判決文を隅から隅まで読んだ訳でないが、中日新聞の社会面の記事からだけで判断するなら、「社会に大きな衝撃を与えた」とのたもうてらっしゃるが、事件とか人間のやることは、必ず因果関係が密接に絡んでいると云うことを判決理由に考慮しなければならない。一面的、画一的にしか物を見ないと大変な誤判決になる。
私は、交通裁判の簡易裁判でそのいい加減なものの見方を体得したから、特に今回のは不安である。
この事件の裏に隠されている、厚生省の内部的な様々な問題、またもっとひどいのは社会保険庁の国民全部を苦しませている年金問題に対するそれこそ「大きな衝撃」という、殆どの国民の不満が潜んでいるからだ。今までの、事務次官の怠慢さがこんなひどい仕打ちを国民にやらかした責任はどうなるのだ???
確かに、責任者を殺すというのはやりすぎである。だが、殺したいという感情に近いものを抱いている国民がどれだけ居るのか、裁判官は分かってらっしゃるのかね。