朝から雨が降りそうな雲行き。
案の定、お昼すぎには雨が降り出し、山も一つ消えてしまいました。
夕方には雨脚も強くなり外に出るのがおっくうになりましたが、実際に出てみると濃い青色の空が広がり明るさが残っていました。
ドラッグストアで見かけた御夫婦(多分)
店内で流れたカーペンターズの曲に奥様が英語で歌い始めたのに対し、ご主人は棚にあるお菓子を選別しながらどれにするかしきりに奥様に話しかけている姿がなんとも言えず。
顔を見ると、あの年代が青春時代かなと思わせる雰囲気。
いまだ廃れないカーペンターズの人気。
中学生の頃、カーペンターズがホストを務めるテレビ番組をテープレコーダーで録音したことを思い出す。
自分にとっても青春時代。
買い物を終え、車を運転しながら流れたのは『卒業写真』
3月の卒業も4月の入学式も終わり、新しい授業や部活も本格的に始まっている頃でしょうか。
卒業してから気付いた事。
卒業写真には、先生や同級生はいるが、先輩や後輩はいない。
お世話になった先輩、憧れの先輩等、個人的に写真を残しておかなければ、思い出は残っても姿形は風化してしまう。
そして、後輩も同じ。
時々思い出すのは卒業出来なかった後輩の事。
初々しくて、可愛らしい新入部員。
4月に入部後、真面目に活動していた彼女が休みはじめて音沙汰なし。
夏休み前に元気な姿を見せ
「お久しぶり」と挨拶すると
「入院してて、また入院するので、もうテニスできないかも」という彼女に
「退院したらまた出来るよ。焦らず病気を治して」
1年生はボールを拾うことは出来ても、ラケットで打ち返すのは禁止されていたテニス部。
彼女は笑顔で元気にテニスコートを後にして夏休みに入った。
そして、夏休みが終わってもテニスコートに戻ることはなく、顧問の先生を通して亡くなった事を知らされた。
2年の私が少しでも気を利かせて、部活終了後にでも撃ち合いをしてあげていたら彼女に思い出を作ってあげられたのに。
一歩踏み込む勇気が無かった無念。
次があると疑わなかった愚かさ。
会話や状況は忘れないのに、顔や姿を思い出せない。
先日の法事で五十回忌の話をしてくれた方丈さん。
偶然だろうか、彼女も今年は死後50年のはず。それとも、49年の去年になるのか。
今夜は彼女に手を合わせ、思い出話しでもしてみようと思います。
本日もお立ち寄り頂きありがとうございました。