たまゆら雑記

いろいろなメモを書き残します。

テストケース設計の粒度レベル

2006年01月20日 01時19分35秒 | ソフトウェアテスト
効率の良いテストシナリオでMERCURY社のドキュメントを紹介しました。

当初はビジネスプロセスのテストについて読みたかったのですが、目的としたところはほとんど内容がありませんでした。

きちんと読むつもりで印刷をしていましたが、用が無くなったので捨てようとした、まさにそのとき、「テストケース設計の粒度レベル」という言葉が見えました。

テストケースの扱いについては
「テスト仕様書の書き方」について悩み2とか、「テスト仕様書の書き方」について悩みに書いてあるように、いつも私の悩みの種です。なので、捨てるのは止めて読むことにしました。まずは仕様書が書かれています。

データ項目
   ABC契約書の契約状態がホールド状態のときに強制終了ができること
テスト項目の条件
   データ投入パターン参照
テスト結果の確認項目・確認内容
   契約書IDを検索して、強制終了が選択できること。

このテスト仕様書に対する指摘として、次のようなことが書かれています。

・テスト項目の分類が投入パターン中心になっていないため、実施用に再変換が必要
・投入するデータは不具合を見つけやすいデータ(境界値)にすべきだが、どのようなデータを投入しているか分からない。
・投入パターンの観点(条件の違い)が分からない
・投入パターンの網羅ができているかが分からない。(テストの漏れ、重複があるかもしれない。)
・本テストの目的(ロジックの不具合検出、コンポーネント組み合わせの不具合検出、機能の間違い検出、ユーザ観点での評価など)が分からない。

なるほど、指摘通りです。それに対する回答をすぐに出さずに、いったんテストケース設計の粒度レベルについて語っています。

レベル1(1~2行):全体的な目的など簡単な説明
レベル2(1/4~1ページ):テスト条件とテスト項目のリスト
レベル3(1~3ページ):テスト項目毎の概要、データ、条件、予想結果
レベル4(3~30ページ):手動でのテスト実施方法の詳細手順を含む

お~、このようなまとめが欲しかったんです。で、よく見ると出典が


基本から学ぶテストプロセス管理―コンピュータシステムのテストを成功させるために

日経BP社

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と書かれているではないですか。この本、結構読んでいたつもりだったので昨日に引き続きショックでした。全然読めていないのかと正直思いました。

気を取り直して、探し始めましたが、該当箇所がありません。p.92に書かれている「図3.10 テストケースのレベルを断続的にとらえる」が似ていますが、同じものは見あたりませんでした。う~む。まだ探せていないのかもしれません。

話が脱線してしまいました。元に戻して。

このレベルに合わせて先ほどのテストケースを書き直すと
あるシステムの検索機能のテストケース
(レベル1)1.ABCシステムで検索機能が正常に動作することを確認
(レベル2) 1.1 検索パラメータを入力せずに検索ボタンをクリックする
(レベル2) 1.2 無効な検索キーを入力してみる
(レベル2) 1.3 一意の検索キー全部または一部を入力、一致するレコードが表示
(レベル3)   1.3.1 苗字全体、その他のパラメータはブランク
(レベル3)      説明:苗字のみの検索キーで検索DB内の一致するレコードを検索する
(レベル3)      初期条件:Windows2000でABCシステムの検索が開いている状態
(レベル3)      入力:DBに存在する苗字入力後にEnter押下
(レベル3)      予想結果:検索結果ウインドウに苗字と検索キーが一致するクライアントが表示


だいぶ変わりました。なるほど。

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