この生活ままでいいのだろうかとずっと気にしていましたが、ようやく現状を肯定できるようになったと思います。

別になにかするわけでない日々の生活の積み重ねが、自分の新しい感覚を生む土壌になったり、触れるきっかけになるだけで価値があると思えるようになりました。他人にわかるような表現をせずとも自分の何かが変わった気がするだけで生きるのにリズム感が出てきて楽しいと思います。大人になっちまったな。


9月22日ナムナムナイトについて

2018-09-05 20:51:13 | 日記

みなさまこんばんは。

ミロクレコーズの大澤です。

 

お盆休みも終わり、海にはクラゲがたくさんウヨつく季節になりました。

休めましたか?それともお仕事でしたか?

 

僕の夏は例年以上に遊びまくりました。

七月には初めてのフジロックにも行きました。本日休演が出演したので行きました。

観て楽しかったのは、キューバのバンド、Cubana Fiestaと、サンディーでした。テントで泊まったのですが、風も雨も最悪で機嫌が悪くなってしまいました。でも、本日休演の前に近くで流れていたDJブースで皆さんが回しているスカでご機嫌になりました。

 

東京に帰省した時は中学生の甥っ子とその友達とプール行ったり、駄菓子買ったりして夏を満喫できました。

 

そんな楽しい夏でしたが、今日は一つお知らせです。

来る9月22日、名古屋でミロクレコーズ企画のイベントを行います。また、ライブ後には別会場にて懇親会を行います。

場所はポケモンがたくさんいる鶴舞公園のあるところ、鶴舞のK.Dハポンです。

出演するバンドは

・河内宙夢&スペースドリーマーズ

・象の背

・ハポン。

・海洋天堂

の四組です。

 

この四組のうち、河内宙夢&スペースドリーマーズと象の背は京都のバンドで、ハポン。と海洋天堂は名古屋のバンドです。

今回この企画をうったのは、ミロクレコーズが名古屋に来て、まだ全然名古屋の人たちと友達になれていないからです。

スぺースドリーマーズ

https://soundcloud.com/5yz345t7xnrq/urwfmhdwcgj7

ハポン。

https://www.youtube.com/watch?v=5WI2u4qSKAU

象の背

https://www.youtube.com/watch?v=16oWElmmnDA

 

これまで書いて手が止まり早二週間。河内君のこともいろいろ書こうと思いましたが、書けず。

なにも進められず不安ばかりが積もって、生活に首を絞められ、元気の火が小さくなっていきます。

 

やっとフライヤーを印刷し、このまえの土日で名古屋市内のレコード屋さんにフライヤーを置いてもらいました。目立つように大きめに印刷しました。バナナレコード、ミュージックファーストにおいていただいたので、お買い物に行った方はお手に取ってみてください。

 

懇親会は新栄のきてみてやというところです。

僕が初めて名古屋に来た時に、缶から三線で演歌を歌う岡大介さんに連れていってもらった飲み屋です。入社試験の前日にも飲みに行って慰めてもらったりして、僕にとっては数少ない名古屋での居場所です。

打ち上げではなくあくまで懇親会ですのでお客さんもお気兼ねなくご参加ください。名古屋の道端であいさつできる関係になれればとおもいます。ハロー。

 

これくらいで頭がぼーっとしてきたのでおしまい。


本日休演『アイラブユー』、ナカザワドアノブ『夜よ、ギターを鳴らせ』配信について

2018-06-12 22:45:56 | 日記

2018.6.12 曇り時々雨

ほにゃららら。ミロクレコーズの大澤です。

まず、この記事の要点から。

六月より、本日休演の3rdアルバム『アイラブユー』と、ナカザワドアノブの『夜よ、ギターを鳴らせ』が各サブスクリプション(アップルミュージックとかスポティファイとかのこと)で聴けるようになりました。本日休演やナカザワドアノブが気になっていたという方、是非この機会に聞いてみてください。

 

もう一点。本日休演がフジロックに出ることになりました。おめでたいったらありゃしない。「ボブディラン出るらしいけど、どうしようかな」などと迷っていた方に決定打の朗報です。一緒に行きましょう。

 

以下ブログ。

 

一つ、 名古屋にも慣れて地下鉄の位置関係もなんとなく把握してきた今日この頃です。最近映画をよく見るようになって、このまえ、名古屋駅にあるシネマスコーレという映画館で、「コワすぎ!」シリーズや「貞子VS加耶子」などの監督である白石晃士監督の新作「恋のクレイジーロード」を見てきました。ホラー映画好きとしては嬉しいあの場面のオマージュなんぞあったりして、大変よかったです。シネマスコーレでしかやっていないそうで、この時に初めて名古屋に来てよかったと思えました。

映画の終わりにトークショーがあり、製作に関するお話を聞きました。僕が行ったときはパンフレットやチラシなど、ビジュアルに関するテーマのお話でした。締め切りが!とか監督からの要望が!などのおはなしがとても面白かったです。ミロクでの製作とまったく同じような苦労がそこにあって、シンパシーが湧きました。印象的だったのが、白石監督が最初のイメージを伝えるときにいろいろなレコードのジャケットなどを見せてくるのだけど、共通点がわからない。という話でした。本人の中では共通するものがあるけれど、他の人にはつかめない。本日休演の岩出君も全く同じような感じで、いろいろサンプルとなるような画像をいくつも送ってくるけれどまとまりがないのです。言いたいことはなんとなくわかるけど、実際に形にしようとする人間の目で見るとどれをどうまとめればよいか見当がつかないのです。白石監督の細かいところとざっくりしたところと、頑固そうで意外と素直な時もあるなどの話を聞いて、ミロクもやっていることや一緒に作る人間のやり取りなど似たようなものだなと感じました。

 

一つ、 ナカザワドアノブが死んでから幾年か経ちました。新たな曲を歌えない人間に対する供養の形としては、アップルミュージックなどで配信してできるだけ多くの人に聞いてもらうということしかできません。未来につながることはなにもできないのです。「未来につながること」とは、影響を受けるティーンエイジャーがいてナカザワドアノブの血が混じった曲が生まれるなど、他人に与えた影響とかの問題ではありません。故人がかつて持っていた未来のことです。

今回の配信の手続きなどをしながら音源をきいていました。惜しいことだとつくづく思いました。亡くなってすぐに聞いて感じていたのとは違う「惜しいな」という感情でした。20歳からもう歳をとることのない彼と、彼が想像したことのある25歳という年齢にいる自分とのギャップが当時とは異なる感情を起こしました。死んでしまったのはとても悔しいし、悲しいし憤りを覚えますが、最近はそんな彼を肯定することが一番彼をみじめにしないことだと考えるようになりました。そうはいってもしかし、悲しい気持ちも残念な気持ちも惜しい気持ちもあるので、死んでいることを認めても存在を感じ続けたいです。だからミロクが働きかけて配信でいろんな人に聞いてもらって彼の音楽をなるべく多くの人間で共有したいと思っています。

自分は生きている人間には関心が薄いことを最近気が付きました。生きている人間はコミュニケーションをとれるので放っておいても勝手に頑張っているし、お互い頑張って生きているという感覚です。しかし、死んだ人間はこちらから関心を向けなければそれまでです。死んだ人はこちらの関心が無くなれば本当に消滅します。故人だからといって特別な関心を持つのも違和感があるのですが、ふと連絡しようとおもって「あ、死んでんだった」くらいの微熱で関心を持ちつづけていたいです。

 

本日休演の埜口君が死んでから一年くらい経ちます。僕の認識としてはまだ「最近会っていないな」というくらいの感じです。もしかしたら僕がおじいさんになってもこのままの距離かもしれません。でもまた何年か経てば不安を覚えるようになるのでしょう。埜口君は本日休演のみんなもいるし彼の曲も鳴り続けるでしょうからまだ「死ぬ」には早いです。ナカザワくんとは違い乗り移れる媒体がたくさんあるだろうから、僕は本日休演を見て埜口君と会話しようと思っています。

 

最近よく聞くおすすめしたいレコードなどをご紹介したかったのですが、また次回に書くので読んでください。


本日休演、接近!UFOズアルバム発売

2018-02-26 23:41:22 | 日記

みなさまこんばんは。ミロクレコーズの大澤です。

 

昨年2017年の四月に故郷の東京を離れ、名古屋に越してきました。移動して初めてのブログです。名古屋の皆さんよろしくお願いします。

 

今回はミロクの新作発売のご報告です。

先日の2月14日二枚のCDをリリースしました。毎度おなじみ本日休演の『アイラブユー』と、接近!UFOズ『月の征服』の二枚です。

 

 

また発売を記念して本日休演、接近!UFOズのツアーも行います。二バンド同行南無。

●3月21日(水祝日)

 東京:下北沢THREE

ゲスト:豊田道倫&mtvBAND

●3月24日(土)

 名古屋:K.Dハポン

 ゲスト:バレーボウイズ

●3月25日(日)Taiko Super Kicksとの合同レコハツ

 京都:UrBANGUILD

 出演:Taiko Super Kicks、ギリシャラブ、あと今回の二バンド

どうぞおいでください。名古屋でもやるので、これを機に名古屋の人と友達になりたいです。

 

本日休演は客演にOMSBさん、入江陽さんを迎えるなど、今回はメンバーが出す面白さだけでなく、他のミュージシャンの方のエキスも混じった愛のこもった作品になりました。作品詳細はこの程度にします。百読は一聞に如かず。面白い点に気がつかせてくれる批評はプロに任せます。

 

接近!UFOズの作品は、バンドのリーダーで本日休演のギターでもある佐藤君のポップセンスが存分に出ていて、懐かしいような子守歌を聞いているときに感じるやさしさがあります。本日休演で演奏する彼の曲がすごく好きだったので、角さとう12個入りのコーヒー牛乳をのめるのはとても幸せです。

接近!UFOズは聞きなじみのない方も多いと思います。バンドのリーダーは本日休演のギターの佐藤君です。メンバーは岩出君(本日休演)、樋口‘STARDUST’拓美(本日休演のドラムの樋口君)、ハロゲン木下(キーボード)、スペイシー川島(ベース)といったメンバーです。本日休演と三人かぶっていて、本日休演の兄弟バンドといったところでしょうか。

 

本日休演のメンバーはさておき、あとの二人が気になると思うのですが、あまり他のメディアでも触れられていないのでさらっとご紹介します(脚色有)。

ハロゲン木下は私が知り合ったころからハロゲン木下を名乗っていました。理系大学生っぽい印象です。眼鏡と清潔感のある服装で、やさしそうな好感のもてる風貌です。UFOズからもらう写真素材にある彼の写真は、どれも耳にかけて口の方にぴょっと伸びた実況の人みたいなマイクをつけています。そして、肩にストラップをかける80年代のバンドみたいなキーボードをこれ見よがしに構えています。自分の気に入った格好をずっとしまくる小学生みたいでかわいいです。

彼は本日休演のライブの時に緊張している私に柔らかい雰囲気で話しかけてくれるいいやつです。音源も聞かせてもらいましたが、見た目からは想像できない面白い音楽です。ナゴムっぽいというか、クラスで静かな奴が急にキレた時を思い出すような最高の音で私は大好きです。リハの時はいつも先ほど書いたような格好で、マイクをつけて楽器はケースに入れずに家からスタジオまで行くそうです。

 

 スペイシー川島は昨年一度会っただけなのでまだその生態はよくわかりません。初めて会ったとき、ミロクで知り合ったミュージシャンでは見たことのないようなしっかりした挨拶をしてくれました。腰が低くてやさしくて、育ちがとてもいいのがわかる好青年です。実家が丘の上にあるそうです。小さなころからUFOを実家のベランダからよく見たらしいです。その体験から夏休みの自由研究は「UFOとの交信のしかた」を研究したらしいです。もちろん愛読書はムーです。ベースばかうまいです。

 

今回の趣旨は以上の通り。

 

久しぶりにブログを書くので、別の話も。

 

ひとつ。本日休演のMV、「秘密の扉」のタイトルロゴを私が描きました。https://www.youtube.com/watch?v=vjdvqj-BE5U

途中でバーンと出てくる文字です。文字を扱う仕事なので、こういう機会がミロクであるのはとてもうれしいです。監督のかや君に頼まれて描きました。作品の雰囲気や他人の意向を形にすることの難しさを痛感しました。ミロクで音楽を演奏したり、フライヤーを作ったりして、何かを作る不安を知っているつもりでした。しかしそれらとはまた異なる不安がありました。今まで文字を軽く見すぎていたと思いました。

 文字でも特に漢字はそれだけで意味やイメージを持ち、その骨格だけでなにかを伝えます。そのうえにさらに装飾することで話し言葉のように同じ字でも伝わる内容が変わります。その認識が甘いと支離滅裂な言葉になることを今回強く意識しました。特に他人の作品につける文字なんて下手なことできません。MVを毎回作ってくれているかや君も、この緊張の中どんどんつくれるなんてやっぱり肝が据わっているなと感心しました。

 一方でこのスリルはとても心地よく、興奮しました。またこのスリル(スルメに空目する)を味わいたくなったので、もっと文字つくりたいなーと目がいっちゃってる中毒者のように考えています。

 

 

もう少しブログを更新したいので、次回は最近買った音楽を書きます。と宣言して今回はここまで。