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Tシャツとサンダルの候

適量がよろしいようで

少し買い物などもあり、二人で昼前から外出。

昼食は外食で済ませる事にした。

途中、うどん屋が目にとまり、


「ここ初めてじゃな。昼飯ここにすっか。」



暖簾をくぐるとすぐに券売機。

席に着く前に、食券を買うシステムらしい。


「えーっと、何にしようかな。」


私は定番メニューの《ごぼう天うどん+かしわおにぎり》にした。

それが、どんな代物かも知らずに・・・








「お待たせしました。ごぼう天うどんとおにぎりでーっす。」

「・・・・・(ーー;)」


これはあれか?

マンホールか?

中が見えないようだが?



うどんは元気か?

どうやって、うどんを掬ったらいいのだ?



いかん。

早くせねば、うどんが溺れてしまう。


えーい!

ごぼう天を粉砕するしかない。


ガシガシガシ




今の一番の優先順位は、丼の上に隙間を作ることだ。

暫くは、剥離させたごぼう天だけを口に運ぶしかない。

ごぼう天うどんと言う物は、ごぼう天と一緒にうどんを啜る。

そんな悠長なものとばかり思っていた、自分の見識の狭さを恥じるばかりである。



ごぼう天の半分ほどを除去。

箸はようやく、うどんに到達した。


ズズズーー


うむ、遅かったか。

やはり、麺が伸びている。



闘い済んで・・・


死屍累々である。




世の中、適量がよろしいようで。
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