下弦の月を 待つ空は 青白く 時をうつろいはじめる 裾野に広がる雲は たなびく糸 色なき心は 暁に彷徨い たぐり寄せる糸は 儚すぎて 仄かな光の中 君を想い 冷たく光る月に 朝露が微笑む そらなる願いは 月下で そらなる誓いは 花笑の下で 弥生の月夜は まばゆい煌めきの刻 朝を 待つ夜 朝月夜