漱石の路を歩いてみての、偏平足用装具の感想を言えば、実に満足すべきものだった。
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水曜日
装具屋さんに結果報告と、支払いのために整形外科へ。
「どうでした?具合は。」
「上々ですバイ。サイズもピッタリ。調整はせんでよかです。」
「それはようございました。では書類の説明からしますね。」
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「この医証と領収書と見積書と請求書ばですね、えーっと・・・あれ?」
「ど、どうしました?」
「すいません。請求書の代わりに、見積書ば2枚持ってきてしまいました。」
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あらまあ、である。
「よかですよ、後で郵送して貰えれば。」
「すんまっしぇん。では13000円頂戴します。」
「え?13780円ってここに。」
「いや、請求書ば忘れて迷惑かけたけん、端数はまけときます。」
実はこの装具屋さん。
後で知ったが、ラグビー日本代表のインソウルを請け負っているような名人らしいのだ。
請求書を忘れたぐらいで、値引きして貰っていいのだろうか?
「よかです、よかです。書類が全部揃って、市役所の健康保険課に持って行けば・・・」
7割分の還付を受けられると言う。
つまりこうだ。
還付されるのは、
13780円×0.7=9646円
実際払ったのは13000円なので、
13000円-9646円=3354円(税込み)
これが実際の費用となる。
市販される一般的な物は、税抜き5000円前後だろう。
自分の足の形に合ったものを、納得いくまで調整して貰って(今回は必要なかったが)、この金額なのだ。
しかも、ラグビー日本代表から注文が来るような名人に作って貰うのだ。
偏平足でよかった。