ニコ動こそがボクの生息地 By.MINORI

ボカロとイナGOが大好きな小6アニオタ女子の腐向けブログです★見てくれたりコメントくれたりしたら泣いて喜びます!

夏休み特別企画!

2012年07月23日 | 怖い話

夏休み特別企画!!



怖い話!!






怖いかどうかは分かりませんが・・・






それでは始めます。






~終わらない鬼ごっこ~


これは俺が小学校6年の時に
同じクラスのSって奴との間に
起きた出来事だ。



アイツはホントに
訳のわからない奴だった。
授業中はいつも寝ていて
給食だけ食べて帰っているだけという感じだった。


もちろんクラスでバカにされていたし
俺もバカにしていた。


今思えばアイツは知的障害があったのかもしれない。



小3か小4のときも一緒のクラスで
一緒に
鬼ごっこをやったことがあった。


チャイムがなった後
イスに座ったら終了という
ルールだった。

つまりチャイムがなった後に
鬼を残して全員が席についたら
鬼が負けということだ。

最初は俺が鬼になった。

でもアイツは一人だけ
トボトボ歩いていたから
すぐにアイツにタッチした。


アイツは
鬼になってもトボトボ歩いていた。
チャイムがなっても
それは変わらなかった。




チャイムがなるとみんないっせいに
教室に向かい自分の席についた。
S以外は全員自分の席についた。




『アイツ追いかけてこないからつまんねーな』
『アイツなんなんだよ』
などとみんなで
Sの悪口を言っていた。



そしてまもなくして
Sが教室に入ってきた。

そしてなぜか泣いている風に見えた。


Sはイスに座っている
俺にまっすぐ向かってきた。

そしてあろうことか
俺に殴りかかってきた。

どうやら
イスから無理やりたたせようとして
来たのだった。

それとほぼ同時に
担任が入ってきたから
そのまま
喧嘩にならないで終わってしまった。


Sのやった行動は
クラスの奴が全員見ていたので
Sと遊ぶ奴も話す奴も
いなくなってしまった。


そしてSの半径5mに
近づかないゲームというのが
クラスで流行りだした。

これはSと同じクラスの間中
ずっと続いた。


そういえばSが
授業中寝るようになったのは
この頃からだったような気がする。




小6の7月くらいに席替えで
Sと同じ班になった。




この班で狭い会議室を掃除するのだ。
さすがに
近づかないゲームは終わっていたが
関わりたくなかった。

この会議室は
先生が見ていない場所なので
誰も真面目に掃除をするものが
いないところだった。



俺は手のひらにホウキを乗せて
バランスをとって遊んでいた。

他の奴らも
適当にホウキを振り回して遊んでいた


でも
Sだけは真面目に掃除をしていた。

掃除の終わりを告げる
チャイムが鳴った。



みんなそれと同時に
ホウキを掃除箱に
放り込んで逃げるように
会議室を出ていった。
俺はホウキを手のひらに乗せて
バランスをとる遊びの途中だったので
バランスを崩して終わったら
ホウキをしまおうと思っていた。

俺はバランスを崩しゲームが
終わった時に会議室に
Sと二人きりということに
気づいたので
すぐにホウキをしまって
でようと思った。
そして同時にしまったと思った。


Sが掃除箱の前に
仁王立ちしているのであった。

今思えばホウキをその辺に
放り込んで会議室から
出ればよかったのだが。


ホウキが出ていると
怒られると思ったのでSに言った。

『そこ邪魔だからどけよ・・・』
するとSは言った。
『あのときタッチされてない。』
そういうと猛ダッシュで
Sは俺から逃げていった。
教室に帰ってからも
Sは追いかけてもいないのに
俺から勝手に逃げ回っていた。


自分のイスに座るとSは
ニヤニヤして
勝ち誇ったような顔をして俺を見た。

あの時の続きを
やっているのだろうか??

そしてこれはこの日から毎日続いた。


最初は呆れていたし
相手にしていなかったが
前に殴られたとき
やり返していなかったこともあってか
凄くムカつくようになった。


しかし、
タッチでもしようものなら
このバカと
鬼ごっこをすることになる
と思ったのでこらえた。

相手にしなければ勝手にやめる
そう思っていたが
Sの行動はエスカレートしていった。


トイレに行くのもイスに座ったまま
引きずりながら行くようになったのだ


そして
勝ち誇ったような顔で俺を見てきた。



俺はムカついてしょうがなかった。
そして俺はいいことを思い付く。
終業式の日にタッチして逃げれば
学校が始まるまで
アイツがずっと鬼になるのだから、
ものすごく悔しがるに
違いないと思ったのだ。
もちろんSは
俺の住んでるところを知らない。
教える友達もいない。

あいかわらずSは俺から逃げ回っていたがタッチされたときの
悔しがる顔が想像できて
逆に笑えてきた。




そしてとうとう終業式の日がきた。

俺はSが運動靴に履き替える為に
上履きを脱いだときに
タッチして逃げる
という作戦をたてた。
終業式も帰りの会も終わり
俺はSを相手にしていないふりをして教室をでた。

Sはなぜか荷物が大量にあった。

俺は逃げやすいように
手ぶらでいいようにしていた


俺は運動靴をはいてSを待っていた。
30分くらいしてSがきた
荷物を沢山持っている。
Sが上履きをぬいだ
その瞬間うしろからSの頭を
思いっきりたたいて
『タッチー』と憎々しい声で言って
その場から全速力で逃げた。


Sは想像以上にもの凄い反応をした。
『をぉーおー』と
ものすごい声で叫んだのだ。

俺は笑いながら走った。


Sの様子を見ようと振り替えると
靴下のまま荷物もほっぽりだして
俺を追いかけてきた。


俺は大笑いしながら走った。


Sは
『殺す!!』
『呪う!!』
『待て!!』
をものすごい声で叫んでいた。
最後のほうは喉が
変になっているのに
無理やり出しているような声だった。

俺は家に帰ってからも
笑いが止まらなかった。



その日の夕方ごろ
家でテレビを見ていると

Sの人間とは
思えない声が聞こえてきた。


アイツまださがしてんのかよ・・・
俺見つかったらどうなるんだよ・・・
と冷や汗をたらした。



その日の夜
学校から電話がかかってきた。
Sが死んだからだ。
トラックに跳ねられたらしい。



靴をはいておらず
喉がズタズタだったそうだ。



そしてSが事故にあった時間は
ちょうど俺が
あの声を聞いた時間だった。


幸いにもこの事故に
俺が関わっていることは
誰にもばれなかったが
もしかしたらSは死ぬ直前まで
俺を追いかけていたのかもしれない。


あの声で終われば
どれだけ幸せだったことか。


その夜Sが死んだ日に聞いた
あの声が聞こえてきた。


今度は
追いかけられる番なのかもしれない。



それからというもの
俺は毎日椅子に座って過ごしている。
椅子に座っていれば
安全かもしれない。
そう思えるからだ。
今はまるで
あのときのSのマネを
しているような生活をしている。

椅子に座って寝ている様子などは
授業中に寝ていたSそのものだ。


今ではSのように他人が
突然追いかけてくるように
思えて近づくことができない。





俺の周りに
半径5m以内に近づけないゲーム
をやることになるとは





なんとも皮肉だろう。






~終わり~





怖くないねwwww

1 コメント

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まあ、いいんじゃない? (mana(真奈))
2012-07-26 17:53:57
いいと思うよ
個人的に
面白かったし

怖いかな?
それも、個人的だけど
嫌いな人は怖いと思うけど

昨日、本屋で
ちゃおデラックス(ホラー)
立ち読みしてたから
あんまり怖くなかった
ゴメン