
こんにちは、ロングです。
突然ですが、問題です。
a³+b³+c³=42
a b c それぞれを求めよ
というこの問題。
数学の世界では、とても有名な難題の1つなんだそうです。
この問題はもともとa³+b³+c³=Kから始まり、Kを1〜100とした場合、ほとんどの数字は解決したそうなのですが「K=33」「K=42」だけは誰も答えを出すことができず、60年もの間、世界中の数学者たちを悩ませ続けていました。
ところが最近になってなんと答えを導き出す者が登場しました。
2019年3月には「K=33」、同年10月には「K=42」が、次々に解かれていったそうなんです。
彼の名はアンドリュー・ブッカ-氏。英国プリストル大学の研究者です。
すごい天才が現れたものだと思いましたが、実際には彼自身の頭で解いたのではなく、彼が使ったあるモノが解いたんだそうです。
それは...惑星コンピューター
なんだか惑星ベジータみたいな名前ですが、彼は世界中から使われていない家庭用PCを繋ぎ合わせ(なんと50万台も)、それらを並列処理(分担作業)させて惑星コンピューターなるものを作り上げていきました。
そして50万台のPCたちを2日間稼働させて解を導き出すことができたんだそうです。
33は、
33 = (8866兆1289億7528万7528)³+(-8778兆4054億4286万2239)³+(-2736兆1114億6880万7040)³
42は、
42 = (-8京538兆7388億1207万5974)³+(8京435兆7581億4581万7515)³+(1京2602兆1232億9733万5631)³
だそうです...。
こんなの、人間の頭でどうにかなる数値ではありませんね...。
(例えばPCのエクセルでは、ここまでの数値を打ち込めません)
ブッカ-氏の最大の功績は、処理能力の低い家庭用PCを繋ぎ合わせ、計算を分担作業させることで解を導き出すプログラムの設計をしたことです。
正にチリも積もれば...って感じでしょうか。
今後この惑星コンピューターには、台風の進路予想など気象関係でより正確なデーターが出せるか期待されているそうです...。
ちなみに、a³+b³+c³=KのKを1~1000に拡張した場合、
「114、165、390、579、627、633、732、906、921、975」 の10個がまだ未解決なんだとか。果たして、惑星コンピューターはこれらを解決できるのでしょうか?いや~、果てしない世界ですね...。
あ、果てしない世界と言えば、ミニ四駆のMSフレキなんですけどね?(唐突)
前回の記事でMSフレキの有りと無しで比較した件について、あの後もう少し続きでこっそり検証してみて、僕なりにわかったことがあります...。
MSフレキの中に仕込んだ減衰ゴム...
あれね~...
意外とあっても無くても、あまり結果が変わらなかったんですよね...(汗)
僕の作り方が悪かったんだと思いたいのですが、検証の結果バネだけでもまあまあ車体を安定させていることがわかりました...。
(また後日、記事にできればと思います...)
こんな感じで、フレキ1つにとっても果てしない世界...。
もうね...最近思うんですけど、
ミニ四駆の最高の改造方法や1番コースアウトしないマシンセッティング、
これ、惑星コンピューターでなんとかなりませんかね???
いや、惑星コンピューターでなくても、誰かズバ抜けた天才さんが導きだしてくれませんかね...???
考えてみれば、1986年から始まったレーサーミニ四駆から現代の2020年で約35年間、こうすれば絶対最強みたいな定説は未だに存在しません(多分)。
ミニ四駆の不敗神話とか、大会で◯◯連覇みたいな金字塔を打ち立てたレジェンドというのも未だに存在しないものと思います(知らんけど)
いつか将来、ある天才か、または惑星コンピューターのようなすごいAIなんかが答えを導き出してくれる時がくるのかもしれませんが、その日が来るまでは仲間内やネットで〇〇改造があーだこーだと語ったり試行錯誤している今が一番楽しいのかもしれませんね...。

そう...完璧とは、なかなか難しいものなのです...。
以下、ミニ四駆活動です...。
MSフレキの研究開発を一旦終えて、今回はタイヤ加工に挑戦したいと思います。
タイヤ加工...それは、ゴムの部分を削って薄いタイヤを目指します。
薄くするメリットとして、単純に軽量化できることと(ゴムは結構重い!)、
マシンが着地した時にゴムの持つ反発力や跳躍力(グリップ力)を減らし、コースアウトのリスクの確率を減らすことが期待されるためです。
(ただしグリップ力のあるタイヤのほうが速度が出る)
ちなみに、ネットでは薄く軽量化したタイヤのことを「ペラタイヤ」と呼んでいます。
(おそらくペラペラに薄くするから、ペラタイヤっていうのかな?)
前回作成したMSフレキに、このペラタイヤを加えて更なる安定化を目指していこうと思います...!
しかし前回でも書きましたが、タイヤは1つでもサイズが変わってしまうと走行に影響が出てしまうものなので、タイヤは4つとも均等に削っていかないといけません...。
均等に削る...これは容易ではありません...。
手作業の世界では極めて困難と言えるでしょう。
そんな中、アンビ君には「策がある」とのことです...。
今回は彼に甘んじて教えを乞うことにしました。
当日...
(これは2019年10月頃のお話です)

アンビ君「こんばんは~~。ハイこれ、いつものお土産」
アンビ君が我が家を訪ねてくれました。
今回のお土産は.....東京名物 とらやの羊羹(結構有名なやつだ!)

仕事で各地を回る忙しいアンビ君ですが、僕へのお土産を忘れず今回も持参してくれました。本当になんていいやつなのでしょう...。
アンビ君「いや~今回は部屋を汚すことになるかもしれないからね」
僕「...え???」
アンビ君「今回、自分も初めの挑戦なんだ。すごく汚れちゃったらごめんねー。このお土産に免じて許して」
なんだと...
どういうことでしょう...。僕は安易にお土産を受け取って良かったのでしょうか...。
本当にいいやつなのか、だんだん不安になってきます...。

アンビ君「今回は......じゃ~ん!こちらを使います!」


僕「なにこれ?」

アンビ君「これはペラタイヤ加工治具といって、タイヤを均等に削るツールだよ!」
僕「おー!なんかすごそう!」
アンビ君「この前の大会で分かったんだけど、出場者たちみんなタイヤを削っていたよね。あれはとても理に適った加工だよね~。痛感したんだ。まずはタイヤからだとね」
僕「うん、みんなタイヤが薄かったね...」

そう...大会後にいろいろ教えてくれたあの紳士も薄いタイヤ、つまりペラタイヤを装着していました。
(加えて、接地面積を半分にして速度を上げるハーフタイヤという加工もされていました)

アンビ君「自分なりにネットで調べてたらさ、加工治具がいろいろ紹介されていたから、それを参考にして自分なりに作ってみたんだ」

僕「え?作った?これを?」
アンビ君「うん」
僕「こんなのどうやって作ったのさ??」

アンビ君「自分で設計して3Dプリンターで作ってみた。材質は3Dプリンター用の樹脂だよ」
僕「!?」
なんということでしょう...。アンビ君がいよいよ本気出してきたようです...。
いやいやいきなり本気出しすぎだろうと。
3Dプリンターで作った? は? え?
3Dプリンター持ってる時点で凄いけど、設計して???
彼は何者なのでしょう...。
僕はとんでもない人間を目覚めさせてしまったのかもしれません...。
今日という今日ほど、彼が仲間でいてくれて頼もしいことはありません。
アンビ君「さっそくノーマルタイヤで練習してみよう。使ってない中径ホイール1つ貸してくれないかな。あと、何か硬い板をお願い」
僕は言われるままに従い、アキオの初期ホイール(プラスチック製)を、硬い板は適当なものが見つからなかったもで台所からこっそりオーブンレンジの板を持ち出しました。

アンビ君「まずはホイールに穴を開けて....」
僕(あっ...)

アンビ君「そしてこれを....えいっ」 プスッ
ホイールに穴を開けられ、タイヤシャフトを貫通させられてしまいました...。
あれ...これ、原状回復できるの...?
僕...あげるって言ったっけ....?
まあ使ってないからいいけど...大人の僕は黙って見守ります...。

アンビ君「ボクが持ってきたルーターを使って...こうやって加工治具にセットして...これでOK。あとはヤスリを当てて削っていくだけさ!」
僕「おー!」
このアイテム、セットする箇所によって0.5mmずつ自由にタイヤ径を変えられるという優れものとのことです。これだと均等に削ることができそうですね!
早速、僕たちはタイヤ加工に挑戦してみるのですが...

グワングワングワングワン
アンビ君「うーん...なんかブレてるなぁ...。上手くいかないね。ホイール貫通の時、真っ直ぐ貫通出来てなかったかも。これじゃダメだ...失敗」
アキオの初期ホイールは穴を開けられた挙句、廃棄することに...ぐぬぅ...やむを得ない...
そうか...ホイールに真っすぐ穴を....考えてみれば、これはこれで難しい。
0.1mmでもズレてしまうと、きれいに回転せず、削るときにガタつきがでてしまいそうです...。
アンビ君「....出直してくる」
多少の妥協も許さない真面目なアンビ君...。生粋の職人肌のようです。
今夜は早めのお開きとなってしまいました...。
果たして、タイヤはきれいに削ることができるのか!?
アンビ君よ、次はどうする!?
次回!
アンビ君の飽くなき追求!!さらに〇〇を作ってきて!?
(そして僕は!!果報は寝て待て!?)
つづく!!
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